メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 924
感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827783

感想・レビュー・書評

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  • 解決しないとのことなので恐る恐る読んでみましたが、こういった終わりであれば個人的には問題ない。
    犯人候補を出して投げたり、適当に言いくるめてみたり。
    タイトルを忘れてしまいましたが、二人のうちどちらかが犯人という話だけはどうも納得がいきませんでした。
    同じシリーズをまた読むかと言われれば、積極的に読もうとは思えないです。
    一冊でお腹いっぱい。

  • 「死人を起こす」
    「九州旅行」
    「収束」
    「答えのない絵本」
    「密室荘」

    あるテーマを集めた短編集なのだが、さすがに5つは多い。
    「九州旅行」のラストは非常に面白かったが、それだけ。
    麻耶作品は何冊か読んでいるので耐性があるつもりでいたが、ちょっと無理だった。

  • 前作に負けず劣らずなお話ばかり
    話のイカサマっぷりもメルカトルと美袋の掛け合いもハマると癖になる

    短編集で、「翼ある闇」とかの長編に比べてサクサクッと読めるから、もし作風が肌に合わなくても読み終わった時のストレスはそこまでなのでは、と思う。
    九州旅行で声出して笑った。たのし~~~

  • 2012年読了。
    なんで書いてないんだろ。
    メルだし、おもしろかったと思う。

    2017年再読。
    名古屋のbookoffで\100だったので。不可謬メルカトルの短編集。
    「死人を起こす」
      高校生の頃、皆で別荘にとまり、死んでしまった生野。大学生になり、また皆で別荘にとまり、また一人殺される。解決したらこの別荘が報酬とのことでメル登場。犯人は生野。でも死んでるじゃん。
    「九州旅行」
      美袋が済むマンションで起こった殺人。「血の匂いがする」と勝手に人の部屋に入り他殺体を見つけたメル。まだ犯人の細工の途上だということがわかってたメルは美袋を置いていく。タイトルは早く小説書き上げて、九州旅行に行きたいと思っていた美袋から。で、メルの想像通り、犯人が戻ってきた。が、他殺体の彼女の看護師ではなく、大男。これが一番わかりやすい話かな。
    「収束」
    島に住むある宗教団体。冒頭で、寺尾→耀子、耀子→内野、内野→関谷が拳銃で撃たれ殺される。メル登場。宗主の小針が殺される。ここで家政婦してた青山嬢は後にメルの秘書となる。小説順に書いたが時系列は逆。これもまあわかりやすいかも。

    「答えのない絵本」
      高校で起きた物理教師(オタク)殺人。容疑者は生徒20名。論理的に推理すると誰も犯人でない。でも他殺。で終わる。って、解決してなーい。
    「密室荘」
      とある依頼者からの報酬の別荘。おかしな建物なわけでなく、助手の美袋も気にいっている。が、すべて施錠した中、地下室で若い男の他殺体が見つかる。密室なのだから、メルか美袋が犯人だ。それでは困るので、死体はコンクリート詰めにしてしまうことに。だから、解決してなーい。

  • オチにいちいちツッコミを入れるのはナンセンスなのかもしれない なんてたってメルカトル鮎は不可謬なんだから 変化球を投げられ過ぎて最後の方には麻痺してきた 『メルカトルと美袋のための殺人』の時よりぶっ飛んでいる だけど決して破綻しているわけじゃない 物凄く知的なおふざけ メルと美袋コンビの短編はこれからも読みたいなぁ

  • ある意味スゴイ本です。
    こんなミステリー読んだことがない!!
    という感じでした。
    短編5つとも、読み終わった後に、いい意味でムカつきます。
    本当のミステリー好きで、「たまには変わったものを」という方にはオススメです。

  • ための殺人 よりアンチミステリとしてはやりきった感がある。

  • ミステリとしてどうなのと思うが、メルカトルなら仕方ないかとも思える。

  •  いろいろなものを無視して読み進める程度には好きです、麻耶雄嵩もメルカトルも。大変に面白くございました。メルカトルは相変わらずメルカトルで、メルカトルだからメルカトルだったので満足でございます。ミステリの中で一番好きな探偵は、と聞かれたら「いっぱいいすぎて」と答えるし、一番好きな名探偵はと聞かれたら「みんな好き」と答えますが、一番好きな銘探偵はと聞かれたら迷わず「メルカトル鮎」と答えます。
     タイトル通りメルの話なので『翼ある闇』や『メルカトルと美袋のための殺人』あたりを読んでおいた方が面白いとは思う。まあそのあたりを未読なひとが手は出さないと思うけど。
     五つの短編の入った短編集。作者の言葉によると「どういうわけかメルカトルは不可謬ですので、彼の解決も当然無謬です。」とのことで、いやいやいやいや、とツッコミを入れちゃだめだということなのでしょう。だから、結局犯人誰だよ、とか言っちゃだめなんでしょう、きっと。
     すっきりした探偵物語を読みたい人には間違ってもおすすめはできません。
     抜粋。
    「はは、下らない冗談はよしたまえ。私は大切な友人を生贄にするような人間ではない」
    「それで僕は“大切な友人”の中に含まれてるのかい?」
     メルと美袋くんは相変わらずの関係のようです。

    11.05.14

  • 会社の上司からのお勧め。破天荒すぎる迷探偵メルカトル鮎。今まで読んできたミステリー小説の大半が素晴らしい探偵であることがよくわかる。まさに悪徳探偵。「翼ある闇」に続き2冊読んだけど、どうにもすんなり入れない。今までと違うのですごいのだが・・・

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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