ニュースで学べない日本経済

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046016089

作品紹介・あらすじ

これが「大前視点」から見た、日本・世界の「現実」だ!
ニュースやネットの情報で満足できない人のための「本質」がわかる1冊!!

【Contents】
■序章 今求められる教養は「本質を見抜く力」
・ 疑問を持ち、調べ、質問する能力を身につけよ
・ 「沈みゆく船」から自らの意思で脱出できるか  ほか

■第1章 世界と日本経済の「3大リスク」
・ 【リスク1 中国経済の減速】中国の「第13次5カ年計画」は、すべて絵に描いた餅である
・ 【リスク2 アメリカの利上げ】アメリカの一極繁栄がもたらす世界不安
・ 【リスク3 地政学リスク】荒稼ぎするISとテロの拡大、ロシア軍事作戦公開の思惑   ほか

■第2章 好調経済国家・地域に注目せよ
・ 企業の勝ち目は「人口ボーナス期」の国にあり
・ 成長著しいメキシコとフィリピンを見逃していないか?
・ 「ホームレスマネー」が流れる場所に勝機あり   ほか

■第3章 染色体が異なる21世紀の企業たち
・ グローバル企業のM&Aと節税対策の実態
・ 日本の法人税率は90%にしなさい
・ 成熟時代のビジネスモデル「アイドルエコノミー」

■第4章 日本経済「低欲望社会」をどう生きるか?
・ 日経新聞を読むと世界が見えなくなる
・ 国民よ、日本経済を駄目にした「彼ら」にもっと怒れ!
・ 企業は「やけっぱち消費」の金を有効活用せよ   ほか

■第5章 迫りくる危機にどう立ち向かうか?
・優秀な人材は世界から「一本釣り」せよ
・自分の頭で考えよ。地方、企業、個人は国を相手にするな!
・自分なりのシナリオを描け! 大前研一からの宿題   ほか

感想・レビュー・書評

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  • ITが普及してグローバル化した現代社会においては、国内のみに目を向けるのではなく、世界で勝負できる人になるとよいという。そのためには、社会情勢に目を光らせ、語学とITを使いこなし、自分の頭で考え動く人になる必要があるそうだ。もっと色々知りたいと、知的好奇心を掻き立てられる。

  • やけっぱち消費、アイドルエコノミー、低欲望社会。大前氏の使用する言葉は現在の状況の本質を突くものであり、かつわかりやすい。

  • 自由に生きろ
    グローバルの視点で生きろ、日本の情報操作に飲まれるな

  • これからは、国家に頼るのではなく自分たちで身を守らなければならない。
    やはり、日本としては先が暗い。どんどん世界に出て、世界でも戦っていける人間にならなければならない。
    もっと頭を使うことを、今の仕事を通して鍛えていく。

  • 2016年に書かれたものですが
    いつも 大前さんの 視点は とても 参考になります。
    地方で 1000億円の 産業を 起こさないと 
    だめですね。
    昔は 人 もの 金が 重要でしたが。
    今は 人が もっとも 重要。

  • 本書は、2015年末の著者の講演を纏めたものであり、世界情勢等の解説は最新のものでなく、鵜呑みにはできないが、アベノミクス批判や今後のビジネスの方向性についての提言には頷ける。

  • 国を相手にせず自分の頭で考えよ

  • 今の日本は将来の不安から来る「低欲望社会」。アベノミクスの失敗をメディアも分かっていない。自分の頭で考えろ。「物事の本質を見抜く力」をつけるには「疑問を持ち」「自分で調べること」。ネットには集合知がある。原発事故でも政府とメディアは真実を隠した。日本人は政府発表を鵜呑みにしすぎ。世界と日本経済の3大リスクは、1.中国経済の減速、2.アメリカの利上げ、3.地政学リスク。世界全体の経済成長は鈍化へ。先進国経済は低成長へ。新興国・途上国は減速へ。米ドル高。日本は日銀倒産とハイパーインフレのリスクが!

  • マッキンゼーでの就業経験を経た著名経営コンサルタントである大前研一氏の日本経済についての見解と今後の自分たちの生き方について提言した一冊。

    経営コンサルタントの第一人者である氏の一冊であるだけに新聞やニュースなどの報道では知ることのできない真実をたくさん知ることができました。
    図やデータも多く掲載されており、世界の現状がよく理解できました。
    また、IS国や難民の現状や地方創生を世界をベースにみることや日本企業の世界でのシェア比率など勉強になる内容も多くありました。
    法人税率に対する提言やインバウンドでくる中国人観光客のことに関しては特に印象に残りました。

    パラダイムシフトの起きている現在、国家や誰かに頼るのではなく、本書で学んだことをもとにして自分の頭で考えて動くことが大事だと感じた一冊でした。

  • とてもわかりやすい本だった。上司から勧められて読んだが、たまにはこう言う日本経済などの現実的な話も知るべきだなと思った。
    読み終えて個人的に思う事は、日本とか企業とか狭いものの視野で考えずグローバルな視点で何に目をつけるのかということかな?と思った。
    地方も国内大都市圏をターゲットにするのでなくもっと広い世界の市場に目を向ける、既存の枠組みを一旦外して広くものを考える。
    こう言う事が必要なんだ。それがイノベーションに繋がると感じた。

