メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 924
感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827783

感想・レビュー・書評

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  • 噂の”銘探偵メルカトル”シリーズを初めて読みました。
    このミス2012年第7位、という世の中の評価に高まる期待。
    が、しかし。残念ながら自分には合いませんでした。

    殺人事件をメルカトルの天才的な頭脳で持って、論理的に解決する短編集ですが、
    ミステリー小説読者の一般的な感覚から言って、
    例えば他殺体があるにもかかわらず、ありとあらゆる可能性を検証した結果、
    「犯人は存在しない」
    と言い切ってしまうことは、はたしてアリなのでしょうか。
    事件があったにも関わらず(死体もあるのに)、
    犯人が結局分からないまま終わります。
    分からないというか、いないというか。それが正解という流れ出し。
    犯人いなくて、どうして死体があるわけ?!
    全くもって、すっきりしないんですけど!消化不良のままなんですけど!

    と声を荒げたくもなりますか、
    自分の先入観を考えさせられるきっかけにもなりました。
    ミステリーって、事件解決、犯人探しが目的だと思っていたけれど、
    実はそうじゃないのかも。
    著者には様々な個性・特徴があり、
    刑事や探偵など解決に導く主役にも個性・特徴があって、
    事件解決の道筋やロジックも千差万別。
    その違いを純粋に楽しむものなのかもね!

    と言えるほど、私は大人じゃないので、
    すっきりしないラスト、嫌いなものは嫌いです。

  • メルカトル鮎シリーズは初読。選択が悪かった気がする。

    解決するけど解決してないのでどうにも消化不良。

  • 913.6 マ 登録番号8733

  • 事前に知っていたからか、それほど「裏切られた!」感はなかった。

    犯人がいなくなるやつが一番好き。

  • 一個一個事実関係、登場人物を整理しながら読み進めないと全く理解できない話ばかりだった。

    電車の中で読む用ではなかった。

  • オムニバス形式。シャーロックホームズの影響を幾分うけていると思う。ただ何話か解決せずせずもやもやしたまま完結させてる感あり。あまり好きではない

  • 読了しました。
    メルカトル鮎シリーズを初めて読んだ。
    本格派ならではの理路整然としたロジックは面白いが、最終的に犯人を指摘ないって。。。ちょっと消化不良気味

  • 犯人がわからないよ~。 わたしだけ??

  • い、いかん… 面白過ぎる。はまってしまった。

    例によって…というか、メルカトルの「銘」探偵ぶりと捻くれぶりはさらに磨き(?)が掛かっているし、「私」の可哀想ぶりもさらに進んで、2人のやり取りは抱腹絶倒。あ、シニカルな意味で。(苦笑

    麻耶雄嵩ワールドというかメルカトル鮎ワールドというか、全開。
    だいたい、ミステリーなのに、そして事件は解決するのに、犯人は分からないじゃないか!

    例によって、好き嫌いがはっきり二分せざるを得ない、万人には決してお勧めしない1冊です。マニアックな方のみ一読を(笑

  • 元々のメルカトルファンなら、恐らくかなり好きな1冊。
    ただ、これだけ読んだらあまりの理不尽さに涙が出るかもしれない。

    麻耶氏、縦横無尽。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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