- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061821675
感想・レビュー・書評
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めちゃくちゃだけど、辻褄合わせが好きだから爆笑しながら読んだ。大好き。
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前作を読んでからの流れ。アントニーのキャラクターがとても良い。しかし、これは、分類的にアンチミステリーかバカミス??お話は楽しく読めましたので、不快感はなかったです。既に前作からSF設定でしたが、さらに飛び越えてきた感がありましたね。殊能さんがお亡くなりになってるので、このシリーズが読めないことは大変残念です。
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オチだけネタバレされていた訳でして、ずーっと積んでおりました。
そこだけ切り取って私のバカミスフォルダの引き出しに入れていたのですが、いやいや至るまでしっかり伏線のエッジが効いた!快作ではないですか!
探偵の宝探しと警察の事件捜査のパートが交互に書かれ、交わる前から雲行きが怪しくなっていくのですが、2章最後の急展開の時点で、もうどうなっても私好みだと。殊能先生がやりたかったことって麻耶雄嵩作品ではじめて気付かされたことなんですよ。10年前だったらオールタイム1位だった。
かも知れないほどに。本格における後期クイーンとか助手の立ち位置とか「麻耶みじゃん!!」と。
ロジックが決まったところからの、処理の仕方ね。待ち受けていたのは、もう笑い死にするしかない怒涛の裏物語。タイトルの意味と合致したときのトキメキったらないですよ。
三作読んできて
黒い仏>ハサミ男=美濃牛かな?
あとの作品がさらに評価高いって楽しみしかないんだが? -
本格推理を期待すると肩透かしを食らう。しかし、こういうのも面白いなぁ。
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探偵 石動戯作と助手アントニオが依頼された宝探しと、殺人事件の二軸で展開する物語。しかし、そこに顔のない本尊や怪しげな僧侶が関わり・・・・・・。新本格史上最大級の問題作。完全に読み手の好みによって評価が左右される作品だが、「ある根幹的な要素」と後期クイーン問題を少しでも解っていると非常に面白い。「二章 8」の唐突なる幕間を境に読者と探偵の視点は乖離し、その差分は怒涛のミステリ的技巧とユーモアで埋められていく。大胆な因果の転倒や循環は読者を唖然とさせる。終盤の石動のある台詞や最後の一文は思わず笑った(笑)
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前情報何もなしで読んだので途中からの展開にびっくりしましたが、表と裏という感じで面白かったです。
でもこの展開は好き嫌いがはっきり分かれるだろうなぁと思うので、ミステリー+α(+αの度合い強)が許せない人にはお薦めはできません。
何でも来い!な姿勢の人なら楽しく読めるかと思います。
著者プロフィール
殊能将之の作品