  • 20160827

  • とても分かりやすく書かれていて、理解が進む。
    ただ、やっぱりひとつ前に読んだ、日本企業のグローバル戦略入門と重複するところもあるな。まあ、同じ著者なので仕方がないのだけど。

  • 金利や通貨供給量といった旧来の経済理論が通用しない日本経済の現状と、なぜ通用しないのか、どのような処方箋が考えられるのかが述べられている。
    マスコミ報道では語られない情報を提示し、自ら調べ考えることを推奨している。
    ネットで調べれば、いくらでも情報を入手できるし、様々な見解を反映するWikipediaを勧めている点は興味深く感じたが、読むべき情報、あるいは真偽も含め、情報の取捨選択には個々人の資質が関わっていると感じる。
    UberやAirbnbに見られるようなアイドルエコノミー、投資や消費にお金が回らない低需要社会、日本人特有の将来への不安感を原因に挙げるが、本当に十分な資産を誰もが保有しているのかと考えると、マクロに全体を捉えて平均イメージを描いてしまうのも間違いではなかろうか。
    16-147

  • 世界に類を見ない日本の低欲望時代について触れている。もはや染色体レベルで将来の心配という特性が染み付いているのだ、と。経営者も低欲望であるため、企業も低欲望に陥り、世界に飛び出した日本の企業、松下やホンダのようにはいかない。

    21世紀の経営資源は、人モノカネから、人人人へと変わっている。考えられる人、方向性を示せる人、構想を練られる人。尖った人がいれば、カネは集まるということで、そういった尖った人を見つけることこそが、新しい世界に対処できる対策のようだ。

    1人の天才が10万人を食わせるような時代なので、そういった人材を引っ張ってこれるかが、経営者の腕の見せ所という部分もあるかもしれない。ニケシュ・アローラのように。

    もう一つ勉強になったのは、成熟時代のビジネスモデル「アイドルエコノミー」。モノばかりあって、使う人がいない状態に対し、アービトラージ(サヤ取り売買)で利益を得るべしと。自動車、家電、住宅、これから人口減の日本はアイドルが増え続ける。シェアするアイドルエコノミーから、さらに発展して、自らリソースを持たないで空きリソース(アイドル)をマッチングさせるアイドルエコノミーが出現している。Uber、Airbnbなど。

  • 疑問を持ち、自分で証拠を集めて自分の意見を形成する

    ロシアの長射程精密誘導兵器の能力は、西側諸国にインパクトを与えている

    ロシア人が冬になると行く国 エジブト、トルコ、タイ

    難民の人気はドイツ、スウェーデン、イギリス

    ヤマハ 川上源一 産婦人科で営業 毎月1000円積立 4歳になったらヤマハ音楽教室に通ってください。ピアノが上達した頃、お子さん専用のピアノが手に入るだけのお金が貯まっています

    メキシコ 1.2億人 フィリピン 1億人

    21世紀の企業体の染色体
     特定の国に所属するという意識が乏しい企業 本社は地球全体 スマホという世界共通のシステムを使う

    airbnb 日本のオフィスがない 無国籍のサイバーシステム上のグローバル企業

    クラウドワークス
    ラクスル 印刷会社の開いている機会を使う

    中国のウェブサイトで紹介された日本で買わなければいけない12の神薬 サンテボーティエ、アンメルツヨコヨコ、サカムケア、熱さまシート、イブクイック頭痛薬、サロンパス、ニノキュア、ハイチオールC、ピューラックA,口内炎パッチ大正A、命の母A,龍角散

    中国人を呼ぶ バイドゥに広告 4万

    ニセコ 2019 パークハイアット、2020 リッツカールトン

    富士山静岡空港 一泊5万の補助金 中国人

    優秀な人材を一本釣り インド、台湾、イスラエル

    考えられる人、方向を示せる人、構想を練られる人を集める

    日本に必要なのは、ブランド、と価格設定能力

    青葉ジャパンインタナショナルスクール サマースクール

    中国大陸からアメリカにわたって成功した人は少ない

    アメリカで成功したビジネスをアメリカに持ち込んで成功
    ジャック・マー、ロビン・リー

  • 日本の市場だめ。ASEAN将来性あり。特にフィリピン。
    法人税率安くしてもだめ。高くした方が消費喚起できる。日本経済は消費にお金が回らないことが問題。
    地方の再興にはITとインバウンド。一村一品だと効果は限定的。中央から脱却して海外とつながる。江戸型(自給自足経済)か米国モデル(道州制導入)かイタリアモデル(国に頼らず世界化)。特にイタリアモデル推し。ブランド力と価格設定力大事。
    新卒一括採用では、海外の優秀な人は来ない。
    観光業は日本の唯一の光。

  • 東2法経図・開架 KW/2016//K

  • なぜアベノミクスが成功しないかが端的に分かる。小手先ではなく、本質を理解したアプローチをしなければ、国も企業も個人もだめになってしまう。低欲望社会、というのが実感にも合い分かりやすかった。

  • 「日本の論点」シリーズ同様、ここ最近の世界の出来事を大前さん独自の視点で解説していく、まさにニュースを見てるだけでは得られない、複眼的な思考が身につく良書。個人的には大前さんの著者は必読なので、今回も読んで勉強になった。

    ところどころ、昨年より発刊されている「大前研一ビジネスジャーナル」シリーズでも取り上げられている内容があるが、復習の意味で読めて、著者の主張を再確認できる。

  • 社会の現代基礎がつまった本

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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