- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061158726
感想・レビュー・書評
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2009年に再版されているようだが、読んだのは古いほう。
中世からルネサンス期にかけての西洋音楽について、主にその作風を時代の流れに沿って概説しながら、色々な音楽家を紹介していく。
かなり古い本なので昨今の研究で修正されうる部分も少なくないと思われるが、古代からバロックに至る間の音楽通史として非常にわかりやすい一冊。終章の、16世紀の日本における中世・ルネサンス音楽の受容と広がりについて僅かながら触れられている点も興味をそそられる。バロック以前の知られざる音楽世界に関心を持ったお方に最適の、入門の一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
普段関わることもなければ耳にすることもない中世・ルネサンス時代の音楽に関する本。初期キリスト教の音楽から時代をおって丁寧に解説され、非常に分かりやすい語り口だった。中世・ルネサンス音楽史の入門にはもってこいだろう。こういった本が重版されるといいと思う。
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[ 内容 ]
グレゴリオ聖歌、ルネサンス期のポリフォニー・ミサ曲が、なぜ今われわれの心を打つのか。
騎士世俗歌曲の調べは、いかに音楽史の底流を流れ続けたか。
バッハ、ベートーヴェンまで数百年―ヨーロッパ音楽の原点、多彩で豊かな中世・ルネサンス音楽の魅力を歴史にたどる。
「音楽史小辞典」「年表」「関連地図」に、ミサ通常文とその訳を付した決定版。
[ 目次 ]
中世・ルネサンス音楽の楽しみ―序にかえて
第1章 キリスト教と音楽
第2章 中世世俗音楽の隆盛
第3章 多声音楽の展開
第4章 新しい芸術の誕生
第5章 ルネサンス音楽を作った作曲家たち
第6章 ルネサンス音楽の拡がり―イタリア・フランス
第7章 宗教改革のはざまで―スペイン・ドイツ・イギリス
日本と中世・ルネサンス音楽―結び
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