シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫)

著者 : 三川みり
制作 : あき 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月31日発売)
4.24
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  • 本棚登録 :494
  • レビュー :68
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044550165

作品紹介・あらすじ

ハイランド王国の冬。王家が認める、幸福をもたらす砂糖菓子の作り手=銀砂糖師を目指す少女・アンは、宿代にも事欠く貧乏っぷり。子爵のヒューに才能を買われ、城で修行をしないかと誘われるけど、自分の力でがんばるため断ることに。そんなとき、フィラックスを治めるアルバーン公爵が、望み通りの砂糖菓子を作った者に破格の報酬を出すと知り…!?大反響を呼んだ、第7回小説大賞受賞作、待望の第二弾。

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一作目が面白かったので、続きも買ってきた。
    世界観がちゃんと確立されているので読みやすい。
    シャルとアンの関係に他者の介入があったり、相変わらずストーリーの展開は上手。それが透けて見えるところも安心して読める一因かも。

  • 作品全体から溢れる空気がほのぼのとして綺麗な作品。
    アルバーンの望む砂糖菓子の真実はとても切なく悲しく、でも、結末はアンの手で暖かさも感じられる。

    ヒューの保護者的なアンへの対応とか、それに対するシャルの微妙な空気とか、男性陣が何だか良い感じに動いている。
    アンがひたむきに銀砂糖師を目指す頑張り屋さんなのでラブ度があまりないけれど、
    シャルがアンに対し特別な何かを感じているから今後に期待。
    アンにしても、前にシャルが共にいた女の子のことを気にしたりしていることだし、この2人は今後が楽しみ。

    読了 2010/08/25

  • 雰囲気が綺麗で、可愛らしいです。
    砂糖菓子、それも幸運を運んでくれる、銀砂糖で作られるお菓子。その職人を目指す少女・アン。アンの旅についてきてくれるのは、黒曜石の妖精と、湖水の妖精。
    雰囲気は綺麗なんだけど、登場人物たちがその中で生き生きしてて、読んでいて楽しかったです。
    砂糖菓子を作るシーンとか、「あぁ、こんなかな」なんて想像したりして、現物が見たくなっちゃいました。
    ほんわりとしていて、可愛らしい恋も見れます。
    かわいいなぁ、と呟いちゃうような、可愛らしい物語でした。

  • 恋、夢、前向き、キラキラ。
    強い意志を持って頑張るヒロインは理想。
    ただのお姫様より、とても好きです。
    頑張ってる様子には勇気づけられるし。
    なんとしてもお菓子を完成させるんだ!という意気込みは、とっても応援したくなります。
    ヒーローの男の子が、ヒューに言われて一度はヒロインのもとから去ろうとしたその葛藤もよかった。ミスリルの健気な活躍も。
    キャラが立ってるんだよなー。
    妖精と人との間の確執や葛藤もよんでて面白いです。仲良くしたいけどそうもできなかったりする、世の中のことを描いているようで。
    第三弾の発行も決まってるみたいですが、とてもとても楽しみです。

  •  1巻を踏まえてさらによかったです。面白い。☆5つでもよかったかな…。やさしいきもちになれました。
     冒頭見開きの人物紹介が1巻と同じだったので、えっこんな同じメンバーなの!? とちょっとびっくりしつつも読み始めたら最後までノンストップでした。今回もアンはものすごく頑張っています。そしてジョナスのへたれっぷりは脱帽ものです。逆にすげぇと褒めたくなる(笑) …ヒューっていくつなんだろう? 気になる…。
     砂糖菓子も繊細な芸術品ですが、アンの瑞々しい感受性もとても繊細で愛すべき才能です。ふふふ、シャルと仲良くね。
     第3巻は12月発売予定だとか。楽しみにお待ちしております。

  • “若者たちはにやにやと笑って、アンを見ている。ジョナスも笑っている。
    ――泣くものか。泣いたら、負ける。負けを認めたら、そのとおりだと思われる。
    「国王陛下は、わたしの作品を好きだと仰った。事実よ」
    それだけ言うと、アンは台の上に置いてあった砂糖菓子を手に取り、足もとの木箱に入れ始めた。アンのやろうとしていることを察して、ミスリルが台の上から飛び降り、白い布を取り払い手早くまとめる。木箱に、ミスリルがまとめてくれた白い布をかけると、持ちあげた。
    「あれ、なにしてるの?アン」
    白々しいジョナスの問いに、アンはきっとなって答えた。
    「今日は、とんだ邪魔がはいったから、店じまいするわ。そこ、どいて!」
    「逃げるのか?」
    からかうように道を空けながら、ジョナスが笑った。
    アンは歯を食いしばって、彼らの間を通り抜けて、荷台に向かう。
    「銀砂糖子爵に、また泣きつくかい?」
    「銀砂糖子爵の趣味も、変わってるよなぁ!こんなチビを相手にするなんてさ。それとも俺たちには想像も出来ないような、すごいサービスでもしてんのか?」
    荷台に木箱を載せようとしているアンに向かって、若者たちがけたけたと笑ってやじる。
    それにいちいち、反論する気はなかった。ぐっとこらえる。アンが騒げば騒ぐほど、彼らは喜ぶはずだ。場はさらに混乱し、彼らの思うつぼだ。
    「黙れ」
    その場に、緊張が走った。
    シャルがいつの間にか、剣を握っていた。切っ先を、若者たちに突きつけている。
    「それ以上は、許さない」
    野次馬も若者たちも、息を呑む。黒い瞳が、今にも襲いかかりそうなほど怒気を含んでいた。”

