侠骨記 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856004

感想・レビュー・書評

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  • 「布衣の人」が気に入りました。あと、主人公ではないけれど、ちょこまか出てきた管仲。
    遥かかなた昔の世界が舞台なのですが、人の感情はさして変わりないのだなと。
    この方の小説を読むのは初めてなので短編から入りましたが、これなら長編もいけそうです。

  • 春秋の頃を舞台とする短編四つ。描かれているのはいずれも、己を捨てて人を立て、善政を布いた侠たちである。中国史上に数ある素材のなかで、あえて仁なる者ばかりを取り上げたところに、作者の強い思い入れがうかがわれる。…でもここだけの話、仁ってつまらないよね。それぞれの作品がおもしろくないというわけではないが、四篇たてつづけというのはどうか。ああ、姦雄の話が読みたい。

  • 短編はやはり先に同時代の長編を読んでからの方が、人物の深みを感じながら読むことができて楽しいと思う。これ自体でも多分新鮮な中国古代の歴史が楽しいのだと思うけれど、エピソードは歴史の逸話からもってくるため、話づくりの妙はあんまり楽しめないかも。ただ、底に流れる人間関係とか人という生き物の多様さは楽しめるとおもうけど。

  • 2007 12/21読了

  • かなり読みやすくてオススメです。

  • 俺は故事とかが好きだから、この手の話は結構面白く感じた。短編なのですぐに読み終わる。中国古代を舞台にした小説はこの人が1番だと思う。読んでも理解できない学者の本読むよりは、こっちを読んだほうがええ気が。読後感快。

  • 歴史小説は司馬遼太郎氏のものくらいしか読んでなかったのですが、宮城谷昌光氏のものも面白いです。

  •  どうも宮城谷氏は短編は向かないんじゃないか、と思う。収録4作の中でよかったのは「買われた宰相」かな。<br>
     表題作の「侠骨記」は、クライマックスをあそこに置くならば前置きが長すぎるし、あれだけの君臣の情を主軸に据えたいのなら、せめて『介子推』くらいの分量にはして欲しかった。曹劌という人物自体はかなり好きだし、宮城谷作品に相応しい雰囲気は持ってるんだけどな…。<br>
     「布衣の人」「甘棠の人」は、なんだかつかみどころのない話。取り上げてみたい気持ちはわかるんだけど。<br>
     「買われた宰相」は、分量的にも結構バランスの取れた作品だった。基本的に百里奚という人物の存在を前もって知ってないとツライ気もしたけど。

  • 短編集です。個人的には「布衣の人」がおもしろかったです。

  • obtnd

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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