コズミック (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (710ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819283

感想・レビュー・書評

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  •  1994年1月1日。マスコミ各社、警察庁、日本探偵倶楽部に、ある『犯罪予告状』が送られた。

                   今年、1200個の密室で、
                    1200人が殺される。
                    誰にも止めることは
                       できない。

                        密室卿


     果たして予告状通りに、日本各地で連続して「密室」殺人事件が起き始めた。

     犯人は。そして、事件を解決に導く者は誰なのか。

     その結末に驚愕必至の超問題作。

    -------------------------------------------------------------------------------------

     読み終えた直後に抱いた感想は、「奇をてらうにしても程があるだろ」だった。しかも、これがデビュー作である。

     日本各地で連続して起こる「密室」殺人事件という犯罪設定も奇抜なら、探偵役を務める側として、いずれも奇抜かつ人並み外れた推理法を持つ、総勢350人もの探偵を束ねる『日本探偵倶楽部』という組織が登場するのも奇抜だ。(登場する探偵はその中のごく一部だが)

     「警察関係者」「探偵」「読者を惹きつける謎(殺人事件)」と基本的な要素は満たしてはいるが、これは果たして「推理小説」と呼べるのか。私は「推理小説」の【枠外】だと思う。

     理屈を抜きにして、とにかく「凄い物語を読みたい」という人に、この物語はオススメだ。

  • 毎日3、4人ずつ密室で殺される事件に漫画みたいな特殊能力を持った探偵集団が挑むお話です。
    密室殺人の真相、そして真犯人の設定の無茶苦茶さにはビックリしました。作中で展開されるロジックは、私には屁理屈にしか聞こえませんでした。
    キャラクター小説としては良く出来ていると思いますが、 これはミステリではないと思います。

  • 「今年1200個の密室で1200人が殺される」

    密室卿からの挑戦状に立ち向かうは、JDC(日本探偵倶楽部)の面々

    いやもう、「これは絶対無理だろ!」って犯罪ばかりで
    どうやって解決するのかという興味だけで読み進めましたが・・

    えーーー!ソコぉ?!

    うん、壁に投げつけたくなる気持ちはわかる(笑)

  • 請求記号:セイリ
    資料番号:010540375

  • 衝撃の問題作だったなあ…。当時は「金返せ!」って本を壁に投げつけたくなって、しかしシリーズ3作目を読んでから読み直したという…これ以上の問題作って無いよなあって思う。

  • 前半いらいら。
    後半は面白かったが、ちょっともやもや

  • メフィスト賞の原点と言っても良いぱっぱらぱー小説。
    いやあ、ひどいよこれは!ひどい!クレイジー!(どっちの意味でも)

  • 量に比べて、オチがちょっと納得いかなかった。
    ミステリーに一石を投じた作品ではあるのかな。
    二次的な広がりとかもしているしね。

  • 読んでて頭の中を怒涛に文章が通り過ぎていく・・・という体験をする数少ない作品。

    個人的にはちょっと言葉遊びが過ぎて若干の文章の暴力じゃないかとうっかり思わなくもない。
    JDCの発想は嫌いじゃない。
    読んでみて良かったかな、とは思うが、二度と読むことはない。絶対に。
    人に勧められるか、となると勧めることは出来ない。かなり人を選ぶ作品。
    そして、これは、ミステリー小説ではない。

  • 龍宮城之介!

    初めて読んだ時は、最後にびっくりした。
    面白すぎてハマるか、壁に叩きつけるか、そのどちらかに分かれると思う。
    自分はとにかくその世界観というか、考え方というか、JDCの世界にハマった。

    そして、龍宮城之介に夢中になった。今でもこのキャラクターが大好きだ。

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著者プロフィール

一九九六年、『コズミック』で第二回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。以後、小説だけでなく、ビジネス書、ノンフィクション、英語学習指南書など著作多数。小説執筆の息抜きとして始めた英語学習にハマり、独自のメソッドでTOEIC(現TOEIC L&R)テスト満点を五回達成。二〇〇九年から二〇一七年まで主宰していた「社会人英語部」では、のべ六五人の部員をTOEICスコア平均九〇〇点台にまで導く。日本人作家の小説を英訳して世界中の電子書店で販売しており、著者、英訳者、編集者として手がけた英語作品は一〇〇を超える。作家としての近著に『感涙ストーリーで一気に覚える英単語3000』(明日香出版社)、『きみと行く 満天の星の彼方へ』(リチェンジ)などがある。

「2020年 『三日坊主でも英語は伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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