メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

著者 : 麻耶雄嵩

• 講談社 (2011年5月10日発売)

感想・レビュー・書評

[hal7さんの感想 · 2012年4月13日]

どれもこれも不条理で最高に面白かったです。
メルを知らないで読むと理不尽な怒りに襲われるかもしれないので注意が必要です。
人に勧めたいけど勧められないので葛藤しています。

[kobbanovaさんの感想 · 2012年4月12日]

　銘探偵メルカトル鮎の短編集。
　何というか実験的なテイストが強く、論理の帰結により想定外の結末を導き出して呆気なく終了してしまう。その中途半端さがある意味で心地良いが、しかしやはり狐につままれた感が強いなぁ。

[しんじろうさんの感想 · 2012年4月12日]

あぁ、メルカトル鮎はこんなにもひどかったんだなぁ（褒め言葉）と読んで思い出しました。
作者の言葉にあるようにメルカトルは無謬らしいので、なんだそりゃ！な結論でもそれが結論のようなので、しばしばうーん…という気分になりました。
特に「答えのない絵本」と「密室荘」はどうなんだその結論は…と思いましたが、「答えのない絵本」はメルカトル鮎のことだからな…と考えるとその点に隙があるのではと感じました。「密室荘」の方は普通に考えればあの人でしょうか。
一番ほっこりする短編は「九州旅行」でした。美袋の素直さが可愛らしい。

[ドラ子さんの感想 · 2012年4月11日]

面白すぎるよ。

[リトルさんの感想 · 2012年4月8日]

知らずに手に取った人はなんだこれは、となってしまう小説。

好きな人は好きだと思います。

[Persimmonさんの感想 · 2012年4月7日]

「実験的本格シリーズ」と表されているが、はたしてミステリーの分類に分類されていいだろうか?
中途半端にされてしまったようで、読後感がスッキリしない。
好き嫌いが分かれる作風だと思うが、個人的には麻耶ワールドには馴染めなかった。

[keixinhuさんの感想 · 2012年3月29日]

麻耶雄嵩ワールド全開。短編5作だが、どれも一筋縄ではいかない。モヤモヤ感が残るし、納得いかない部分もあるが、これはこれで楽しめる。

[parfumeさんの感想 · 2012年3月27日]

うーんなんて玄人向けな。私はちょっと…でも「収束」はわりといけた。

[bookjiroさんの感想 · 2012年3月21日]

前々から探していたメルカトルさんが図書館の新刊で見つかりました。またもや荒唐無稽な状態です。

[moon-uさんの感想 · 2012年3月17日]

これ、あり？
いやぁ、時間かかったぁ、読むのに。
なぜなら、もしかしたら答えが隠されているのかと
読み返してしまうから。
読み返しても、煙にまかれるだけなんだな、これが。
タイトルと全然関係ない『九州旅行』がおもしろかったなぁ。
コントみたい。
どれもクセがあって、アクが濃かった。
この感じに慣れるのが、大変。

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」