- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061385160
感想・レビュー・書評
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サラリーマンはみんな読むべき
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題名は強烈ですが、内容は論理的で、過激でない内容。
POINT
①価値と利用価値は違う。価値にあわせた形で給与も考えられているので、潤沢にもらえない
②資本主義は基本、社員を酷使する
③個人の利益(満足度)を優先する
④毎日、全力ではなく、積み上げる事を意識する
⑤積み上げる内容は自分に合っていて、賞味期限が長い物が好ましい -
年収1000万でも、転職しても、でもなぜ幸せになれないのかが書いてある。
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日本の給料は、「必要経費方式」であり、給料は「労働再生産のためのコスト」。だから、給料が上がっても暮らしが楽にならないのは当然。大切なのは、自己内利益をあげること。苦痛を減らすか、満足度をあげるか。そのためには「仕事に興味を持つこと」「労働に投資することで、土台をつくること」。
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資本論 ロバート・キヨサキ「金持ち父さん貧乏父さん」1997年
給与 ①必要経費方式②利益分け前方式(成果報酬方式)
①給料は明日も同じように働くために必要な経費のみ 食費、家賃、洋服代
使用価値 便利な商品
価値 どのくらいの手間がかかっているか。
商品の価値の大きさは社会一般的にかかる平均労力で決まる。→商品の値段は、その商品の価値を基準に決まる。
労働力の価値=食事の価値+住宅の価値+洋服の価値+その他の価値
途上国の人件費が安い→労働力の価値が安い(物価が安い)
家族手当(会社の業績、仕事ぶりにも影響はないはず)→明日も同じ仕事をするために必要な費用
給料の基準=労働力の価値
企業の利益→剰余価値→剰余価値を生み出せるのは労働だけ
労働時間=必要労働時間+剰余労働時間
技術革新→自分たちの労働力の価値は減っていく。
ひとりでできる、ラットレースから抜け出す方法→金持ち父さん貧乏父さん→だから不労所得を作れ(不動産投資、株式投資)
ぼったくり→値段の絶対値ではなく、中身に対して高いと感じる商品
本 紙の束 情報 電子書籍→紙の書籍と同じでは読者が割高感→商品には使用価値だけではなく、価値もなければならない
売上―経費=利益
自己内利益の方程式 年収・昇進の満足感―必要経費=自己内利益
ヘドニック・トレッドミル現象
もっと上を目指した結果→激務
生活レベル 一度上げてしまった損益分岐点を元の水準に引き下げるのは難しい。
仕事を楽しめ→興味を持つ
土台=数年間に渡り意味がある努力
アルバイト 時給低い・将来の土台になる 時給高い・将来何も残らない
仕事の反対語 日本→休み 欧米→遊び
欧米→土台にのって手を伸ばしている。ジャンプしないので週末にも体力あり
変化のスピードが遅い業界 賞味期限が長い知識 会計
アンソニー・ロビンス「ひとは、1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」 -
必要経費型の給与、納得
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働き過ぎはブラック企業だけの問題ではなかったようです。人は残業代では「豊か」になれないとのこと。資本主義社会で豊に生きるヒントをくれます。
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前半は「資本論」をわかりやすく説明してくれており参考になった。「使用価値」と「価値」の違い。
「使用価値」=「使ってみて意味がある、なにかの役に立つ」
「価値」=「その商品を作るのにかかった手間の量」
時代・進歩とともに全ての物の価値は下がっていく、すると生活費が下がるので、労働力の価値も低下する。(発展途上国で賃金が安い理由)
給料とは「明日も同じ仕事をする費用」である。だから、若者より年長者のほうが扶養する家族などが多い分給料が高いのである。
後半は、自己内利益を増やす働き方の提案。
自己内利益=年収・昇進から得られる満足感ー必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)
自己内利益を高めるためには、(1)満足感を高める、(2)必要経費を下げるのどちらかの方法しかない。
しかし、満足感を高める方法は際限のないラットレースに参加することを意味する。
そこで経費を下げる方を筆者は推奨している。
自分の中に「資産」を作り、日々の労働はその資産を土台にして余裕のある働き方にすること、精神的な苦痛の少ない興味の持てる仕事につくこと。
結論としてはありきたりなものだが、結論までの論旨の展開としては、平易で興味を持って読めた。