図書館革命 図書館戦争シリーズ (4) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043898084

作品紹介・あらすじ

原発テロが発生した。それを受け、著作の内容がテロに酷似しているとされた人気作家・当麻蔵人に、身柄確保をもくろむ良化隊の影が迫る。当麻を護るため、様々な策が講じられるが状況は悪化。郁たち図書隊は一発逆転の秘策を打つことに。しかし、その最中に堂上は重傷を負ってしまう。動謡する郁。そんな彼女に、堂上は任務の遂行を託すのだった-「お前はやれる」。表現の自由、そして恋の結末は!?感動の本編最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻も激しい戦闘。全巻を通して、有川さんの言葉に対する熱い想いが感じられた。相変わらずの登場人物達の恋模様が可愛いかった。

  • すごく入り込めた一冊でした。

    晴れてる日の電車で読んでいて、
    駅降りて自然と、
    雨止んだンだなって思ったくらい
    物語に入りこみました。

    終わってしまう寂しさを感じます。

    • 本の虫さん
      分かります!
      図書館戦争にハマりました一人です。
      堂上教官を好きになってしまい(笑)
      会いたくて全巻読みました♪
      分かります!
      図書館戦争にハマりました一人です。
      堂上教官を好きになってしまい(笑)
      会いたくて全巻読みました♪
      2023/01/20
  • 有川さん、天才。

    ニヤニヤしてしまうので、全巻とも家族に隠れて深夜に読んでました。(笑)

    堂上、小牧、手塚、誰がタイプか?なんて話し合える相手が欲しくなりました。

    もちろんストーリーがあってこそのニヤニヤです。
    最初のほうが理解に難しい文章が多かったのですが、そこを理解仕切ってからの展開がハラハラ、ドキドキ、ニヤニヤ。

    一度、有川さんと恋バナしたいなぁー…
    なんて変なこと考えてしまいました。

    最高。

  • 図書館戦争シリーズの最終巻。夢中で読み進めてしまったけど、終わってみても寂しさは無い。爽快感というかなんと言うか。
    読んで良かったなって気持ちが凄くある。

    本編とは関係がないけど、巻末の児玉清さんと有川浩さんの対話にあった、「図書館が生き物になりました」って言葉を読んで、僕が小説を読んで楽しいって思う部分はここにあるよなって思った。

    辞書で調べたり、テレビで見たのとは違う、まるでそこで自分が生きてきたかのような、愛情のようなものを持って、題材にされたものへの触れ方が変わる。
    それがすごく面白くて、これからも大事にしたいなって思う。そして、そんな感情を、人に与える人でありたい。

  • 図書隊と良化隊のやり取りもさることながら、堂上教官と郁の恋愛模様も見ていて楽しい。

  • まあ、なんていうか物語のほうは置いといて、表現の自由をテーマにこんな小説が成立してしまうという現代はどういう時代なのだろうか。

    こんな小説をも許される自由な世界なのか、それとも小説家のアンテナがこういうテーマを選んでしまう危機的な世界なのか。

    昨今の石原、橋下某小皇帝たちの言動を見ていると、後者のような気がする。

    児玉清の巻末特別対談も最終回になった。どうしても納得いかないのが、ついに最後まで著者は文庫版あとがきでこの対談相手への追悼の言葉を語らなかったことだ。三巻目、四巻目は充分間に合ったはずなのに、である。それが単に著者の美意識ならばいい。検閲ではないが、会社側からの何らかの圧力がないのならばいいのだが。

    収録は三月の初めだったという。既に死を意識していたと思うのであるが、それを微塵も感じさせないともかく好きな本を褒め上げ、著者を立てるという姿勢に徹している。ものすごいプロ意識であった。

  • 荒唐無稽のSFなれど、検閲や表現の自由と自粛規制という問題を扱った良作。気軽に読めるが、テーマは重厚なエンタメ。

  • 映画LAST MISSIONを見終えて即、シリーズ文庫を全巻大人買いしてしまいました。
    どうしても、物語の続きが。そして実写化された原作そのものを読んでみたいと思ってしまったのです。
    シリーズ完結のこの革命に4冊分の感想を。
    まず、驚いたのが想像以上に原作と実写映画の設定や内容が一致していたこと。(勿論、原作のほうがより細やかではありますが)
    そして、登場人物が実写の俳優さんのイメージと違和感なく、実写から入った私は、最後まで実写化俳優陣で脳内変換して、物語を楽しみました(笑)
    実際に図書館に掲げられている『図書館の自由に関する宣言』
    これを見つけたこともそうですが、これを読んでこんな物語思いついてしまうことに、ただただ才能を感じずにはいられません。
    ぶっ飛んだ設定だし、ありえないだろ〜と冷静に突っ込んでしまえばそれまでなのかもしれないですが、世の中の殆どの物語が、冷静に考えればありえないものであり、だからこそ小説として、物語として、成立しているのだと思う。

