幼女戦記 (1) Deus lo vult

著者 : カルロ・ゼン

• KADOKAWA/エンターブレイン (2013年10月31日発売)

感想・レビュー・書評

[kazzu008さんの感想 · 2018年3月2日]

タイトルで損をしていると思うが・・・
読んでみるとライトノベルどころか、ガッチガチのハードノベル。
戦記ものとして非常に優れている。特に戦略面としての兵站や補給の面をきっちりと書き込んでいるところが、素晴らしい。
第一世界大戦、第二次世界大戦の知識を持っているとさらに楽しく読める。

[読生さんの感想 · 2017年8月8日]

作者の好きが詰まった本なんだと思う。
だから分かりやすくはない、細かい部分は何言ってるか分からない、でもなんとなく分かればいい、そんな感じ。
主人公も、転生してるから仕方ないけど、おおよそ幼女らしくもないし、元の世界への羨望なんかもない。あちらの世界によく馴染んでいる。それは神によって強いられたことかもしれないけど。
そして、この神の存在もまた、作者が好きなんだろうなというのがよくわかる存在となっている。

[asaitatsuyaさんの感想 · 2017年5月29日]

同名のアニメ作品の原作小説第１巻。もともとウェブ小説だったらしく、しょっぱなから設定が重たく、文章も冗長で、読みにくいことこの上ない。アニメを見ていないと、イメージが湧きにくい場面が多いかも。それでも根本のところでは面白い作品なんだけどね。この作品に関しては、アニメ化のスタッフの技量が凄かったんだろうな。

[うろさんの感想 · 2017年4月13日]

つじーんに笑った。空戦の所がちと想像しにくかったので、アニメを見て納得。

[安中榛名さんの感想 · 2017年3月9日]

セリフ回しがアニメの方が好みかなー。

[komei666さんの感想 · 2017年2月26日]

本格戦記もの。ドイツと似たライヒ帝国にて魔導士として戦う、ターニャ・デグレチャフ。
超面白い。

[yukiharudさんの感想 · 2017年2月10日]

アニメが面白いので原作購入。
ほんとこの幼女の中身がアラフォーくらいのリーマンであまつさえアニメだとCV鳥海さんなんだから最高ですよ

[mitsukiさんの感想 · 2017年2月5日]

タイトルから想像できる内容とは、ちょっと違っていて、面白い。

文章は軽いのにやや助長で、読みにくい。
地の文がもう少しスッキリすると良いのになー。

ターニャの見た目に似合わぬ権謀術数も好きだけど、この作品のテーマになっている「信仰心」と「呪い」の紙一重さが良い。
信仰心を失った人間達に、再び神を崇めさせるためには、どのような御技が必要か。
その実験対象となってしまったターニャは、神を存在Xと称し、その洗脳に抗うべく生きてゆく。

勝つのは神か、ターニャか。
という話なのか。
勝つのは帝国か、共和国か。
という話なのか。

[エプロンパパさんの感想 · 2017年1月28日]

ラノベにありがちな異世界ファンタジー。ただ違うのは、主人公（かなり嫌な奴）が戦争真っ只中の世界で幼女になっていること。本人はラクをしたいと願い、行動するのだが、なぜか手柄を立てて最前線で戦う破目になる。これが呪いか！

[七祈さんの感想 · 2017年1月22日]

異世界に幼女として転生した元社畜系エリートサラリーマンが、第一次大戦時の欧州と似た世界観の異世界で、帝国軍の兵士として立身出世をもくろむ物語。だと思います。

はてさて、現代日本の企業戦士は軍人としても完全に機能しうるのだなぁ、と驚き半分呆れ半分。現代の価値観で近代の戦場を生きようとすると「こうなってしまうのか」と納得もしました。げに恐ろしきは価値観のパラダイムシフトですか。

オーバーロードと同じで、主人公の意思と周囲の思惑が、同じ方向に向かっているようで実はまったく逆に突っ走っている状況に黒い笑いがこみあげてきます。こんなんだから人と人とは永久に分かり合えないのですね分かります。

著者プロフィール

小説家。代表作に『幼女戦記』『約束の国』『ヤキトリ』『テロール教授の怪しい授業（原作）』など。