装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 491
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048927512

作品紹介・あらすじ

装幀家……それは本のデザイナー。カバーにイラストを使うか写真を使うか、ロゴや紙の種類をどうするかなど“本の表情”をオーダーメイドで創るお仕事。出版社の『装幀室』で巻き起こるドラマ全3篇をお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • 装幀家さんのお仕事小説
    出版社の合併で装幀室も二社の担当同士が協力するかと思いきや水と油で、と楽しい物語
    装幀の意味や効果を改めて堪能できました
    ラスト付近では衝撃の事実も

    元々、本を購入する時は装幀や帯も堪能するし(故に帯無しは買わない)、装画や装幀家さんの名前も必ずチェックするので、そのお仕事をされてる方たちの一幕を垣間見れた気がして、とても楽しかったです

  • 一冊の本が出来上がるのには沢山の人達の努力が詰まっている。その中の装幀を作る人達にスポットを当てたお話。
    装幀は本の顔であり、いかに読者の目を引けるか興味をそそり手に取ってもらえるかが重要。タイトルの置く位置や文字のデザイン、帯の文章など全てが噛み合って真の本の表情になる。
    すごく胸の熱くなるいい本に出会えたなぁと思いました。私も色々な本の装幀を見るのが好きで、本屋さんに行くと何時間でも眺めていられる( *¯ ꒳¯*)
    3章で明かされる本河と巻島の関係性も衝撃だったし、ラストすごく感動しました。オススメです♪

  • あまり表舞台には出てこない装幀家というお仕事にスポットをあてた小説。主要キャラ二人のコンビネーションが読んでいて好感がもてる本でもありますね。二人のやり取りでクスッと笑える所もあって気軽に読み進めていくことができます。

  • 装幀ってなかなか聞かないし話にも出ない
    ところだったけどわかりやすくまとめられてて
    面白かった
    癖のある主人公に作家わかりやすいが
    しっかりと楽しめる作品だった
    ただ最後の巻島の今の仕事のスタンスになった作家
    が河童やったんが少し強引気味かと
    もうすこし伏線などあればおもしろかったと
    思った

  • 本の装幀を扱ったお仕事小説。「装幀は本の表情」だからちゃんと作品と向かい合うべきだと主張するわらべと「装幀家はデザイナー」与えられた条件で最大限の成果を出すのが仕事だと主張する巻島。どちらの言い分もわかるし、どちらが間違ってるとも言えない。
    そんな主義主張の違う二人が出版社の合併を機に、共に仕事をすることに…。
    どうなることかと思ったけれど、さわやかな読後感だった。

  • 終盤まで雰囲気は良いけど佳作な感じーと思ってたら、最後、ご都合主義とは思うけど感動まで持って行った。
    その余韻で読み終わるのでこの本は良かった印象。
    でもこの本自体の装幀は微妙だと思う。主人公の女の子のイラストはかわいいけれど。
    続巻もあるが、続くのかなこれ。

  • 続巻もあるみたい、、、

    装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ | 書籍情報 | メディアワークス文庫
    https://mwbunko.com/product/321612000011.html

  • 本屋や図書館で装丁を見たときから読書は始まる。
    表紙を開けた瞬間の高揚感が好きで、
    同じように読み終わったときの閉じる瞬間も好き。
    話を紡ぐ小説家やそれを一緒に作りあげる編集と同じように、
    各々のこだわりを持つわらべや巻島のような装丁家、
    それ以外の人たちがいて本は作られている。
    その物語性も含めて本が好きなんだと思った。
    登場する架空の本も読みたい。

  • 面白い!
    二人の会話のテンポが良くて読みやすいし、
    どんなデザインになるんだろう、と興味が惹かれる。
    最後にどんでん返しもあり、満足度の高い作品。
    作家の他の作品も読んでみようと思った。

  • あとがきの冒頭の4行に共感しました。
    装幀の大切さと、それを作る難しさに触れることができて、楽しかった。

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著者プロフィール

福井県出身。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫にてデビュー。『マリシャスクレーム』『鴨川貴族邸宅の茶飯事』『舞妓さんと怪盗大旦那』など著作多数。小学校入学までを石川県金沢市で過ごす。東京に出て作家デビュー後、とある事情から京都に移り住む。現在は長野在住。

「2017年 『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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