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感想 : 
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827783
感想・レビュー・書評
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問題作と聞いてはいましたが、これほどまでとは…
しかし、それが癖になる。ただ奇を衒うだけのものではなく、根底にしっかりしたものがあるのがいいところだと思います。
特に「収束」はそういったことを差し引いても純粋に作品として素晴らしいと感動しました。
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1話目読んで思い出した。すっきり解決大団円なミステリじゃなかったこのシリーズ。
好きなのは「九州旅行」「収束」。「答えのない絵本」は読み終わって「はあ！？」となったのでまた後で読み直したい。
全体的には楽しく読んだ。久しぶりのメルカトル鮎だったので。
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ワタクシ、メルカトル君大好きです。苛められてもいい。でも、これはちょっといかんでしょう。力技というよりこじつけ？押し付け？
九州旅行酷すぎる、いや、凄すぎる？ 美袋君は不死身か？
京極夏彦の関口君も麻耶雄嵩の美袋君もどちらも虐げられる人だけど、関口君にさっぱり同情できないのは、前者が被害妄想で後者が被害甚大だからだろうな。
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麻耶雄嵩である。それも「メルカトル鮎」である。
アンチミステリ、メタミステリという言葉でジャンル分けされることがある作家であり、本書にも実験小説と銘打ってある。
ミステリ初心者は読まない方がよい。何とくだらない/つまらないと怒ってしまうだろう。
解決したと見せかけて最後に全てを不条理の世界にひっくり返したり、捜査も推理も犯人当てもしない探偵を登場させたり、常に ミステリの定石から外れたことをするので、この作者からは目が離せない。
ミステリというジャンルにおける思考実験を行っており、収録の５作品のいずれも犯人が明かされないままストーリーが終了。 ただ、唯一、「答えのない絵本」については、再読してみたら、探偵が言及していない真犯人がわかったのだが、これもひっかけなのかなぁ。
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図書館より。
「九州旅行」の評判が気になり、第一に九州旅行から読みはじめた（短編集では、お寿司詰め合わせのように、すきなお話や気になるタイトルからつまめるのがすき。）
いやあ、聞いていた通りの鬼畜っぷりでした。
しかし、論理をオモチャにしている感満載の本書のなかでもかなりハジケっぷりは大人しいほうだったんじゃないでしょうか。比較的。
全編通して、「そんなのアリかよ」の連発。
といっても、麻耶さんのメルカトルものの場合、どれだけ本筋が飛躍跳躍宙返りしていたとしても、論理的には「有効」なのが、タチわるい(笑)
黒い仏と違って、何がこんなにいけすかないのか、と思って不思議なのだけど…多分、探偵のせいでしょう。笑
――でも、真面目に答えると、
おふざけにしか思えない無謬の解答について、
「こういう素っ頓狂な解もありえなくはない」という示し方だった黒い仏に比べ、「こうでした」という堂々とした提示の仕方が、リアリティに欠けている印象だったのでしょう。
（わたしにとってのミステリのありなしは、「現実感があるかどうか」というところが大きい。）
「答えのない絵本」とか、わたし好みのパズル小説だったので結構好印象。
冷静に読めば、めちゃめちゃに見える解決にもしっかり論理の糸が貼ってあるのだから、この人はまともなミステリをかいたらすごいんじゃないだろうか。。
…あ、もしかしてそれが「隻眼の少女」？？？w
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図書館本。この著者は本当に一筋縄ではいきませんね。この本の主人公は「銘」探偵メルカトルなわけですが、普通の探偵小説ではまったくないです。と思ってよむと非常に挑戦的内容であることがわかるのですが。今の自分の精神面からすると。。。こういった捻りを楽しむ余裕がなかった（笑）
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著者プロフィール
麻耶雄嵩の作品