  • シリーズ第4弾にして、本編最終巻。
    主題は”表現の自由”、になるのでしょうか。

    本編はクライマックスの連続ですので詳細は省きますが、
    やはり”情報”ってのは受け手がリテラシーを持って処理できなくてはまずいと、そう思います。

    そして、現実世界でもアレな連中が10年近くもしぶとく絡んでる”人権擁護法案”が、
    決してフィクションにおさまらない危機感を、喚起させてくれました。

    少なくとも、ブラックボックスのまま進ませてはまずいですねぇ。。

    個人的には、巻末の児玉清さんの対談が、嬉しくもあり哀しくもありました。
    そうそう、稲嶺さんのモデルが児玉さんってのは、凄くイメージがあってますね。

    車椅子の仕込みは笑わせてもらいましたけど、、実写でも見たかった!
    あ、後は”可愛い酔っ払い”の後日談が気になりますねぇ。。

  • 図書館戦争シリーズ最終巻

    こいつら超重要任務の最中にイチャイチャしやがって、、、うらやましい。

    郁のキャラ読みするっていう発言で、このシリーズをキャラ読みしてるわーって思った。
    そう思えるくらいこのシリーズのキャラに愛着が湧いている。
    ☆4.0

  • いつのまにかシリーズ最終巻。最初の新人で生意気だった郁の成長した姿が感慨深い。
    巻末の児玉さんとの対談で、作者の「良化隊の主張を描かなかったのはわざとです」というような発言とともに、この本で1番印象的だったのが、最初の亡命作戦で雨でずぶ濡れた郁に、何も知らない良化隊が傘を貸そうとした場面。郁たちの正体がわかった瞬間、一気に対立してしまって、それがすごく衝撃的で、刺さって、でもこれは図書館戦争シリーズを通して描かれてきたことの1つ(もしくは集大成)ではないかと思ったり。
    前作・危機での茨城警備で郁が銃を撃って葛藤する部分を彷彿とさせながらも、郁はそのときよりも成長しているし(ある意味"染まった"とも言えるかもしれない)、郁を通して、もう一度、「図書館戦争」について考えてしまう。
    きっと、「考える」これを続けることが自由であり権利であり、それを守るということの第一歩になるのだろう。
    楽しい、ただそれだけじゃ終われない、とてつもない本に出会ってしまった。

  • 周りからすると小さな一歩だが、大きな一歩となる、図書館戦争シリーズ第4巻にして、本編の最終巻でございます。

    私も3回目の読了ですが、毎回笑わせて頂いている作品。

    長い時間を置いて、3回目でも色褪せない作品。

    おそらく10年後再読しても満足しながら読んでるだろうなとわかる作品で、今回また、無事に笑わせてもらってありがとうと言いたいですね。

    郁と堂上の恋愛の行方はどうなるのか、あのキャラは、このキャラは?となかなか気になる作品ですが、面白いテーマも潜んでいる作品。

    今最終巻は究極の表現の自由の制限に関する戦いとも言えそうな内容でもあります。

     テロリストがある作家の小説の内容を参考に小説の手口でテロを起こした場合、その小説家の作品を今後世に出すことを制限したり、今出回っている該当の作品を出版制限できるのか。

     で、出てくる結果が本作で話題のメディア良化法がある世界ではおそらくこういう判決が平気で出るだろうという世界になっているのが面白い。

     実際どうなるだろうかとかは自分で考えて見るのも面白いです。

     そして、郁と堂上がどうなるのかを最後見届けて、さぁ、あとは想像におまかせのはずなのですが、ここまで読んでしまうと、次の『別冊図書館戦争Ⅰ』がおまけであり本番の内容になりますので、4巻読んだあとのお楽しみをいつ読もうか、再読のくせに今からワクワクしております。

     それくらい、このシリーズ本編は全体を通して時間をおいても面白い作品だったなと改めて思う作品だと相変わらず思います。

  • 電子書籍で

    シリーズ一気読み

  • 守りたいものへのそれぞれの方法、思想、立場、
    善意、悪意、願い。

    根底がいくら善意に基づくものだからといって
    正義の天秤を自分の感情で推し量ることで
    悲しい相違や犠牲が生まれる残酷な現実。

    とうとう本編としては終わってしまって寂しい。
    図書隊として過ごした時間は苦しかったけど
    ほんっとにいい人がいっぱいで楽しかった!!!

