スノウ・ティアーズ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 301
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739535

感想・レビュー・書評

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  • 不思議体質の女の子が主人公の話。
    半分くらいまではたった一人知っていてくれる幼馴染の男の子との微妙な距離にドキドキして読んだんだけど、後半は何だそれって展開でイマイチ。
    不思議が起こる描写とか、理解はしてくれないけど知ってくれているリクとのもどかしさとかはよかったんだけど。
    後味が悪いのが基本的に嫌なんだよなぁ。

  • 他の誰にも見えないものが見え、ものがしゃべり出す・・・ありえないことを体験してしまう“不思議体質”の君枝。望んでない“不思議”に振り回される君枝の孤独な心をわかってくれるのは、幼なじみの陸だけだった。求め合いながらもすれ違う二人の心のゆくえは?

  • <内容>誰にも見えないものが見え、ありえないことを体験してしまう「不思議体質」の君枝。そんな孤独な心を、幼なじみの陸をのぞいては誰もわかってくれなかった。でも、あの頃の二人は、お互いの大切さに気がつかなくて―。少女から女へとつづく、幻想の海原を漂いながら、見失ったのは、ほんとうの愛。哀しみの向こう側を、きらめく才能が描いたラブストーリーの新しい波。

  • 途中で、主人公の学習しなさ加減、に、「あほか!」と本を閉じそうになりました。
    学習しちゃったらしちゃったで、またいらいらさせられる・・・。
    それはまったく計画的でない学習だ・・・!

  • 誰にも見えないものを見たり、ありえないことを体験する少女と、その相棒の少年。悲しいし切ないけれど、前を向こうとするのがすごい。子どもの頃は大人になれば悩まないと思っていたことも、やっぱりまだ悩みでしかなくて、そうやって生きていくんだなぁと思った。
    2009/11/3

  • 誰にも見えないものが見え、ありえないことを体験してしまう「不思議体質」の君枝。彼女のことを理解しているのは、幼なじみの陸だけだったが、あの頃の二人は、お互いの大切さに気づくことができなくて――。

  • 梨屋小説の中では微妙な部類、とは言わざるを得ないか。
    作者が初めて青年期〜大人にかけての年代に挑戦した作品だが、主人公がちょっと不思議ちゃんすぎやしない?

  • 相変わらずの、不思議空間。

    ラストは不思議と言うよりは、もはや意味不明。
    それでも胸に余韻を残す、妙な味わいのある作品。

    君枝の周りで起こる、現実では有り得ないような出来事たち。
    彼女にだけは見えるし、聞えている。本当にそう?実はそれも君枝が創り出した、創造上のものではないかと、勘繰りたくなる。
    どこまでは実際に起こった事で、どこまでが彼女の脳内で起こってる事なのか判断がつかない。
    ふらふらと地に足が着いてないような感覚で、君枝同様読んでいて覚束なく、どこか不安にさせられる。
    それでも不快にならないのは、著者の作りだした空間が心地良いと感じているからだろう。

    いくつかの章に分かれているけど、私は「彼のセーター」の小さい陸が何とも可愛らしくて好きだった。
    ところで。読み終わってからも気に掛かるのは、久世の正体。結局何だった?実在する人物かどうかも怪しい。

    ちょっと切ないタッチで不思議な話を描きつつ、物語終盤で予想外の展開を迎える。
    やっぱりどこまでも不思議な物語。

  • 不思議体質ステキ。

    『プラネタリウム』が好きな人は、好きかも。

  • 読みたい本リスト。読んだら記録更新します。

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著者プロフィール

栃木県小山市生まれ。児童文学作家、YA作家。
法政大学兼任講師。
1998年、『でりばりぃAge』で第39回講談社児童文学新人賞受賞し、翌年、単行本デビュー。
2004年、『ピアニッシシモ』で第33回児童文芸新人賞受賞。『ココロ屋』が2012年全国読書感想文コンクール課題図書に選ばれる。その他、『プラネタリウム』『わらうきいろオニ』(講談社)『スノウ・ティアーズ』、『きみの存在を意識する』(ポプラ社)など著書多数。

「2020年 『エリーゼさんをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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