- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044266042
作品紹介・あらすじ
東京上空に突如出現した"ヘヴンズゲート"。その空の下、借金のカタに悪の組織「魔殺商会」に連行される少女鈴蘭がいた。艱難辛苦を乗り越えて立派な使いっ走りとなった鈴蘭だったが、神の使い"神殿協会"は彼女を狙い上空より重甲胄部隊を降下させた。彼らの目的は鈴蘭の持つ「魔人」の力。鈴蘭を巡って、神の使いVS神殺しの一族の壮絶な戦いが始まった!魔人、神、現代兵器に日本刀。全世界注目のフルバトルメイドアクション。
感想・レビュー・書評
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いい意味で裏切られた。この著者の別作品を読んでいるからテンポはイイだろうと思っていたが、アクセル踏みっぱなしで最後まで一気に読むことができた。
鈴蘭は人生が不幸な割にはプラス指向な所に好感を持てたね。
[more]
序盤の座学で世界の仕組みで三つの世界を解説をしていた事が最後の最後で伏線な事に気がついた時はなんか気持ちよかったね。
伊織の常識外の行動が地なのか、計算なのかは分からないが過去に色々とあったようだし、勇者の翔希も正義を盲信するような人では無いみたいだし、いいキャラばかりだ。
魔が広がり始めているという事はちょっと気になるがどうなるかな?
それにしても八百万の神の起源が全世界という設定は面白いね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
里親に捨てられ続け二十億もの借金を背負ってしまった薄幸少女・鈴蘭は借金のかたに悪の組織の社長を名乗る青年に拉致されメイドとして強制的に働かされることに。
しかし鈴蘭には重大な秘密が……
とにかく会話のノリがよい、畳み掛けるようなギャグには抱腹絶倒必至。
キャラの掛け合いも面白い、ドタバタコメディの定型に乗っ取りながらもがっつり笑わせる。
「かか覚醒じゃいじゃないですか、かか覚醒じゃいじゃないですか!」
「わかった。もういい。興ざめした」
の二つの台詞はとくにツボにはまりました。間のとり方がほんと絶妙。
健気でまっすぐで頑張り屋の鈴蘭と傲岸不遜で極悪非道な俺様・貴瀬のふたりが特にお気に入りです。
一応ご主人様とメイドな関係ですが、シリーズ終盤にゆくにつれ変化が……というと恋愛的なあれこれを想像しがちですが、この二人に限ってはカップルというよりどつき漫才コンビと呼ぶ方が現状に即してる。
巻を重ねるごとに可愛い女の子がわんさと登場するハーレム同居もの要素もありですが、真のヒロインは貴瀬です。ネタバレになるので詳しく言えませんが彼はヒロインのお約束要素揃え過ぎです。誘拐されるし!
最終巻ともなると完全に男女主従逆転します(笑)だがそこがいい。
作者あとがきによると大半アドリブで書いてたそうで、話の整合性に「?」が付くとこもありですが、シリアスとギャグが地続きなテンションに身を委ねて一気読みするが吉。
最終巻のエピローグに至っては「ああ、このシリーズ読んできてよかったなあ……」と感無量に浸れます。
俺様眼鏡好きな女性読者は迷わず買い!! -
戦闘要塞マスラヲよりも前の話.
魔殺商会の社長,伊織と鈴蘭の話.
そう,鈴蘭が聖魔王なんて存在になる前の話ですね.
そこそこ面白かったよ.
マスラヲの後に読んでるからまたなんて言うか
聖魔杯時代の前にこんなことがあったのかーみたいな.
みーこさんとかキャラ違うし.
リップルラップルは変わらないけど.
金属バットはミズノ製です. -
がっつりラノベ。魔王とか幼女とか勇者とか司教とか神とか闇の世界とかメイドとか聖騎士とか悪の組織とか魔人とかシスターとか神殺しとか。伏線、伏線の連続だけどラストも良くて面白い。
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シリーズ全7巻
表紙で損をしているような、表紙で得をしているようなそんなラノベ。
注意しておきます。このラノベに萌え要素なんて一切ありません。
メイド服・巫女服・ロリ・シスター・和服美人などの属性が色々そろいつつも、所謂あざとい萌えポイントとかありません。
あるのは、燃え、のみっ!!
主人公の鈴蘭は、様々な苦難の人生の末に、悪の組織に売られることになる。
そこで目にするのは裏の世界。
一般人が住むのが、日の光が届く上澄みの綺麗な世界であるならば、
そこは日の光が届かないくらい濁った世界。そしてそこでは剣と魔法が跋扈しており、嘘みたいな勇者やモンスターが現れていて…。
といったお話。
1巻の時点では、まだまだ序の口。
何せこの作者の林ヒロユキ氏。大風呂敷が大好きで、最終巻までどんどん話が広がっていきます。
この作風はその後のマスラヲ・ミスマルカ王国にも引き継がれており、伏線による伏線。引きの上手さ。読者の予想をさらに上回る展開。
そんな痛快娯楽コメディ。
本当に畳めるのかと言わんばかりの大風呂敷の顛末を眺めるだけでも十分面白いです。
燃え展開を希望する人にお勧め。 -
読了 2010/5/19
これが終わったら、もう一度マスラヲ読みます! -
物語の後半は流石、林トモアキ。とても熱い展開で、心がワクワクしました!