アトポス (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (760ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818859

感想・レビュー・書評

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  • 長かったー。
    本編までのストーリーが最後解決に繋がったときの爽快感。ただ、読むのに時間がかかりすぎて忘れてて読み返したりも。御手洗さんの出番は少ないけど、登場の仕方は最高!だし、相変わらず鮮やかな解決だった。

  • H27.3.5 ホラーというかオカルトというか の部分が長くてダレる(好きじゃないし)反面、御手洗が登場してからの快刀乱麻ぶりは、いつにも増して鮮やかだった。今回のトリックは、かなりヒントが多くて、それは分かりやすすぎるんじゃないの?というところもあったが、予想外の展開も控えていて、読後感は意外と爽やか。さすが!レオナ松崎・・・暗闇坂の人喰いの木か!

  • ながい(笑)難しい。
    けど、やっぱり面白い。

  • 新書版で750ページほどの超大作。かなり気合を入れないと読めない量だ。タイトルの意味は、中身に言及する可能性があるから内緒。今日は一日で一気読み。

    前半は昔話でかつ海外でかつオカルト色が強いのだが、それはそれでけっこう楽しめるから不思議だ。苦手なはずだが、そこそこ軽快に読み進めたのは、文章のノリがよいからだろう。

    後半に入ると一転し現実社会におけるオカルト現象になる。読者をして、これをこのままオカルトで終わらせると非常に不愉快だと思わせたころ、ちょうどラスト150ページを残したころに、ようやく名探偵御手洗が登場する。誰もがオカルト結末を予想したころだけに、馬に乗っての登場効果は抜群だ。

    もちろんそこからはオカルト色一掃の事実が次々に浮かんでくる。一部(というか少し自慢げにいえば2,3)は想定できたものであるし、少し突飛に過ぎる部分もないではないが、小気味よいエンディングは超大作の疲れを吹き飛ばす。

    万人にお勧めできる作品ではないと思うが、最初から張っている伏線といい、長いながらも無駄が少ないこの作品は、島田作品の中でも上位だろうな。

  • 拷問の描写や少女が逃げるところが、怖くて怖くてたまらなかった。
    いろんな意味で身につまされるお話。

  • 09/06/01読了。
    御手洗シリーズ。昔御手洗シリーズを読もうとして一番はじめに読んだやつだった気がする。本筋も好きなんだけど、エリザベート・バートリー婦人の話がワクワクした。ちょっとした冒険小説的な(ラストはホラー)。

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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