中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061497467

感想・レビュー・書評

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  • あるブログで紹介されていたので購入。

    「大盗賊」というインパクトあるタイトル。
    朱元璋、李自成、洪秀全、毛沢東、名前は見たことあっても、実は何やった人か知らない部分だったのでおもしろかった。
    割と固い内容だと思うけども、文章が親しみやすくて読みやすかった印象。

    作者の方、最近亡くなられたようで、読むタイミングに何か縁を感じた。

  • マルクスの考えた革命というのは、資本主義が高度発達した国で、大きな企業がたくさんでき、そこで働く大量の産業労働者が生まれ、それが組織されて、資本家の権力を倒しみずからの権力を打ち立てる、というものである。革命が行われるのはもちろん、大企業・大工場の集まる大都市である。

    これと毛沢東の革命とは、どこからどこまで全部反対である。

    毛沢東の「井岡山の道」は、、、中国の歴史上の盗賊たちの道にそっくりのままである。

  • 社会のはみ出しものとしての盗賊が跋扈する中国。代表的な5人を本書では取り上げる。その最後の人物は毛沢東。毛沢東を共産主義者ではなく、中国社会特有の盗賊の1人として捉える方が説明がしやすいと著者は言う。この視点は自分にとっては新鮮で面白かった。

  • 中国史観をすっかり改める力を持った書。支配層は全て『盗賊』と断じる潔さは敵も多かろう。

  • 『中国の大盗賊』で割愛されていた150枚を完全収録。陳勝や高祖から毛沢東まで、縦横無尽に活躍する「盗賊」の姿

  • 「痛快、水滸伝を読むようなおもしろさ」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K24573

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この本で著者が書きたかった内容は第五章の「毛沢東」に集約されている。
    そこまでの第一章〜第四章の中国史で王朝を打破するための農民革命軍つまりは盗賊達の紹介は毛沢東の事跡がマルクス主義による革命ではなく、中国史において頻繁に登場した盗賊達となんらかわりのない存在だったことが書かれている。
    それにしても内容の端々に共産党が統治した中国での文化破壊や歴史研究等を一定方向に歪めることに関する嘲りのようなものを感じた。それにかんしては自分も同意するな。

  • 2015.05.11 歴ログ -世界史専門ブログ-で見つける。

  • TT2a

  • 面白い。中国史もう一度勉強したい

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著者プロフィール

高島 俊男(たかしま・としお):1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。『本が好き、悪口言うのはもっと好き』で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが…」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが…』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。2021年、没。

「2023年 『「最後の」お言葉ですが・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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