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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094713
感想・レビュー・書評
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谷崎潤一郎の随筆集。日本建築の闇の美しさを述べている「陰翳礼讃」。ねこのしっぽを羨ましがる「ねこ」、大正時代のトイレ事情を面白おかしく考察する「厠のいろいろ」が特に面白かった。
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2015/4
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中公文庫の陰翳礼讃とは別に購入。たしかそちらには無かった「現代口語文の欠点について」が特におすすめ。今の時代にも十分通用する話が、ひとりの大作家の視点から書かれていることに注目したい。文章を書かねばならない立場にある人には、一読の価値あり。自分にとっては、たまたま翻訳の授業を取っていることもあり、英語を日本語に翻訳する課題に取り組む際の姿勢の参考にもなった。
短いけれども、「ねこ」もおもしろい。谷崎さんが言うねこの魅力が本来の意味(?)のツンデレそのものであり、妙に親近感が湧いた。