厄除け詩集 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061962675

作品紹介・あらすじ

そこはかとなきおかしみに幽愁を秘めた「なだれ」「つくだ煮の小魚」「歳末閑居」「寒夜母を思ふ」等の初期詩篇。"ハナニアラシノタトヘモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ"の名訳で知られる「勧酒」、「復愁」「静夜思」「田家春望」等闊達自在、有情に充たち漢詩訳。深遠な詩魂溢れる「黒い蝶」「蟻地獄(コンコンの唄)」等、魅了してやまぬ井伏鱒二の詩精神。四部構成の初の文庫版『厄除け詩集』。

感想・レビュー・書評

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  • さよならだけが人生だ

  • 一番好きなのは春暁の訳詞なんだけど、女の子と本の話になったとき諳んじたらドン引きされた。

  • ハナニアラシノタトエモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ、という有名な一節が収められているのを知り、手に取る。オリジナルではなく、于武陵「勧酒」という漢詩の自由訳だったとは初めて知る。他に、巻頭の、雪崩の先頭に悠然と座る熊の詩、素直にせまってくる、「紙凧」あたりが印象に。”私の心の大空に舞ひあがる はるかなる紙凧一つ 舞ひあがれ舞ひあがれ 私の心の大空たかく舞ひあがれ”

  • 漢詩を訳した訳詞です。「勧酒」はお勧め!

  • おし。この詩集はわかったぞ。(少なくとも解らなくなかった)。

    寂しくて面白い。

  • リズムが良い。
    熊の詩と蛙の詩がすき。

  • 井伏鱒二詩の情感・語感が好き。

  • 漢詩の訳などが半分くらいなのですが、とても独特な訳ですごく面白いです。
    もちろん井伏鱒二さん自身の書かれた詩も味わい深いものでした。
    個人的には佃煮の魚の詩が好きです。

  • コノサカヅキヲ受ケテクレ/ドウゾナミナミツガシテオクレ/ハナニアラシノタトヘモアルゾ/「サヨナラ」ダケガ人生ダ

  • 元々は「勧酒」のために購入。
    が、他の訳詩もどれも絶妙すぎて何度も読み返すほどハマりました。飄々とした感じの意訳がなんともいえず。
    日本語の詩も軽妙で美しく、かつ親しみやすくもあり…
    初めて読んだ時は、学校の授業で扱われるような“詩”の概念を覆される衝撃を受けました。

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著者プロフィール

本名・満寿二。一八九八年(明治三十一)、広島県に生まれる。早稲田大学、日本美術学校を中退。一九二九年(昭和四)「山椒魚」「屋根の上のサワン」で文壇に認められる。三八年(昭和十三)、「ジョン万次郎漂流記」により直木賞を受賞。「鯉」「さざなみ軍記」「多甚古村」「丹下氏邸」「本日休診」(読売文学賞)「遙拝隊長」「集金旅行」「漂民宇三郎」(芸術院賞)「武州鉢形城」「黒い雨」(野間文芸賞)などの小説の他、詩集や随筆・紀行も数多い。六六年(昭和四十一)、文化勲章受章。九三年(平成五)没。

「2018年 『太宰治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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