    続編が出たことがすごく嬉しい。一息に読んでしまった。
    ヒューとシャルのやり取りとか、面白い。
    貧乏でもめげない砂糖菓子職人としてのアンの一途な思いがすごく伝わってくる。
    彼女の職人としての誇りは、すごく綺麗だ。
    何度も読み返したくなる。
    三巻のでる12月が待ち遠しい。

    “「この馬鹿。心配をさせるな」
    「ごめん。でも、わたし。砂糖菓子職人だから……。でも、ごめん」
    「アン」
    無事を確かめるように、彼女の名を呟く。するとアンが、ぼそりと言った。
    「二度目……」
    それを、シャルは聞き留めた。
    「なにが?」
    「『かかし』とか『この馬鹿』とか『間抜け』とか呼ばないで、わたしのことをアンって、名前で呼んでくれたの。今ので、二回目」
    その言葉に、シャルは目を丸くした。
    「そんなものの回数を、いちいち数えているのか?どうして」
    「だって。名前で呼ばれると、嬉しいから」
    ――そうなのか!?
    軽く、衝撃だった。そんな些細なことで、嬉しがったり悲しがったりするのならば、アンの奇妙な態度を、自分が理解できないのも頷ける。
    つくづく。人間というのは、よくわからない。
    特にアンのことは、リズよりもわからなかった。すくなくともリズの行動は、予測できた。
    しかしアンの行動は、予測できない。あのアルバーンを目の前に、城が兵士に包囲されているのを承知で、砂糖菓子を作り続けるとは思わなかった。それが望みだと、強い意志を宿した瞳で言い切った。あんな強い眼差しをする少女を、シャルは他に知らない。
    理解できないことや、驚くことばかりだ。
    だがそれが、なぜか不愉快ではない。面白いとさえ思える。それが不思議だった。”

  • シャルが鈍感。こういう恋愛に憧れます。
    公爵は、ちょっとかわいそう。
    ミスリルも可愛いですね。

  •  前回の大移動・冒険に対して、今回は公爵の城に籠城。
     読み終えて思ったことは、前作登場のジョナスの印象が変わったこと。前作では底意地の悪い悪知恵の働く奴、という印象だったが、今作では何だか情けない奴。懲らしめたいと言うより、今後の成長に期待したい。
     アンとシャルが仲良くなってきているのが嬉しかった。前作ではアンの「お願い」に嫌々従っている感満載だったシャルが、アンの意思を汲み取ろうとしている!笑 アンの「かかし呼びより名前呼びのが嬉しい」も非常に可愛らしい。

     前作では妖精に対する差別的処遇があったが、今作では妖精に厳しい人がほぼゼロで、アンとシャル達の関係性が(この世界の常識とは)ズレていることを誰も指摘しない・非難しないのが疑問だった。
     あとラストの「銀砂糖菓子を日がな眺めて…」って、砂糖菓子そんなに持つのか? 水で練ってるのに、腐るんじゃ。

  • 一気読みしてしまった。国の仕組み、砂糖菓子を作る過程、そして登場人物の心の揺れ動きが丹念に書かれていて、夢中になる。
    良いシリーズものは、大体2巻で面白い、と確信を得ます。
    アンとシャルが互いへの想いに気付く(シャルはまだ疎い感じですが)のがじっくり書いてあり、人を好きになる気持ちを思い出させてくれる。
    再登場のジョナスはさらに落ちぶれたなと思ったけど、アンへの態度が少し変わり、どうなっていくのか気になるところ。ヒューの大人としての立ち回りが好き。

  • 目前整體的評價還不錯!
    (是說2本字數都好少啊... 有沒有到死神姬的 2/3 !?)
    青公爵篇是~超年幼還要養2個妖精XD
    而時間上進入冬天~超冷無法野宿~(評鑑會是秋天)
    於是開始為了賺高額獎金而賣身(XD!?)

    這麼說~女主角的父親~算是遙遠當備案的舖梗嗎~?

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