自閉症の僕が跳びはねる理由 (2) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044001513

感想・レビュー・書評

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  • 先日、NHKの番組で観た「命のバトン」の話に感銘を受けて手に取ってみました。

    前評判に偽りのない内容で、自閉症を抱える人のもどかしさや不安を
    まるで自分のことのように感じることができました。

    この作品のよいところは、ただやみくもに自閉症の大変さを主張するのではなく、
    ものごとを客観的に見た上で、冷静に意見を述べていることだと思います。

  • 独自の思考で 目から鱗の箇所だけでなく、なんて本質を突いたことを言うのか…という箇所が数多くあった。
    それはもう、質問が馬鹿げたもののように思えるくらい。
    NHKのドキュメンタリーを見てから前作、今作と読み進めたからこそ彼が頭の中に浮かびながら読めるけど、そうでなかったら 「本当に重い自閉症の人が書いたのか?」と疑ってしまうくらい、素晴らしい言葉。
    そして、鋭すぎるくらい研ぎ澄まされた感性。(本文も素晴らしいが詩が本当に素敵。)

  • 生まれて一度も言葉を伝えたことのない人間が、筆談で相手に伝える、第2弾の高校生編。前作と比べて、大人になっているなと思った。どこかに障害を持った人は、優しいのかな、と思う。章と章の間の詩が、凄くいいなと思った!

  • 13歳のときの作品の続編は高校生になって改めて答えるもの。数年の成長の間に見方や考え方が深まったり変わったりしたものもある。
    多くの症例をみてきた専門家や身近に接してきた親から見た「自閉症」理解というのも助けにはなるけれど、当事者の感覚や感情を直接知るに如くはなく、こうした作品が読まれ理解が進むことで、東田さんをはじめとした自閉症者の人生が幸多いものとなるように、祈らずにいられない。

  • これはさすがに冗長じゃないですかねー。
    1巻目と合体してよりぬきしてくれれば良かったと思わせてしまう。

  • ちょっとできすぎのような感じがしますが、日記の部分はこの後ブログにつながっていく内容だった。物語は陳腐だけれどもエッセイは秀逸と思う。

  • 前作にあたる『自閉症の僕が跳びはねる理由』と同じことも書いてあります。それは著者の言っている「点」の記憶の話を理解していれば、かえって「なるほどなあ」と感じられる部分かと思います。
    何しろ文章が洗練されているし、自分の経験や、ほかの人からの話では知り得ないことが書かれているので目からうろこの連続。人や自然との接し方について、考えさせられることの多い良書でした。

    自分以上にこの本を必要としている人がたくさんいると思うので、「1」とともに絶版せず、安価で簡単に手に入る環境を存続してほしい文庫本です。

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著者プロフィール

1992年生まれ。重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』が現在30か国以上で翻訳され、世界的ベストセラーに。

「2020年 『世界は思考で変えられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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