- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048742276
感想・レビュー・書評
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顧問の草壁先生に恋をし、吹奏楽道(?)にまい進する女子高生チカと男子高生ハルタの連作短編学園ミステリーだ。
今回は文化祭の話で終始し、取り立ててシリーズものとしては大きな展開はなかったけれど、草壁先生の過去を知る女性が登場したりと、新たなキャラも加わって、次回作がより一層にぎやかになりそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魅力的なキャラクター達の再登場は嬉しい限りです。その分吹奏楽部員達の影が薄くなるのが残念っちゃ残念。
後藤さん好きとしてはもっと見たかったなぁ。ムーミンのくだりは笑いましたが。
「決闘戯曲」は楽しく読めましたし、「千年ジュリエット」は潤っと来ました。 -
P79「ぜったいに流されちゃ駄目よ。幸せや不幸を決めるのはあなた自身なんだから」著者がこだわり書くテーマのひとつである、ハンディを持ち生きるひとへのまなざしの真摯さをここに読んだ。同情もやさしさも本人の努力すらも意味なくしてしまう彼らの現実。待ちに待ったこの本のなかでわたしにとっての白眉。
上記含め短篇四本。他三本は章代わり形式で、そうなるともういかにも騙されそうでがっっつり疑いつつ読みました。それでも 千年ジュリエット だけは騙されたけどこれは騙されても仕方ない。
あいかわらずのハルチカに頬を緩め。ラストのはかない刹那的な美しさが印象深い。待ってて良かった。
続きも気長に待ちます。 -
だっい好きな初野さんの新巻で、待ちに待ったハルチカシリーズの4巻です!
初野さんはボクの中で「どんな本でも絶対に外さない」作家さんの一人になってます。
ハルチカシリーズは、頭脳明晰なんだけどチョッと抜けてて頼りない男の子ハルタと、ハルタとは別の意味で抜けてるんだけど、そこにいるだけで周りを明るくするような天然少女チカの青春ミステリ。
この二人は高校の吹奏楽部に所属しているのですが、二人とも顧問の先生(男性)を好きになっています。
ハルタは男の子ですが、まぁそういう彼です。
彼らの吹奏楽部にチョッとづつ個性的な部員が増えていくところなんか、自分も部の一員になったみたいに楽しめます。
今巻は、そんな彼らの学校の文化祭!
もうツマラナイ訳が無い!!
発売日に買って、大事に読みながらも1日で終わらせてしまいました。
あとこのシリーズは表紙の写真すらも好きです。カッコイイ!
あぁ次巻も楽しみ!!
ただ、そろそろまた初野さんのダークな小説も読みたいかな。 -
ハルチカシリーズはワタシの中では青春社会派ミステリ。
それが今回は社会派の部分が薄いなぁ、と思っていたらやっぱり来ました、最後の最後。ずんっ!と心に響きます。
これだよこれこれ、初野さん。大好きだ -
もう、このシリーズが好きすぎて冷静に感想が述べられません。
甘いものはあんまり食べない私ですが、巷の女子が「スイーツ、スイーツ」と騒いでいるのと同じ気持ちをこのシリーズで味わっています。
■エデンの谷
ありがとう日野原さま、こんなに笑わせてもらったのはあなたさまのおかげです。
■失踪ヘビーロッカー
「おまえらのパフォーマンスで俺を癒してくれ……」の一言にマジ癒されました。
■決闘戯曲
ハルチカコンビが舞台袖でコソコソしてる感じが可愛い。
■千年ジュリエット
このシリーズで初めて泣けたかも。
ラストの映像の鮮烈さといい、今回の真の主役は日野原秀一と言っても過言ではないでしょう。アッパレ!