この輝かしい日々 (講談社 青い鳥文庫―大草原の小さな家シリーズ 7)

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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472181

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  •  西部開拓時代のアメリカを舞台に、大自然と生きるインガルス一家を描いた、あまりにも有名な物語。「この素晴らしい日々」は、ローラが16歳を迎え学校の先生を経験したのち、アルマンゾと結婚するまでのお話です。
     父さんが大工を定職とし、母さんおよび姉妹であるメアリー・キャリー・グレイスと、町に落ち着いて住みはじめた頃。ローラはひとり、遠方の地で働くことになります。下宿先の夫婦は不仲で、荒れた家庭というものをはじめて目の当たりにするローラ。彼女は自分の家族のあたたかみを改めて知るとともに、我が家を離れたつらさ・寂しさを分かち合ってくれたアルマンゾと、静かに愛をはぐくんでいきます。

      『大草原の小さな家』シリーズって、けっこう過酷な内容です。豊かな自然に抱かれてーみたいな、生やさしい暮らしはひとつも描かれてない。森、大草原、鉄道の作業場、町…インガルス一家は、必要に迫られてひたすら移住を繰り返しています。未開拓の地を求めて、政府の意向で、虫害で作物をすべてやられて、極寒の冬を耐え忍ぶために。荷馬車と家畜だけを財産に、ジプシーのように移り住んでいかなければ、生きのびていかれなかったのです。
     苦しい環境のなかでは、「家族」だけが最高の友達であり、仲間。そして、日々の小さな幸せ―おいしい食べ物とちょっとした創作、読書-が、心のエネルギーとして非常に大切なものでした。

     私が『大草原』シリーズを読むのは、主に「家事がも嫌んなってる」とき。ローラたちにとって家事はすてきな趣味であり、本当に楽しげに描写されているから。やる気が出るんですな。ふとんにシーツをかけるくだり一つとっても、すっごく気持ちよさが伝わるんだよね。その意味では、本書はシリーズ中最も読みごたえがあると思う。ローラがほぼ一人前に成長し、料理もお裁縫もたくさんやんなきゃいけなくなってるから(笑)。ウエディングドレス作りは特に必見。お金がなくても、心を込めた装いは可能だよなあなんて納得させられます。
     「働くのが嫌んなってる」ときも、この本はかなり効く。実はローラも、外で働くのは嫌い。でも、姉のメアリーが大学に行けるように、また母さんと父さんがもっと楽に暮らせるように、積極的に働きに出ます。そしてお金を得られる喜びを知っていくのです。そう、仕事って、お金をもらって家族を養うためのものなんだよね。生きがいなんて二の次、三の次なんですよ。こういう基本に立ち返れるのは素敵なことです。

     近頃は、「子育てが大変」なときにも効くと気づきました。それは本書じゃなく、もっと初期の、ローラが本当に小さいときの方(大きな森の小さな家~プラムクリークの土手で)なんだけど。小さい子ども3人も抱えて、未開拓の小屋に取り残されて、それでも規則正しく楽しく暮らしを切り盛りできる母さん…すごすぎる。読んでいて、メンタル面でめっちゃ励まされますよ。

  • 5人の生徒を8週間、教えて40ドル、5人のうち3人は自分より背が高く年上。(Homeに戻るとふたたび学校に通った)
    40ドルは、父が売った成牛が15ドルなのを考えると大した金額だが、「これだけしか出せないけど」と申し訳なさそうに申し出られ、授業は好評で「来年も来てほしい」と言われたが父は「あんな離れたところまで行くのはいやだろう」と確かめるより先に断ってくれた。下宿したブリュースター家の扱いは恐ろしいものだったが、ローラが気振りにださないようにしても父にはわかったらしい。

    次に教えたのは3人で月25ドルを3ヶ月。75ドルは、父の25ドルと合わせてメアリーが帰ってきたとき弾けるようにオルガンを買った。

    二級免状をとったとき、フローレンスが父が委員をしている地区で月30ドル(まかない週2ドルを差し引いて22ドル)

    マッキーさんの洋裁店で8時から6時まで(弁当持参で)働いて1日50セント。弁当の缶のなかに何が入っていたかちょっと知りたい。
    それから、雌牛エレンは仔牛を産んだが、種付けはどうやってしたのか、産まれた

  • 再読。

  • おわってしまった。
    すごくおもしろかった。
    インガルス一家はすばらしいね。
    こんなふうに、いつも前向きに、
    でもつつましく、上品に、生活できたら、
    とてもすてき。

    この巻は、
    もう児童書でなく普通の小説のようで、
    アルマンゾとの恋にわくわくしながら、
    あと、自分の結婚のときを思い出しながら、
    ゆっくりと読みました。

    ローラがどうか幸せでありますように。

  • 1作目から読んでいると、ローラ、大きくなったね、と思わずにいられません。

  • ♡だいすき小さな家シリーズ♡
    小さな家シリーズで一番スキな本です!アルマンゾと結婚するまでのお話。

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