- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061828018
感想・レビュー・書評
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ミステリとホラーの融合とのことで手に取りました。DV、難病、いじめ等苦手なはずなのですが、過去の回想だからなのかホラーの怖さや悍ましさがそれを上回ったのか、もはや逆に先が気になって一気読みしてしまいました。ミステリとしてはわかりやすいですが、それでもどんな結末が待っているか目が離せませんでした。視点を変えてその後を示唆するところなど私は好きです。微妙にわからなかったところもありますが私だけかな。女のドロドロしたイヤミスは苦手ですがこれはまた違うイヤミスですね。続編が出ているのでそちらも読んでみたいです。
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どこかで見たトリックではあるものの話しは面白かった
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久しぶりにこんなに後味の悪い話を読んだ。
人間が怖いタイプのホラーミステリー。 -
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作ということで読んでみました。ミステリーとホラーの融合でおどろおどろしいです。
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ある意味定石の展開。
どんでん返しという意味でなら、弱い。
文章も、それほど書き慣れていないのでしょうか?小説としては物足りない。
が、中盤の鬼畜な展開には引き込まれました。
あの勢いで、終盤も本当の意味でどんでん返しをかましてくれたら、もっと高評価だったかと。
普通でした。残念。
でも少年期のヒリヒリした残酷な展開は素晴らしかった。それだけに、ラストに期待し過ぎてしまった。
ステロイド全身投与……?
治癒力が強烈な分、後遺症も酷いはす。そんな簡単にキレイになりますか。たまたま彼は幸運だった?
どうなんでしょう。ちゃんと取材しての描写なのですかね。 -
ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作(3回)
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すっかり嵌まりこみ、気付けば1時間半ほどで読み終えていた。
ラストが面白い。
グロい描写があって読後感が悪い小説が好きな人は満足出来る筈。 -
イヤミスであり、上質の仕掛けを配して二転三転のどんでん返しがある意味胸糞悪い。
しかしミステリーとしては傑作かな。 -
第3回福山ミステリー文学新人賞優秀作!
双子のキョウダイが、内容を面白くさせてますね。夜中から読み始めたのですが、200ページですぐ読めると思ったのですが、2段に書かれてるのでボリュームはあった。ホラーとミステリーで、ハラハラ怖いやら気になるやらで、とうとう朝方近くまで読みきりました。興奮してすぐには寝付かれなかった。怖かったけど、面白かった。 -
私の好きな島田荘司さんが選考員になっている
「ばらのまち福山ミステリー文学賞」で
「第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作」(長いな)
を取った、
キョウダイ (講談社ノベルス) by嶋戸悠祐さん
最初に言っておきます、面白いです!!
あらすじ(背表紙のあらすじを更に要約しました)
「 主人公「私」は、妻と娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた。
が、妻が持ち出した小学校時代のアルバムが人生を狂わせ始める。
それは過去を封印した私に取って存在してはならぬものだったからだ。
その日から、過去に追い詰められた私は、過去と対峙することを決意する。
当時の過去とは…… 」
ってな感じです。
ホラーとミステリーの融合的な事書いてありますが、
ホラーらしきホラーは一箇所くらいで、後は、人間の狂気に根付くホラーですかね。
読んでは、エグくて本を閉じて床に置き、
その直後にやはり気になって本を再び手に取る
みたいな事を繰り返しまして、何だかんだで二日で読み終えました。
ストーリーが面白いので、序盤を超えたら一気読み出来ます。
私がそうでしたから。
ただね~、問題は、伏線とかはしっかり貼ってあるんですが、
もろバレ何ですよね。
ある程度ミステリーという類の本を触れてる人からすると、
犯人(?)的な存在には気付きます。
「〇〇は〇に〇〇ての〇〇みたいな〇〇だからな~、〇〇とこれ〇〇は……」
みたいなセリフは「あー」って思ってしまった。
木を隠すなら森の中って言います。
犯人を隠すなら人間の中に放り込めば良いんです
が、この本は荒地に一本だけ木が生えてる感じなんで、
もろに怪しいんですよね。
しかし、実は「〇が実は、〇の〇だった」ってのは、
やり過ぎじゃないか?
って思ったり……。
小学生にあそこまで出来るのか?
と思ったり。
ラストが上手く、比喩を使って、
〇が〇を〇したのが書かれてますが、
何故あのように書いたのかを是非聞いてみたいですね~。
ストーリーの作り方が上手かったので、
伏線の隠し方がもっと上手くなったら、
☆5もあった!!
ので、次回作に、これからが更に楽しみになった作家さんになりました。
読んだ人がいたら、一緒に語りましょうぜ!!
誰かと語り合いたくなる作品ですので、オススメです。 -
私は妻と娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた。
が、ある日妻に届いた手紙。そして妻が持ち出した私の小学校時代のアルバム。
それらが日常を狂わせ始める。
なぜならそのアルバムは存在しないはずだった。自身で焼き捨てたのだから・・・。
恐ろしい幻影に襲われ、精神的に追い詰められた私は過酷すぎる過去と対峙することに―。
第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀賞受賞作品。
今作は講談社ノベルスからの出版ですか。ちょっと驚き。
そしてこれはまた、いままでの受賞作品たちとはかなり違ったテイストで。
ホラー寄り、というか。全てが論理的に解明されるわけではありません。
でもそんなことはどうでもよくなるくらい、描かれている人間が怖ろしかったです・・・。
不穏な空気を漂わせてはいますが、いちおう幸せな家庭を築いていた冒頭から一変、小学校時代の回想になるのですが、これがもう。
DV・虐待・奇病・イジメ・一家心中と不幸てんこ盛り。
いかにもな一人称で、絶対に何かしかけてある、と思いながら読み始めたのですが、吹っ飛んでしまいました。
そして回想後、現代に戻ってからのクライマックスがまた・・・。
いやぁ、強烈。まれにみる読後感の悪さで、かなり印象に残ると思われます。
それにしてもこの第3回の受賞作品たちって、どれもかなり鬼畜ですが、たまたま?
なんというか、現代の世相が反映されているのかなぁ。。。
でも本当に豊作な回だったのですね。
どの作品も面白く読ませていただきましたし、どの作家さんにもがんばってほしいな。 -
どこに企みが秘められているのかなかなか分からない、ホラーっぽい雰囲気のミステリ。謎めいた導入部から始まり、悪辣な男の恐るべき犯行や少年の悲哀の物語、そして行き着く先はいったいどうなってしまうのか。
結果的には、これは壮絶な「復讐」の物語でした。でもまさかこんな真相だとは思わなかったなあ。あまりにあまりな計画に、絶句するしかありませんでした。 -
2011/08/16読了