- Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061820685
感想・レビュー・書評
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これ漫画で読んだな…って思い出しました。
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影に閉ざされた館の露台で、老いた男は毒を盛られた。唯一の容疑者は彼の美しい妻、しかし物証はない。目前で引き起こされた事件の真相を、解明したと信じた京介だったが……。いまなお忘れ得ぬ16歳の日の記憶を語る表題作。眩暈を誘う「二重螺旋」4部作を含む10の謎を経て、時は現在、新たな旅立ちへ――。
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建築探偵桜井京介の事件簿短編集。
番外編とはいえ、内容は本編にも絡んでくる。
シリーズを読み始めてまもない頃に接したため、「捩れた塔の冒険」で漸く作品世界の奥深さに触れられた気がした。
謎解きの出来や推理の明晰さなどを指すのでなく。
子供という存在に秘められた、(大人の観点とは異なる)悪意や桎梏が抉り出される過程の、堪らぬリアルさ・切実さ。
京介が為すのは、警察など外部への協力や当人の業績としての推理ではなく、生身の人間に渦巻く感情や感覚の歪みや澱みを、簡潔に必要な分に限り、言葉にしているだけの作業なのではないかと思った。
その意味で「オフィーリア、翔んだ」に出てきた『探究者』の語が、彼には最も似つかわしい。
探偵よりも、研究者よりも。
ラスト(「桜闇」)を見、素直に「原罪の庭」が読みたくなる。
彼と蒼の出逢い、深い愛情の誕生を、色眼鏡でなく知りたいと。 -
ずいぶん前に読んだ本。
短編集。
大きなシリーズの中の作品としては意味を持つ。
ゆるやかにつながりのある二重螺旋シリーズなども入ってる。 -
建築探偵の番外編……という感じかな。けっこうサイドストーリーっぽい。
「二重螺旋」シリーズ(?)には頭がぐるぐる。ううむ、やはり私には空間把握能力が備わっていない模様。立体図がイメージできない……図解が欲しかったかも。でもおそらく、ミステリ的にはこれらが一番よくできていたはずなんだよね。 -
うーん、いまいちだった。短編はもったいないっていうか。謎が多いし、年代が飛び飛びで、意識して読まないと誰のこといってるのか分からなくなって。頭使います…
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2004年11月7日読了
著者プロフィール
篠田真由美の作品