    柴崎じゃないけれど、郁ちゃんの成長に
    「這えば立て、立てば歩めの親心」
    でも、成長したらしたで寂しいー![笑]

    過酷で重い現実と戦いながらも、
    恋も友情も、ほのぼのとあったかく
    深く繋がったみんなの関係がすごく心地よかった♡
    別冊はもっと甘いのかな?楽しみ~♡

  • 有川浩による図書館戦争シリーズ第4弾にして本編完結編。
    原発テロに端を発する、小説の作者を誘拐しようとする良化委員会とあくまでも表現の自由を守り通すために作者を匿い、助けようとする図書隊との攻防が繰り広げられる。
    それはそれはシビアな、検閲に反対する人々の戦いを描いているのに、そこかしこで甘アマな展開が用意され、その都度くすぐったくてにやにやしてしまう。このあたりが少女マンガ趣味なところではあるが、このシリーズはどこまでもこの絶妙なバランスの上に構築され、それが受け入れられてきているからこそのシリーズなのだろう。
    本作では後半、郁が大活躍する。これまで体を使った、あるいは足を使った活躍は描かれてきたが、本当の意味で一人の重要人物を護衛し、裏をかき、無事に目的とする場所まで届ける任務をたった一人で遂行していく。その中にはあっと驚く仕掛けも用意されており、このあたりはさすがだなあと感じてしまう。
    作者が書かれていたが、本作では良化委員会や特務機関側の視点は一切省かれており、なぜそういう挙に出るのかに納得のいく説明はされていない。そのため、世論を敵に回してまでも検閲を行おうとする体制側の理屈は理不尽そのものであるが、一方で治安維持法が成立していた頃の日本も実は同じように息苦しい時代だったのではないかと想像するに、表現者の側から検閲者の理屈をこねくり回すことの無意味と、エンターテインメントであったとしてもそれを是とすることが出来ない有川浩の潔さがにじみ出ていると思う。
    それにしても、、、、関西のおばちゃん。。。。

  •  ついに本編完結。エピローグには、とっても不満です(笑)

     原発テロが起こり、テロと酷似した小説を書いた作家が良化隊からねらわれる。
     本がテロの原因に?参考に?
     例え犯人が小説を真似したのだとしても、作家がテロを引き起こしたわけでもなければ、作家がテロを誘導したわけでもない。

     表現の自由を守るって、難しい事だと思った。
     その権利と責任。
     だからと言って、検閲による表現の自由の制限が正しいとは思えない。

     シリーズのいきついた世界観は、私にとって満足のいくものでした。世界観を壊さずに、でも物語の初めとは確実に何かが変わった世界。そこは、理想郷ではなく、現実に近い感じがする。


     最後に、「本」を守るとは、どういう事なのか。
     それは、「思想」を守るという事。考える自由、表現する自由を守るという事。
     そして、「本」を読む自由を守るという事。読んで感じる事を守るという事。

     つまりは、人がその人らしく生きる事を守るという事なんだと思う。そして、自分の権利を主張するだけでなく、相手の権利も守らなければいけない。


     ライトノベルとしての位置づけの大きい作品ですが、芯にはしっかりとした強い思想がある。それが、この作品の魅力のように思います。

     でも、恋愛小説として、あのエピローグには不満です。
     あーあ…
     せっかくの堂上と郁の物語を、最後までその手法でえがくのか、と。表向きは、ベッタベタな物語ですが、その本質はなかなかステキだったと思ってたんですけど…
     …そこまで徹底するとは、有川浩、おそるべし。強い思想を持って書いてる作品だけあるって事なのかな… (褒めてるんだか、けなしてるんだか、分からなくなってきた)

     最後に一言。堂上みたいな上司がいれば良いのに…。(あ、恋愛ではありません。上司としてです)

