知性はどこに生まれるか: ダーウィンとアフォーダンス (講談社現代新書 1335)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061493353

作品紹介・あらすじ

水や土や光について、脳ではなく手や足や皮膚が持つ知性とは何だろう。考える身体が知る「環境」の意味とは?新しい認知理論の目で人間を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 知性はどこに生まれるか―ダーウィンとアフォーダンス (講談社現代新書JEUNESSE)

  • 認知科学が隆盛を極めて居たころやたらと流行りマスタ。
    人間の認知行動が身体性に大きく影響を受けるとか・・
    神の似姿である我々は、良くも悪くも「そう言う生き物」なのだと。
    神の存在とデザインの必然性を認め、自然選択説を違う方面で
    補う人間限界説ちゃうのか

  • 2007-08-14

    佐々木正人先生のアフォーダンス関連は,サクッと読める

    アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12)) こちらの方で十分さね.と思わされました.

    なんか,ダーウィンの話とくっつけようとしてるんだけど,なんか,もう一つよくわからなかった.

    「知性」がタイトルに入ってるのに,ダーウィンの話はあんまり知性って感じじゃないし.もちろん,生態学という意味では関係ありますが.

    「紹介者」としての編集による一冊で在ったように思います.
    内容的にも,個人的には,もはや,他の本で知られたような話が多く,佐々木先生の本を他書で既読ならば,特に読む必要はないかもしれません.

    しかし,ギブソンのアフォーダンス話は,読み返すと,ユクスキュルの環世界話との共通性を感じますね.
    二人の間に何かリンクはあるんだろか?

    ちなみに,10年前くらい前から暫く,「アフォーダンス」というキーワードがどばっと広まってましたが
    最近はあまりききませんね.多少,宣伝過多な所もあって,それに期待したのに何も得られなかった人が

    アフォーダンス屋が「アフォーダンスは環境にある!」とか「主観でも客観でもない」みたいな表現をしすぎるから,状況を混乱させている気もします.

    アフォーダンスの話は,直接知覚と,行為系・行為可能性で環境情報を選択するというあたりで話を付ければよいと,個人的には思うのですが・・・.

  • 「アフォーダンス-新しい認知の理論」とそんな変わらない。

  • アフォーダンス入門書。
    デザインとは関係なくアフォーダンスという概念の成り立ちを教えてくれた。
    ダーウィンのミミズの「知性」を持つ、という話からそれを受けてジェームズ・ギブソンがアフォーダンスの概念を形成するまでが解説されるという流れ。
    ダーウィンが動物の行動を機械に例えられる(例えば、ミミズのが巣穴に葉を引っ張り込むのを刺激→反射の一連の流れだと決めつける。これがミミズに知性がないとの思い込みの原因の1つになった。)のをひどく嫌っていたというエピソードは面白かった。
    でも、小中学校の理科の教科書では刺激・反射くらいでしか語られてないのではないだろうか。アフォーダンスの概念を取り入れると学校教育ももっと視野が広くなるのかも。

  • 東京大学にて、著者からプレゼントされた本。
    まだ読んでいない。

  • NDC分類: 141.5.

  • [ 内容 ]
    水や土や光について、脳ではなく手や足や皮膚が持つ知性とは何だろう。
    考える身体が知る「環境」の意味とは?
    新しい認知理論の目で人間を考える。

    [ 目次 ]
    第1章 さんご礁の心理学
    第2章 生きものはこのようにはふるまわない
    第3章 「まわり」に潜んでいる意味―アフォーダンス
    第4章 知覚する全身のネットワーク
    第5章 運動のオリジナル
    第6章 多数からの創造
    エピローグ 名前のないリアリティ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ギブソンのアフォーダンスの概念を、さまざまな具体例を出して説明している。

    本書の特徴の一つは、ダーウィンの『珊瑚礁』や『ミミズと土』などのあまり知られていない本に触れつつ、「エコロジカル・リアリスト」の一面を持っていたことを紹介しているところにある。私たちは、ともすれば「本能」や「意図」などの概念によって動物の行動などが説明できると考えてしまうが、ダーウィンは執拗とも形容すべき観察を通じて、概念による知ではないが単なる本能的行動でもない、「下等であるけれども、ある程度の知能」を、動物がもっていることを見いだした。そこに著者は、後年ギブソンが主体と環境の相互関係の中に位置づけた新しい知性の見方に共通するものを認めている。

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著者プロフィール

1952 年生まれ。東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授を経て、現在、多摩美術大学美術学部教授。アフォーダンス研究の第一人者として、脳科学、哲学、建築、絵画、スポーツなど各界からの注目を集める。著書に『あらゆるところに同時にいる』(学芸みらい社)、『新版 アフォーダンス』(岩波書店)、『レイアウトの法則』(春秋社)、『時速250km のシャトルが見える』(光文社)など多数。訳書にJ・ギブソン『生態学的知覚システム』(東京大学出版会)などがある。

「2024年 『最新講義 アフォーダンス 地球の心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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