- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054053854
感想・レビュー・書評
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新聞のは、ななめななめ読み、、読んだり読まなかったり。で、まとめて読んだ。それも自宅ではなかなか手が伸びないので帰省して1、2のまとめ読み。しみる。
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あの日を境に、日々の暮らしは一変した。福島第一原発事故の
発生から慌しく避難した人たちのなかには、今でも我が家に
帰れない人が多くいる。
避難区域の寺では納骨出来ない遺骨が本堂に安置されている。
檀家はこの地に帰って来られるのか。帰れないのに今ある墓に
遺骨を納めることは出来ない。
自らも寺を離れて避難生活を送る住職は預かっている遺骨を移せる
場所を探している。
畑や田んぼの世話をして暮らしていた人たちは、今は世話をする
田畑もない避難先や仮設住宅で暮らす。田畑を相手の適度な運動、
散歩、近所の人とのおしゃべりをして過ごした地で、あの日以前の
生活に戻ることは出来るのか。
原発事故で多大な影響を受けた人たちの現状に言葉もない。土地を、
家を、そして日常を奪われた人たちの生活は「賠償金」という名目の
お金だけでは取り戻すことは出来ないのだ。
本書以外の原発事故関連の書籍でも触れられているが、度重なる
避難のなかで亡くなった方も多い。地震と津波だけだったら、失う
ことのなかった命だ。
自宅が津波に襲われながら、2階で被害を逃れた人でも原発事故
で救助の手が届かなかったことで衰弱死した人もいた。
「10日間は生きていた」。そう告げられた家族の無念や、亡くなった
ご本人の辛さは想像を絶する。
この人たちが再び安心して暮らせる日が来るまで、朝日新聞には
引き続きの連載を期待したい。
尚、本書には六ヶ所村がいかにして再処理場となったのか。電気料金
値上げ発表のからくり。気象庁の津波警報の遅れの原因等も記されて
いる。
興味深いのは「放射能つけちゃうぞ」と言ったとか言わないとかで
辞任を余儀なくされた元経産相の鉢呂氏の話。
陰謀論者ではないけれど、あの辞任劇は仕組まれたもんじゃないのか? -
1からの続き物。津波で取り残されながら、原発のせいで救助が来ず亡くなった方の話がつらい。
ただこういったノンフィクションはいかに気を付けても、考えがどちらかに偏った書かれ方になってしまう。単純に言うと、本書も”原発は反対”と見えてしまう。あくまでも一方からのものの見方と意識しながら読まないと、自分の考えまで偏ってしまうような気がする。そういう意味で疲れる。
原発は無くなったほうがいいけど。(いざとなると人間ではコントロールは出来ない。と思う。) -
色々考える
もう時代は脱原発 -
1巻が震災と原発事故当時の政府やその他機関の混乱と責任を鋭く突いていたのに比べ、2巻は被災者のルポが中心となっている。被災者の話を聞き伝えること自体は大事だけど、全国紙にしか記事にできない内容を期待したい。
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購入書店:楽天kobo; 読書環境:kobo Touch; コンテンツ形式:EPUB; 備考:2012/9/20購入
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新聞連載が続く限り読む続けたい。原発事故は終わっていない。
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日本で発生する使用済み核燃料を海を越えたイギリスとフランスで再処理をしているとは知らなかったです。原発運用の背景は知らないことだらけだったと気付きます。
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読めば読むほど、原子力政策の無茶苦茶っぷりが目を覆わんばかり。
大の大人が揃いも揃ってこれだけの出鱈目を何十年にもわたって行って来た、という欺瞞。
原発は安くて安全?だったらお宅の隣にどうぞ! -
朝日新聞で連載中。
個人的には1の方が良かったです。2はちょっと専門的な話が多かったような…。
1は購入しましたが、2は図書館で借りました。