態度が悪くてすみません: 内なる「他者」との出会い (角川oneテーマ21 A 49)
- KADOKAWA (2006年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100329
感想・レビュー・書評
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一番初めに買った「内田」本です。
内田さんの本を読むには
「内田語」に親しんでおかないと
簡単に読み進めないです。
現代思想の入り口になじんでおかないと
チンプンカンプンのような。
折り目あり、破ったぺージありと
格闘したあとがあります。
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読了。
なにものどを通らない時は、消化の良い「ウチダ本」を。
2006年発刊にして、現在のアメリカを取り巻く世界情勢を予言するような
"「老齢」を迎えたアメリカ"が秀逸。
世界中のみんなが、もはやアメリカの余命が少ないことに気がついちゃってる(という自覚は、心理的には抑圧され表立って発言することは禁忌される。そして、ほとんど熱狂的にオバマを指示する、という迂回経路をたどって発症する)ことをうっかり予言している気がします。 -
内田先生はやっぱり、おもしろいね。
声も個人的には好きです。
関係ない笑。 -
〜本に呼び寄せられること、本に選ばれること、本の「呼び声」を感知っできること。それがたぶん本と読者のあいだに成立するいちばん幸福で豊かな関係ではないかと私は思う。〜
思えばそういう時があった。
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橋本治のスピードに読者がついていけてないのには納得。
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自分が語っている言葉は「他者」の言葉である。したがって、どこにいくのか見当もつかないような「未来」のために言葉を紡ぐ作業には、「身体」がある。
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コミュニケーション論、身体論、社会システム、出会いと縁、文芸作品に対する書評、メメント・モリなどいろいろなジャンルのテクストが収録されている。論理がちゃんとしているからなのか、どの話も納得してしまうし、批判的に読もうにもなかなか間違っている箇所が見つけにくい。論理的な考え方を身につけたいのなら、こういう文章に多く触れていることが重要なのだと思う。で、こういうものに触れているうちに自然に論理的な感覚というものが染み渡ってくるのだろうと思う。
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これも内田先生のブログに書いた記事や雑誌に投稿したものを編集者が1冊の本にまとめたもの。したがって一貫性がない。タイトルの意味も、一応冒頭で説明はされているものの内容とは一致していないと思う。コミュニケーション論、身体論、社会論はおもしろい。内田先生の他の本と同じようなことが書いてあるけど、だからこそおもしろい。
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ちょいと難しいエッセイ集である。前半が特におもしろかった。文体が高圧的ではなかったので、いらいらせずに読めた。
そのなかでも「待つこと」についてかかれた文章について記す。
筆者は携帯電話の普及によって待ち合わせの美風が消えつつあると指摘する。全く同感。
「決められた時間に決められた場所にピンポイントでたどりつく」能力、これはかなり高度な能力の一種である。(本文より)確かに今では「待つ」ということをしなくなっている。いや、上述の能力をもった人がほとんどいないと感じる。
他にも興味深い話があるからぜひ手にとって欲しい。 -
相手に「すみません」と言わせたらアウトです。の話が進んでいくのかとおもいきや、エッセイの寄せ集めという印象。僕には結びつけて考えられませんでした。
まぁ所々は面白かったけど。