悲報伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828889

作品紹介・あらすじ

“究極魔法”獲得を目的とした実験により、
全住民が消失した四国。閉ざされたその地では、
対立する魔法少女のグループが死闘を繰り広げていた。
十三歳の英雄・空々空と謎の幼児・酒々井かんづめは、
少女たちの戦争を潜り抜け、死地を脱出できるのか。
新兵器『悲恋』が上陸を果たし、地球との最終決戦が迫る!
悲鳴に始まり、悲痛な別れを繰り返し、
悲惨な死すら越えていく英雄譚、第四弾。

感想・レビュー・書評

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  • 今のところ、このシリーズで一番手を止めずに読んだかもしれない。
    最後の10話が、本当に、本当に見てられなかった…。

    もう一組の双子って君たちだったの。
    『スプリング』と『オータム』が憎み合ってた原因、そんな…。
    春秋戦争、思いつく限りで一番嫌な結末を迎えた気がする。もう"悲報"どころの話ではない。
    空々くんが関わる先々で人が死にすぎる。
    本当に疫病神のようだ。
    それなのに、主人公のメンタルがここまで心配にならない作品も珍しい……。

    空々くんとパンプキンとの合流が果たせたのは何より。
    色々死にすぎたことを除けば、『ジャイアントインパクト』もいて、『魔女』もいて、新兵器投入のタイムリミットもないという、わりと理想的な状態になったのでは。
    とはいえ、悲恋、魔女と、危ういファクターはまだまだあるし、あとどれくらいの波乱があるやら…。
    やっぱり先が見たくなる話だなぁ。

    次も買ってあるので読みます。

  • 前巻読んでから間があったので、色々忘れてる。読んでる間もすぐ忘れるんだけど、名称が多すぎて鬱陶しい。魔法少女名と固有魔法とどのチーム所属かだけでも覚えられないのに読みづらい本名まで出てくる・・・結局ちゃんと飲み込めないまま、ちまちまと読み進んだけど、なんだよ2チーム全滅かよ、ていう。儚いですな。ここまでネタなんだろうな・・・。終盤は少し戦闘あってバタバタ死んでいくのでさくさく読めたけど、そこまで本当にしんどかった。四国ゲームそろそろ終わるのかな。もう飽きてきた。

  • 空は女の子なら誰でも助けようとする。リスキーなことをしても。自信があるしやさしいんだと思う。地濃ちゃんを理解することのたいせつさを思う。

  • 戦争の終わりには。
    均衡状態が崩れたからではなく、いつか自然と起きていたのでは。
    運営本部に関与していそうな雰囲気だが、彼女達が全てを終わらせる事は可能なのか。

  • えっ!? いったい何人死ぬんだよ。最後の巻誰も生きてないんじゃないかと思ってしまう。

  • 途中までは普通に読んでて、まぁ続き読むのはしばらく置いてからでもいいかなって思ってたけど、最後の畳み掛けにやられた…続き読むー!ってなってしまった…

  • 四国編まだ続くんかい!
    こんなに分厚いのに物語の進行速度がゆっくりすぎる〜、せめて四国編は2冊で終わらせてほしかった、、、
    魔女の活躍が早くみたいです。
    ちょっと飽きてきたので他の本を読んでから続きを読みたいと思います。

  • 次々に死にますなぁ~(^^; 次巻で生き残るのは誰だって・・誰も残らなかったになりそう。読んでいて思ったのは、時代物だったら忍者、SFだったら超能力者なるかなぁ、設定は違っても魔法少女物もカテゴリーに入りそう。それにしても、新登場人物があっさり殺され過ぎて、覚える暇もないって感じ。次回も三つ巴、四つ巴になるんだろうなぁ~、悲恋、魔女、魔法少女に主人公となるが、また新たに絡むだろうし・・とにかく決着待ち。1巻が長いんだよね、500P前後だもんなぁ・・

  • 悲恋登場はいいとして春秋戦争は寄り道してる感が強い。入り口で引っ張った割にあっさりだし。

  • 新兵器「悲恋」の登場と春秋戦争のお話。
    人間に近い機械の悲恋と、機械に近い人間の空々空が割といいコンビで面白い。
    けど、今回も人死にが多くて辛い。
    いよいよ次回で四国編完結とのこと。

