態度が悪くてすみません: 内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21 A 49)

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047100329

感想・レビュー・書評

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  •  コリン・ウィルソン著、福田恆在(つねあり)訳、『アウトサイダー』。
     私の小さな勉強部屋で払暁にこの本を読み終える頃には、バイロンやシャトーブリオンやオスカー・ワイルドがどれほど偉大な作家であり、フロイトやフッサールやヘーゲルが思想史上に占める位置の重要さについての入門的な知識をほぼ習得し終えていた。
     人間は必ずその人が必要とするときに必要とする本と出会う、というのは、このときに私が体得した確信である。(P130-P131)
     内田樹さんが、『アウトサイダー』に出会ったように、私も内田樹さんの『先生はえらい』に出会った。そして、内田樹さんの著書たちは、私にとって、必要とするときに出会った必要とする本たちになったのです。

  • 大学の授業をまとめた一冊。おもしろい。

  • どの章も大きく頷いたり、考え込んだり。
    「コミュニケーションの作法」は仕事の関係もあって、大いに考えさせられた。
    「異論をはねつけてきっぱりと断言する人間」が嫌いな私は「シャイネスの復権」に同意するけれど、それはやはり私も「声の小さな人」の1人ということかな(笑)。
    「喧嘩の効用」で指摘されている「透明な存在」については、大いに納得。
    そして暗澹たる思いに…。

    この本に限らず、内田先生の文章は読みやすいけれど読み流せない。
    自分の考えを振り返りつつ、じっくりと読み込むのが楽しい。
    文章を読んでいるのに、どこかからあの語り口調が聞こえてくるような気がする。

  • 内容的には、「第一章 コミュニケーションの作法」が一番面白かった。哲学的なことも語りつつ、この人漫画も読むんだなぁ。

  • 議論の根底にはまず相手を知ることから

  • 内田先生が過去に書いたエッセイがいろいろとまとめ?られており、まさに内田樹独壇場。いろんなこと、内田節で文章化していて、自分とは角度が違うことや、へぇと思える思考が満載。
    哲学的な、思考にも触れることができる良本。

  • 文章全体から漂ってくるあの何とも言えない雰囲気が好きだ。

    特に好きなお話。
    「時の守護者」
    「喧嘩の効用」
    「私のハッピー・ゴー・ラッキーな翻訳家人生」
    「卑しい街の騎士」
    「死者の無権利」

    特に「卑しい街の騎士」は、拙い言い方ではあるけど、かっこいいとしか言いようがない。中には難しくて理解しにくい話もあった。いつか今以上に理解できる日が来るまで、何度か読み返したいと思う。
    (2006年05月02日)

  • おもしろい。全てがブログからのものではなく、依頼を受けて書いたものらしいので、いつもとちょっと手触りが違う気もする。
    第5章の『作品からの呼び声』は特によかった。

  • 2010.1.5 家の
    またまた内田本。

  • 生きづらさに悩む人に贈る出色エッセイ。
    社会システム論、死生観、人生観を通じて、自分の内なる「他者性」と「未知」と向き合い、時空間での自己マッピング力を身につけることの重要性を説く。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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