100円のコーラを1000円で売る方法

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046028235

感想・レビュー・書評

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  • 本書が小説形式だったのは意外だった。

    マーケティング重視で営業を軽んじてると感じる人もいるかもしれないが、話は読みやすいし、マーケティング理論も例え話が絶妙でわかりやすい。

    例えば、潜在的な顧客が人口の1割しかいない歯医者業界が、キシリトールガムを流行らせることで残りの9割を市場に取り込んで行った話などは、ブルーオーシャン戦略を理解するのに最適だと感じた。

    本書を小説として読むと、面白くてすぐ読み終わってしまうが、最後に出てきたマーケティング理論がまとめてあるのが個人的にはありがたい。、

  • 破天荒な元営業の久美が、マーケティングの達人と呼ばれる商品開発部部長与田と出会い、成長して行く物語。

    市場志向、顧客満足、バリュープロポジション、差別化、成長戦略

    顧客の言うこと以上の提案をし、的外れなことははっきり言う。期待値を超えた分が顧客満足。 自社の提供できる、他所と競合しない、顧客の求める価値を持って差別化。フェーズごとに戦略を変化させる

    コンサルのGDもこういうロジックで進めていければ強い

  • 事業の目的を、化粧品の販売といった製造物目線ではなく、顧客の新たなライフスタイルの創造といった顧客視点で定義する
    しかし顧客絶対ではなく、顧客の事前期待を上回る形でサービス提供すること
    市場トップでないかぎり、値下げ競争するべきでない
    顧客が望んでいて、自社が提供でき、競合が提供できない価値が、バリュープロボジション
    コミュニケーションは戦略的に一貫しているべき
    ターゲットをめいかくにし、目的を決定し、コミュニケーションを設計し、チャンネルを決める。

  •  年の瀬にもなると今年の世相を表す言葉や、様々なランキングが発表されますが、今年のブラック企業ランキングは軒並み小売やサービス業がノミネートしていました。
     消費者として、安いのは嬉しいことです。高いというだけで欲しくなくなるような性分のわたしにとっては尚更。でも、そのしわ寄せは必ず労働者に反映される。国外に安い労働力を求めることになる。果たしてそれが正しい市場の在り方なのかと、常々考えるところです。
     この本は、価格だけの競争にならず、それぞれの企業が独自のアイデアをもって顧客・消費者に対して新しい価値を提供するーーそんな在るべき資本主義の形を作るヒントを与えてくれます。何せ物語に沿って様々な理論を紹介していく形式なのでわかりやすい。読んで理解したつもりにならないよう、実業務につなげていかねば。
     しかしまあ、主人公のメンタルの強さがうらやましい。。

  • 題名に惹かれて借りる。
    でも宮前久美のキャラクターにはついていけないなー^^;
    ちょっと彼女のキャラにイライラしながら読んでしまった。

  • 物語調だと知らなかったので読んで驚いた。
    ストーリーを追いながらマーケティングについての知識が自然に入ってくる良書。

  • 自分用キーワード
    顧客満足の式 マーケットリーダー/マーケットチャレンジャー バリュープロポジション キシリトールの普及モデル バリューセリング エブリデー・ロー・プライス戦略 カスタマー・マイオピア イノベーター理論 キャズム理論 『コトラーのマーケティング入門』 ブルーオーシャン戦略  

  • 営業研修でやった内容だった。
    こういう本で物語調ってのはなかなかないから新鮮だった。ほんとマーケティングの初歩を初心者にわかりやすくって感じでした。ちょっと物足りないかも。

  • 100円のコーラを1000円で売る方法―マーケティングがわかる10の物語

    「顧客の要望に100%こたえても0点です。」
    というくだりに衝撃をうけました。
    少々納得がいきませんでしたが
    既存のパソコンメーカーの販売が落ち悩む中
    アップルだけが業績を伸ばしているのを考えると
    そうなのかもしれないと思い当たりました。

    表題にもなっている
    100円のコーラを1000円で売る方法についても
    コーラという液体だけを売るのではなく
    それに付随する価値や体験をセットすることで高い値段で売れるというのも
    そういうものなのかと感心しました。
    そう考えると観光地などで、缶ジュースが高めの値段で売っているのも
    この景色を見ながらジュースを味わえるという体験とセットで販売している
    のだなということなのかなと思いました。

    技術屋にとってはマーケティングとは不思議なものばかりです。

    その中で心に残った言葉のメモ。
    ・アメリカの鉄道事業の衰退。
     自分たちの事業は何かを分かってないとダメ
    ・お客さんの言いなりになっていれば言い訳ではない。
     お客さんが言ってる事の本質を理解する。
     お客さんの期待以上のものを提供する
    ・割引すると怒る人がいる。
     自分は定価で買ったのに、他の人は半額で買ってたら怒るよね。
    ・中身は似たようなものでもイメージで結果は変わる(省エネルック、クールビズ)
    ・新商品は売れない。
     新商品に飛びつくユーザーと、少し待って様子をみるユーザーがいる。

  • 顧客中心主義とは顧客に振り回されるということでなく、顧客の課題に対して自社ならではの価値を徹底的に考え提供するということ。企業の目的は顧客の創造であるということを物語形式である商品の開発を事例にシンプルに説明されており大変分かりやすかった。また主人公の性格が清々しく読んでいて楽しかった。

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著者プロフィール

マーケティング戦略コンサルタント。慶應義塾大学工学部卒業。日本IBMに入社しマーケティングマネージャーや人材育成責任者を担当。2013年に日本IBMを退社しウォンツアンドバリュー株式会社を設立。執筆の傍ら、企業への戦略策定支援や「永井経営塾」を主宰。2002年多摩大学大学院MBA修了。主な著書に、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』のほかシリーズ60万部突破!『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)など多数。

「2021年 『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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