  • 面白い。会話が面白い。地の文が面白い。キャラが面白い。悲報な展開が面白い。 
    このシリーズ特有のハイテンションな章題は結構好きなんだけれど、それに対してテンションの上がらない空々空とのギャップが面白い。 
    ちょっとツッコミ調な地の文が癖になる。 
    そして、『新兵器』悲恋、めちゃくちゃ強い。 
    魔法少女の殺し合い。 
    面白かった。

  • “究極魔法”獲得を目的とした実験により、
    全住民が消失した四国。閉ざされたその地では、
    対立する魔法少女のグループが死闘を繰り広げていた。
    十三歳の英雄・空々空と謎の幼児・酒々井かんづめは、
    少女たちの戦争を潜り抜け、死地を脱出できるのか。
    新兵器『悲恋』が上陸を果たし、地球との最終決戦が迫る!
    悲鳴に始まり、悲痛な別れを繰り返し、
    悲惨な死すら越えていく英雄譚、第四弾。

  •  何が魔法少女だ。
     何が魔法だ。
     と、自虐的に思う――結局、どんな非現実的で打っ飛んだ、超常現象そのものの力を、超常現象そこのけの力を使えようとも、同世代の女の子と『仲直り』さえできないと言うのだから。
    (P.111)

  • 伝説シリーズ第4巻悲報伝。前回に引き続き四国編。ついに不明室の新兵器『悲恋』が四国に投下される。黒衣の魔法少女スクラップに頼まれてチームオータムとチームスプリングの均衡状態を崩す空々空。しかし、チーム白夜の思惑とは少しずれてオータムとスプリングの魔法少女達は全滅してしまう。アスファルトとクリーンナップが双子だったことには驚いた。個人的にはクリーンナップのほうが好き。

  • 長いんですが、面白いので長く読んでいたいという思いが満たされるのと、文章の分量が場面を想像するスピードが読むスピードに追い付ける感じがすごく良いです。
    言葉の使い方が、すごくぴったりという感覚も楽しいです。
    次の非業伝も早速読み始めました。

  • 本は分厚いのに反して、中身はかなり希薄。

    悲鳴伝の加速度的に引き込まれる展開から一転、悲痛伝からずっと続く冗長的な掛け合いと独白の応酬てんこ盛り。

    悲鳴伝のときに感じた、戯言シリーズを彷彿とさせる西尾維新の復活に期待していたのだが…今回もまた、物語シリーズにより近い作者の趣味色が色濃い作風。

    勿論、好みの問題。

    展開重視ではなく、そのワンシーンの一つ一つの冗長的なところがこの作者の良いところ、という方も当然いるだろう。

    ただ個人的には悲痛〜悲報伝まで物語の展開を考えると三冊にする必要性はあったのか、いささか疑問。
    一冊に、とは言わないが、この後の作品『非業伝』も合わせて、二冊にしても良かったのでは?と思ってしまう。


    それでもまだ、悲鳴伝の時のような面白さを求めて次巻『非業伝』に手を伸ばす。

  • 魔法少女に魅力アリ?ナシ?で評価割れします。

  • 四国ゲームの続き。こんな話だったな。

  • 今回の主とした立ち回りが、ネガティブ空々空じゃなかったせいか、燃える展開だった。
    義理人情で動かされる情動というのはやはり逆らえないものがある。
    魔法対決は終了となり、あとは謎解き・脱出だけとなったが、次の巻で終わるのだろうか?
    そして最大の敵「地球」のレゾンデートルが薄すぎるのはキニシナイ。

    あとがきの「許す・許さない」話は共感できるな。
    『(抜粋)どうしても許せないくらい嫌いなものっていうのは多分誰にでもあって、頭のなかでは、それが自分でも理不尽だとわかっているのだけれど、でも理屈じゃないくらい許せない、むしろ理屈をつけられたら余計許せないわけですが、そういうのってなんなんだろうなーと考えてみると、色々と興味深いです。
    それはいっそ許してしまった方が自分も楽になれるし、みんなも幸せになれるし、あるいは気持ちの問題ではなく、損得の問題としても許さないより許す方がメリットが大きいみたいな話なのも重々承知しているにもかかわらず、それでも許せないという。』
    理屈じゃないんだけど、理屈につけられると余計腹立つというのは何故だろうな。
    一方的な感情だから仕方のないところなのだろうけれど。
    それは許す許さないで悶々するくらいなら無関心・無関係になるのが一番なのだろうな。
    会社人間関係なんかはそう簡単にはいかないけれど。
    「キニシナイ」という当たり前の事が素でできるようになりたいものだ。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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