  • 小説家の当麻先生を良化委員会から護衛せよ、という任務戦。
    図書館戦争シリーズは恋愛要素より、法律解釈や司法対決とかが楽しみなおれ。今回は遂に最高裁判決も出て面白かった。是非とも最高裁には違憲の反対意見が出てほしかったところ。良化委員会に有利な情勢が不利になっていくのは圧巻!
    当麻先生カッコ良いね。「大丈夫ですよ」とか言わないところがいい。

    今回注目すべきは郁に傘を差し出す優しい良化隊員が出てきたところだね。これまで良化隊員は皆頭おかしいみたいな描写だったから。でも、良化委員会側の正当な主張に触れないのはやはりフェアじゃない。後書きみるとわざとみたいだけど…

    ってか付き合うって結婚かよ!!笑

  • 図書館シリーズ4冊目
    郁の護衛シーンからは、一気読み!
    1冊の中で、感動したりドキドキハラハラしたり
    郁の世界にどっぷりはまれました。
    キャラがイキイキとして人間性も魅力的

    ベタ甘、大好きなので別冊も読みます!

  • ついに読み終わった、図書館戦争シリーズ。
    ほんっと楽しませてくれました*

    全部ひっくるめて、
    今の日本の図書館事情について、
    考えさせられる作品でした。
    このシリーズを通してたくさんの人が、
    表現の自由について考えてくれればいいな♪

    一気に駆け抜けるように読めた、
    とっても読みやすいシリーズです。
    この本は本がほんとうに好きな人にもオススメだけど、
    あんまり読書が好きじゃない人にも読んでほしいシリーズ。

    おもしろかったです*

  • 読書記録 2023.03

    #図書館革命
    #有川ひろ

    大規模な戦闘は無いけれど、トム・クランシーのスパイアクションのような攻防だった。半蔵門での別れのシーンは胸が熱くなったよ。
    本編はフィナーレだけど、あと2巻おかわりを楽しもう。

    #有川浩
    #読書好きな人と繋がりたい
    #読了
    #図書館戦争

  • 図書館戦争シリーズ本編の最終巻。
    やっとメインキャラクター2人が結ばれる。
    胸キュンシーンもあり、アクションの要素もあり、すごく面白かった。
    有川さんの小説で一番好きなシリーズだ。

  • もう本当に彼氏を作ってから読むべきだった
    私もこんな甘々な生活を送りたい……!!

    内容は相変わらず面白くてサラッと読めました
    手塚と柴崎の方も発展してたし、キュンキュンしつつ話の緊迫感にドキドキさせられながら読み終えました

    でもやっぱり私にもこんな彼氏(夫)が欲しい〜!!(泣)

  • やめて!扉絵でネタバレしないで!!
    本を開いた瞬間の私の叫びです。いや、マジで。

    、、、結婚するんかぁ。そこまでいくんかぁ。
    最後の2人のアツアツっぷりもいいが、個人的にはショートストーリーの「プリティ・ドリンカー」が大好き。あの柴崎があんな可愛い姿見せるなんて!やー、手塚とくっついてくれて良かったなぁ。幸せにしろよ、手塚。

  • もどかしかった郁と堂上の関係にやっと決着が。よかったよかった。

    この巻ではある大きな事件が起きるのだが、任務の遂行のために奔走する郁がとにかくかっこいい。

  • Finally, the boss and his subordinates confirmed their love. I'm happy that.

  • 郁と堂上のやり取りが読んでるだけで赤面してくるぐらい、これまで以上にベタ甘でした。恥ずかしすぎる…
    個人的に一番笑ったのは、ケータイの代わりに電報で郁たちの状況を報告する場面。ハッピーバースデーが流れている状況とセンサーをむしり取る様子をリアルに想像して1人でお腹抱えてました。

  • 落ち着くところに落ち着いた感もあるけど楽しく読めた。有川(ベタ甘)耐性のある読者には堪んないんだろうな、こ

  • 4.8

  • 図書館戦争シリーズの最終巻(別冊は除く)。
    「作家にとって一番大事な作業は、膨大に調べて膨大に捨てる、ということ」「私の場合は調べたことの9割は捨てています」と語る著者に選び抜かれた言葉によって綴られた物語。
    図書隊の英知と情熱の行動の結実が少しずつだか歴史を動かしていくことになる。

  • 感動しました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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