君に続く線路 (メディアワークス文庫 ほ 1-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 93
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048683838

感想・レビュー・書評

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  • 少しばかり内容が薄すぎる。
    ラストも今ひとつ盛り上がりに欠ける‥
    設定は好きなのだが‥

  • 昭和初期が舞台なことで取っ付き難いかと思ったけれど、落ち着いた、安定した雰囲気で読み易かった。人形でいることに強い反発を感じているお嬢様である櫻子が、キャラクターが強くて印象的だった。機関車の重量感や煤煙が目の前にあるみたいに迫った。短期間の冒険と別れからか、舞台は全然違うけれど、犬村小六さんの「とある飛空士への追憶」を連想したりした。

  • 全体的なイメージは違いましたが、イメージどおりでした(笑)

    君に続く線路。君に出逢う線路。

  • ほんわかした気分になれます。
    文体も癖がなく読み易い。少し物足りない感じはありますが。
    主人公がラストにはちゃんと自分の今後と向き合ったことにほっとしました。

  • やっぱり人は思い思われて生きていて、線路みたいに繋がっているということなんじゃないかな、と。

  •  鉄道関連の花形と言えば運転手であり、車掌であり駅員である。もちろん、スジ屋と呼ばれるダイヤ管理のスペシャリストや車両点検の技師などもファンにはたまらない隠れたヒーローだろう。
     そんなスポットライトから少し外れた存在、線路を守る保線手を主人公に据えたのが本作だ。
     時代は昭和初期、煤にまみれ、風雨に打たれ枕木を砂利を点検する主人公を僕たちは目にする。事故に遭い、彼に救われた商家の令嬢、櫻子。彼女の家業への蟠りを、直向きに仕事に向かう主人公を、そして優秀な商人である櫻子の父の姿を見て、当たり前のことに気づく。運転士・車掌・技師・スジ屋・保線手、補修工事の作業員、そのどれが欠けても列車は安全に運行できず、そしてその「繋がり」はもっと広く遠くまで続いていることを。
     惜しむらくは後半の収束部がやや説明不足で、そのせいもあり安直に見えたこと。あの人物の動きなどもう少し前半から伏線を織り込んでくれていれば、また違った見方も出来たんじゃないかと思う。

  • 所田三郎は狭く暗いトンネルの中を、物言わぬ軌条に優しく触れながら、一人歩いていた。
    やがて前方から、悲鳴のような汽笛が聞こえてくる。
    待避用の穴に潜り込み、三郎は轟音を立てながら走る機関車をやり過ごす。
    そしてトンネルへと立ち戻った彼が目にしたのは、線路に横たわる若い少女の姿だった―。
    時は昭和初期。線路を守る保線手として、二十年以上ひたむきに働いてきた純朴な男と、世間知らずの美しい少女が紡ぐ、ほのかなロマンス。

    多分作者はたまらなく電車が好きなんだろうなーと思うくらい細かな描写まで書きつづられていた恋愛小説(だと思う)
    ヒロインの櫻子のハートマークが出てきたところがちょっと急すぎて・・・けど逆にそれがリアルっぽかったり。

    面白いんですが自分が昭和時代にあまりついていけなかった感。

  • 古き時代の良いストーリーだが、「オレのコンビニ」を先に読むのと、期待外れに終わってしまう。

  • 昭和初期、実直な保線手と真っ直ぐで世間知らずなお嬢様のほのかな恋愛小説……いや、恋愛未満だな。淡い初恋のような感じ。お見合いと父の仕事を嫌うお嬢様が、保線手達と数日過ごすうちに色々なことに気付き、成長する様がいい。ストーリーは一本道だけど、そこがいい。

  • とくになにもなかったです。

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