トットちゃんとトットちゃんたち (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061485600

作品紹介・あらすじ

ユニセフ親善大使黒柳徹子さんが出会った忘れえぬ子どもたち――「あなたのお幸せを祈っています」死にそうなその子は、なんの不満もいわずに、それだけいった。

黒柳徹子さんがユニセフの親善大使として訪れた、飢餓や戦火、災害、貧困に苦しむ国々。そこで出会った忘れえぬ子どもたち……。私たちがあたりまえと思うことが、けしてあたりまえでない世界の現実。ここに書かれていることは、とてもつらく、せつないけれど、あなたに知っておいてもらいたいことです。

感想・レビュー・書評

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  • 20年以上前の話ではあるが、孤児や飢餓の生々しい状況を知る上では貴重な内容だった。読んでいるだけでも、残酷な現実に涙が込み上げてくることもしばしばあった。私もルワンダやカンボジアへ行き、惨状や頭蓋骨の山を見たことがあるので、より実感と合わせて言葉に出来ない感情が涙になり溢れてきた。
    この本を読んでその国に興味を持ったら、ぜひ自分の目で確認し、体感してほしい。今は当時ほど悲惨ではないが、面影や博物館で知ることができるので行く価値はある。

    何でトットちゃんと呼ばれるかは、後書きに書かれていました。

  • 図書室本。トットちゃんつながりで読んでみたら、内容が深くて濃かった。ユニセフ親善大使の役割を誤解していたかも。

  • ユニセフ親善大使の黒柳さんが出会った子どもたち。黒柳さんが訪れたのは飢餓や戦火、災害、貧困に苦しむ国々。自分があたりまえに過ごしてきた日々があたりまえでない世界の現実。あまりにもだ。差が激しすぎる。あまりにもな世界。水や食べ物がないことや地雷や戦争、殺人が日常の人たちがいる。生きるってなんだ。地球や世界全体に視野を広げないといけない。目の前の生活や自分のの近い範囲だけじゃなくてこういう人たちを救うことを考えながら日々を送らないといけない。子どもたちにも知って欲しい。大人はもちろん知らないとダメだ。募金しよ。お金で何とかできることがあるなら。できることはする。

  • 結構辛い話。これを読んだ後、ユニセフの募金をしに行った。これぐらいなら、私もできるかな。

  • トットチャンとトットちゃんたち - NEKO美術館
    https://atelier-naruse.com/library/neko_art/2016/10/post-2195.html

    『トットちゃんとトットちゃんたち』(黒柳 徹子,田沼 武能):講談社青い鳥文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000146022

  • 帯に書かれていた
    「あなたのお幸せを祈っています」
    この言葉を、誰が、どの状況で、誰に発したか。
    心の汚れを流す涙があふれました。
    この言葉を思い出すたび、本当に救われなければいけないのは誰なんだろう?と考えさせられる。

  • ユニセフ親善大使となったトットちゃん。私は窓際のトットちゃんを読んでから黒柳さんがすごく好きです。
    そのお人柄で、アフリカの子どもたちの実情に素のままで向き合うトットちゃん。トットちゃんの生命力が、子どもたちのそれと調和して、みちあふれています。
    豊かさというのは、豊かな中にいると気がつかない。豊かさってなんだろう。心の、豊かさって、こうして不公平な世の中というのは、不公平ではあるけれども、そうした大事なことを思い出させてくれる。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「世界・社会」で紹介された本。

  • 世界で起こっている(起こっていた)信じられないこと。
    平和で豊かな日本に住んでいる僕たちが、知らなければいけないことだと思う。

    日本の学校教育で「道徳」が教科化されるが、その際にぜひこういった世界の事実を学ぶということにも力を入れてもらいたいと思っている。

    子ども向けに書かれているが、現実に取材しただけに、非常にハードな内容を含んでいる。しかし、中学生ぐらいからは、ぜひ本書や類書を読んで、自分たちの周りだけでなく、広く世界に目を向けてもらいたいと思う。

    僕はこれを読んで、「これは本当だろうか。今はどうなっているのだろうか」と、調べずにおれなくなった。また、自分でも何かしなければならない、という思いに強くかられた。ユニセフには久しぶりに募金をした。案内があってもここ数年は放っていたのだが。募金はネットからしたが、その際に『トットちゃんとトットちゃんたち』がきっかけであることを記入した。

    他の方にも、ぜひ読んでもらいたいと思う。

    冒頭と最後は、詩のように短く改行されており、特に読みやすいメッセージとなっている。その部分だけでも、読んでほしい。

  • 最貧国とよばれる国に住む人々の暮らしが、徹子さんの視点からわかる。私がまだうまれたばかりのころの話。いまは状況も、だいぶ違ってる。でも、難民の暮らしは、大差ないんだとおもう。自分が死接しているにもかかわらず、あなたの幸せを祈るといった子ども、、
    私の心にも残った。

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著者プロフィール

女優・ユニセフ親善大使。東京都生まれ。自伝的著書『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれたトモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業、NHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として、現在にいたるまで大活躍している。『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)は、800万部というベストセラーの日本記録を達成し、全世界で2500万部を売り上げている。アジア初のユニセフ(国連児童基金)親善大使として、長年にわたりアフリカ、アジアなどを各国を訪問、めぐまれない子どもたちのことを知ってもらうための活動に力を入れている。

「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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