100円のコーラを1000円で売る方法

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046028235

感想・レビュー・書評

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  • 本田慶太さんより寄付
    現場の営業の考えだけでなく、より高く広い視点でサービスを作る(売る、広める)ためにはっと気づかされる事が多いストーリー性のある読みやすい本です。

  • 軽快な小説のようでおもしろかった。
    ・顧客満足=要望に応えることではない
    ・マーケットリーダーとチャレンジャーの戦略は違う
    ・イノベータ理論とキャズム理論

    感想:井上かわいそすぎる

  • 入門編としては良いけれど、得られる知識量はかなり少ない。

  • キャラクターのアクが強すぎてあまり現実感がないけれど、内容はオーソドックスでおもしろい。なによりもタイトルのフックが強く、興味を惹かれる。主要テーマは日本企業に根付いている「お客様は神様だ」という哲学が時と場合によってはかなり間違っている……ということ。別に潜在的なニーズをつかむという抽象的な話ではなく、ヒアリングによって思考を突き詰めていくことで見出せる隠れた課題を見出すことこそこそがマーケティングの醍醐味なのだろう。

  • お風呂で半分、電車で半分。ストーリー仕立てでわかりやすく読みやすいので一気に読み終えた。しかし本書の内容を実践する為には、その理論を理解する必要がある。もしドラ同様に、読み終え感動(人によるが)するだけではいけない。行動起こし、実践するのがいちばん楽しいのだろう。
    自分の職業や、趣味に明日から実践してみよう。また、巻末の参考文献も読んでみたくなりました。

  • 顧客価値など、マーケティングの基本的な考え方について、小説形式でわかりやすく書いています。

  • マーケティング理論は知っているものが多かったが、ストーリー仕立てですっと頭に入ってきた。
    理論だけを知りたければ巻末の付録を見れば大体把握できる。

    ---巻末付録から
    1.アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか
    →市場思考の事業定義
    事業の定義を顧客中心に考える必要性。
    鉄道はあくまで移動手段。車や飛行機もおなじ移動をするための手段である。

    2.お客さんの言いなりの商品は売れない
    →顧客絶対主義の落とし穴
    顧客が気がつかない課題を考え、解決策を想像することが求められる

    3.顧客の要望に100%応えても0点
    →顧客満足のメカニズム

    4.値引きの作法
    →マーケットチャレンジャーの戦略
    S社のADSL事業が他者と比較して1/2程度の金額で販売して後から利益を回収できたのは、ISDNにインフラコストをかけていた通信会社と比べて、マーケットリーダーになれたから。マーケットリーダーが価格戦略を仕掛けてきた時に対抗できないため、値引き戦略はマーケットリーダー以外が行うのは難しい。

    5.キシリトールガムがヒットした理由
    →バリュープロポジションの定義
    新しい価値を創造するコトがブルーオーシャン戦略では必要。
    キシリトールでは、「虫歯を予防するために歯医者に行く」という価値を作った

    6.スキンケア商品を売り込まないエステサロン
    →競争優位に立つためのポジショニング
    ライバルと明確にコト習う位置付けを顧客の心の中に作り上げることが必要

    7.商品を自社で売る必要はない
    →流通チャネルの構造と、チャネル設計に関する意思決定
    なぜ会計事務所が顧客に「社長の会計」の価値を最大限に提供するための最適な流通チャネルかが描かれている。
    会計事務所、「社長の会計」の事業、コンサルタントの山倉の視点でWin-Winになる関係を構築している

    8.100円のコーラを1000円で売る方法
    →値引きの怖さ
    高級ホテルで100円のコーラのルームサービスを頼むと、ライムと冷えたグラスを一緒に持ってくる。
    体験を売っている。

    9.なぜ省エネルックは失敗してクールビズは成功したのか
    →コミュニケーションの戦略的一貫性
    広告が目立って話題になっても、戦略的に整合性がないと失敗に終わる。

    (メモ)
    書籍の紹介の中で会計ソフトのCMにスマップを使うコトがコミュニケーションの一貫性がないという説明で使われていたが、この本を読んだ日の前日深夜にスマップ解散報道が流れた。

    10.新商品は必ず売れない
    →イノベーター理論とキャズム理論
    潜在顧客にはリスク歓迎型とリスク重視型がいる。
    アーリーアダプターとレイトマジョリティへの販売戦略は全く違うアプローチが必要。

  • ストーリー仕立てになっていて頭にすーっと入りやすいマーケティングの本。楽しんで勉強できました。

  • マーケティングの基本のキと名高い本。よく知られた本だけあって、内容は広く浅く、考え方のカンドコロが抑えられている印象。

    ところがこの広く浅く、に難点があって、オマケ程度のストーリーにあまり意味を見出せなかった。もうちょっと情報量増やせたんでは、と思ってしまう。

    主人公の女の子が失敗し、マーケティングの玄人的なオジサンがヒントを与えて女の子が成長していく……という形式のストーリーなのだけど、発売から5年近く経った今では陳腐化しており、大抵どこが間違っていてどう考えればいいのか、想像がついてしまう。掲題の「100円のコーラを1000円で売る方法」なんかは、GoProなんかで既に有名になりすぎているし。

    ただし、モノを考えるきっかけとしてはとても役に立ったな、と思う。本書の内容を自分事に還元できたことによって、自分が今していることが何か、に思い至ることができた。

  • (2014.01.21読了)
    マーケティングの本ですが、ストーリー性があり小説としても楽しめます。
    わかりやすくていい本でした。

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著者プロフィール

マーケティング戦略コンサルタント。慶應義塾大学工学部卒業。日本IBMに入社しマーケティングマネージャーや人材育成責任者を担当。2013年に日本IBMを退社しウォンツアンドバリュー株式会社を設立。執筆の傍ら、企業への戦略策定支援や「永井経営塾」を主宰。2002年多摩大学大学院MBA修了。主な著書に、『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』のほかシリーズ60万部突破!『100円のコーラを1000円で売る方法』(KADOKAWA)など多数。

「2021年 『世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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