ハルはめぐりて (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン
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本棚登録 : 78
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047340596

作品紹介・あらすじ

好奇心旺盛な中学生の少女ハルが、ひとり旅で世界へと。それは、新鮮な驚きと不思議なときめきに満ちた、「出逢い」の記録。
『祈りと署名』収録の短篇「ハルはきにけり」に登場し大きな反響を呼んだ、異国に憧れる少女、彼女が、ミドルティーンになり、いよいよベトナム、台湾、モンゴルと、世界を、そして日本を、巡ります。
圧倒的な個性で、村上春樹作品のコミカライズなど、従来のマンガの枠を超える活躍を見せる著者が、詩情と優しさ溢れる少女の「冒険」を描き出す待望の連作集。

感想・レビュー・書評

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  • ハルのみずみずしい感性が心に沁みる
    バックパッカー貧乏旅行をしてきたひとも、したことがないひとも大人も子どもも読んでほしい
    話ごと紙を変えるなど装丁も美しい本

  • 目下のところジェラシー度ナンバーワンの作家。
    だってイラスト描けて漫画描けて文学的素養があって大林宣彦の義理息子になって、そのうえ旅にもふらっと出られるんだよ!
    とジェラシー度増してしまった。
    前髪3本の(達観した)JCが各地へ。風物、人、と出会い、別れ、旅とは本のようだ……という考え方にも共感。
    ただしいいなーと思ったのは、巻末付録というか数ページぶん、なーんでもない日本の郊外の見慣れた風景が、同じ手法で描かれていて、それもまた愛しくなることだ。

  • 森泉岳土氏の作品『ハルはめぐりて(2016)』を読了。

  • 2016-5-21

  • 装丁がとても凝っていて、全てで一つの物語を作っている。
    こういう本を見ると嬉しくなる。
    ハルと父の関係がいいなぁ。
    カラーで鮮明な写真よりも、その場の空気の匂いが伝わるような絵で、思わず息を吸い込みたくなった。

  • 中学生のハルが、貯めたお小遣いでベトナム・台湾・モンゴル・日本の温泉地を旅するお話。

    その国のお話によって、紙の色も違って素敵な作り。

    中学生の頃の私は一人旅なんて考えられなくて。
    26歳くらいの時に初めて金沢に一人旅に行った。
    一人旅も良いものだなぁ、とその時思った。
    みんな親切で、金沢はとても良い街だった。
    絶対また行きたい!

    でも、海外はやっぱりちょっと勇気いるなぁと思うんだけど。
    この本に台湾の図書館が出てくるのだけど 、ここも行ってみたい所の1つになった。

    で、今からネタバレしちゃうのですが。
    すごーく良かった台詞を1つ。
    ネタバレ嫌な方は読まない方が良いです。


    「良い本を読むのと、旅をするのは似ている」 「きっと一生かかっても読み終わらないんだろうなぁ」

    すごく好き!
    ホントにそう思う‼︎ 昨日遊んだ、本も好きで旅も好きなお友達にこの台詞がすごく良かったという事を熱弁してしまった。

  • 2016/7/13購入
    2016/7/17読了

  • 女子中学生ハルが、父の友人たちに導かれて一人旅。にしても、お父さんの友人、ベトナム、台湾、モンゴル在住とワールドワイド。旅をするのと深く読書することの類似を悟り、北投図書館の美しさに感銘を受け、モンゴルの朝昼晩の区別しかない時間感覚にひたる。銀山温泉の章も風情があってよかった。

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著者プロフィール

水で描き、そこに墨を落とし、細かいところは爪楊枝や割り箸を使ってマンガを描く。著書に最新作のコミカライズ作品集『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』のほか、『セリー』『報いは報い、罰は罰』『ハルはめぐりて』『うとそうそう』『カフカの「城」他三篇』『耳は忘れない』『夜よる傍に』『祈りと署名』など多数。

「2020年 『ランバーロール 03』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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