態度が悪くてすみません: 内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21 A 49)
- KADOKAWA (2006年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100329
感想・レビュー・書評
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大学の授業をまとめた一冊。おもしろい。
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どの章も大きく頷いたり、考え込んだり。
「コミュニケーションの作法」は仕事の関係もあって、大いに考えさせられた。
「異論をはねつけてきっぱりと断言する人間」が嫌いな私は「シャイネスの復権」に同意するけれど、それはやはり私も「声の小さな人」の1人ということかな(笑)。
「喧嘩の効用」で指摘されている「透明な存在」については、大いに納得。
そして暗澹たる思いに…。
この本に限らず、内田先生の文章は読みやすいけれど読み流せない。
自分の考えを振り返りつつ、じっくりと読み込むのが楽しい。
文章を読んでいるのに、どこかからあの語り口調が聞こえてくるような気がする。 -
内容的には、「第一章 コミュニケーションの作法」が一番面白かった。哲学的なことも語りつつ、この人漫画も読むんだなぁ。
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議論の根底にはまず相手を知ることから
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内田先生が過去に書いたエッセイがいろいろとまとめ?られており、まさに内田樹独壇場。いろんなこと、内田節で文章化していて、自分とは角度が違うことや、へぇと思える思考が満載。
哲学的な、思考にも触れることができる良本。 -
文章全体から漂ってくるあの何とも言えない雰囲気が好きだ。
特に好きなお話。
「時の守護者」
「喧嘩の効用」
「私のハッピー・ゴー・ラッキーな翻訳家人生」
「卑しい街の騎士」
「死者の無権利」
特に「卑しい街の騎士」は、拙い言い方ではあるけど、かっこいいとしか言いようがない。中には難しくて理解しにくい話もあった。いつか今以上に理解できる日が来るまで、何度か読み返したいと思う。
(2006年05月02日) -
おもしろい。全てがブログからのものではなく、依頼を受けて書いたものらしいので、いつもとちょっと手触りが違う気もする。
第5章の『作品からの呼び声』は特によかった。 -
2010.1.5 家の
またまた内田本。 -
生きづらさに悩む人に贈る出色エッセイ。
社会システム論、死生観、人生観を通じて、自分の内なる「他者性」と「未知」と向き合い、時空間での自己マッピング力を身につけることの重要性を説く。