邪魅の雫 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824386

感想・レビュー・書評

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  • 重たかったー。話が進むにつれ、混乱した。死因から容疑者は探れないみたいなこと言ってたけど、容疑者は無理でも諸悪の根源は探れたんじゃあ。どうなの郷島さん。関口君が、割とまともだ。人は重たい云々に、いたく共感する。益田君と青木君それぞれが頑張ったりうしろめたくなったり。益田&関口ののんびりした調査旅行がちょい楽しかった。のんびりしつつも色々と核心突いてる。つーか京極堂、やたらと友情に溢れてましたな。エノさんには甘いよなー。木場の旦那が出番少なすぎ。エノさんはいつもどおり傍若無人だけど、ちょいおとなしめ。なんてシンプルで残酷なオチだ。

  • 面白いんだけどいつまでたっても榎さんが出てこない…ので力尽きて半分で挫折。合間見て読了させたい。

  • 画家の先生、結構好き。

  • 2008/05/08読了

  • 待ってましたのシリーズ。
    妖怪云々が少ないなーっなんて思って読んだ。
    でも自分のそれ以外の差異が妖怪なのね…っと今更ながら再認識。
    次は関口のグズグスや榎津の大暴れ見たいなー。

  • 未読。



  • 久しぶりに妖怪シリーズを。長い(というか分厚い)のは毎度のことですが、本当にこの話にこの長さで見合ってるのかしらと思いました。途中で人物がごっちゃになってしまって解決編で感動出来なかった。バカオロカがやや大活躍。(桐切)

  • 長い。ひたすら長い。ミステリではない。
    いつもへらへらしている益田の深層心理的なとこが、どうにも重くて良いです。青木さんが超活躍しまくっててうれしい。

  • 「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをすると―死ぬよ」。

  • 過去の作品と比べると地味っちゃ地味。でも巧妙で緻密な構想はさすが。てかもうすでに付いていけなくなっている自分がいる…。誰がどいつでどいつが誰なのか…。箱根がどうとかって過去の事件の話もそう。もはやまったく記憶がない…。

    今回は中禅寺は登場も遅いし活躍も地味で、脇の雑魚キャラがメインの進行役なのは好みは分かれるところだろうか。見所は、あの榎木津が人間的な部分をほんの少しだけど垣間見せるところかな。最期のオチも嫌いじゃない。

  • 蛤の吐く蜃気楼
    1.
    人脈はあるが人望はない。
    コーヒーは殺意?
    アプレゲエル
    おさんどん
    一度放たれてしまった言葉は二度と回収できないからね
    批評は皆正しいのだからね
    流行は世間が作る。厚みの全くない世間を無限の深さを持つ世界に見せかける事ができる事象こそが流行だ。流行は中間にある社会をすっ飛ばして世間を世界に結び付けてしまう呪だ。だから流行ものは世間を賑やかすだけで社会を変えることはできないのさ
    言葉は社会に対して無力だ。世間という浸透膜があるからね。
    内側に於いて言葉は全能だ。
    おいお前。お前、真実のバカオロカだな。ロイヤルバカオロカデリシャスだぞ。長くて面倒だからナキヤマでいいな。
    死が凝縮された雫。
    一滴の水滴が大海と同じ質量を持っていると誰もが勘違いをしている。

  • 未読

  • 大好きなシリーズです^^
    時々お目にかかるエノさんの優しさが好きだー。

  • 読んでも読んでも、先に進まないこの感じが
    京極氏特有のものだと思うわー。でもね、やっぱり面白かった。登場人物の
    キャラクターは言うことないし。どこで何がどう繋がっていて、何が起きているのか
    それすらわからんのに、でも一つずつが微妙に繋がっていて、伏線が広がっていて。
    最後の最後で、その線が一つになる感じがたまらんと思う。けど、あの人が一体
    誰で何者で、これは誰のこと?って整理しながら読んでいかなくちゃいけないから
    さらに時間がかかるんだけど。けど、ちゃんと納得出来てしまう辺りがいい。

  • ちょっと読むのに時間をかけすぎてしまって、そんなに楽しめませんでした。ベットの横に置いていた私が悪いのです。
    内容はシリーズの中では下から数えたほうが早いくらいの順位だったと思いますが、それでも、まあ、面白い部類の読み物でした。

  • 「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」
    「邪なことをすると──死ぬよ」

  • 「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをすると―死ぬよ」。

  • 何よりも青木君 がっつり読めました

  • 毒とかそういう。

  • 益田が出張ってたのでいいのですが。

  • うーん。
    序盤から中盤にかけて、今までメインになっていないキャラや今回だけの登場人物が支店になり、話が展開していくわけだけど、それがどうも茫洋としていて。
    事件の様相がなかなか見えてこない(いや、メインのネタについては予想はできたけど)。
    終盤、視点がどんどん切り替わり始めてからはさすが面白かったけど、今回は憑物落しではなく本当に謎解きだった気がする。
    妖怪をメインに据える必要ないじゃんというか。
    最終的には面白かったが、読んでる最中は堂考えていいかわからない、そんな印象。

  • (ややネタバレ)<br>
    京極堂シリーズの中で、いままでは『魍魎の匣』が一番好きでしたが、これが首位にのし上がった。「先が読める云々」という意見を差っ引いても、榎木津が出てくるまでの勿体ぶりかたと、最後のバシっとした拒絶の台詞に、しびれました。もう、榎さんってば、恰好いい。

  • 確かに読む順番を間違えていると思う。私も順番に読みたいのだが何せ小さい田舎の図書分室、品揃えがないのだ。今回、物語には京極堂も榎木津探偵も出番は少ない。最も探偵はいつもで番は少ないのだが。今回の物語は探偵の助手益田と関口、青木刑事が活躍する。と言うよりも平塚署の刑事たちとかの場面も多かったのだけど。犯罪に関係した人たちの内面とかが交互にかかれちょっと読みづらく大変だったのだけど、充分楽しめた。割と早い時期に犯行の大筋は想像できるのだが、相変わらずその相互の関係が読めない。つながりが複雑で今回は京極堂の会話の中にもそのヒントがなかなか見つからない。読んでいて気がついたのだが、能弁なのは京極堂ばかりではない。関口にしろ益田にしろ良くしゃべると言うか議論好きというか、全員理屈っぽいと言うか、会話の仲間入りをしてみたくなる。ま、それで文章が進むのだから当然なのだが。最近大森南朋という俳優さんが気になる。イメージ的には悩める関口くんのイメージなんだけどなあ。

  • シリーズ第九弾。端役が引っ張る展開は新機軸?解決しないこともある...

  • 犯人に途中まで共感できたけど、途中から共感できなくなっていった。

  • 前作がひどかったので期待してんたんですけどオチが途中で読めた時点でがっかりでした。なにか物足りないと思ったら妖怪話が出てこなかったんだ。

  • 「僕は君が嫌いだ」榎さん男前でした。

  • 前作の『陰魔羅鬼の瑕』は比較的早い段階で
    結末というかそういうものがわかってしまった。
    今回も「怪しい…」という人物のあたりはついた。
    でも、前作よりも大満足。

    複雑に絡み合った人物たちが最後どのように繋がるのか、
    先へ先へと読み進めるスピードが速くなった。
    榎木津礼二郎の知られざる一面にも注目だった。

    でも私の中では大鷹篤志の物語が印象的。
    莫迦だ莫迦だと言われたその男の最後もまた哀しい。

  • 07/10/21

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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