テロリストのパラソル

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 643
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062077972

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルドな文体とミステリーが上手く合致した佳作。
    作者の早逝が惜しまれます。合掌。

  • まさに王道、ハードボイルドの正統である。
    渾身の大作ということなのか、ちょっと趣向を凝らし過ぎ、物事の因果が時に見え辛く複雑に絡まり合っているような嫌いがあり、魅力を損なうことなくもう少しシンプルな物語にすることはできるのでは、と感じたが、読み応えは充分。
    今更ながらに早世が惜しまれる、サラリーマン作家の巨星だ。

  • とてもどきどきさせられ、面白かった!
    最初に事件が起き、伏線を丁寧に回収されるので混乱することなく読めました。丁寧だけど複雑なのでそんな簡単にわからないし、何よりもわかった時の衝撃にわくわくさせられました。それにただ謎を解くだけではなくて周りの心情も丁寧に書かれるので、考えさせられるところもありました。

    私は学生闘争を経験してないので桑原と菊地の考えすべてを理解し受け入れることは出来ないけど、あの時代を生きた人たちの切なさや悲しさ、そして情熱が読めた気がします。

  • 久しぶりに一気に読めた本。引き込まれました。
    主人公の頼りないけど気になる感じがいい。やくざの浅井のキャラがかっこいい。塔子の潔さがまた好感が持てて‥ キャラクターが魅力的で読みやすかったです。

  • 直木賞と江戸川乱歩賞をとった本だということで読んでみたけど、正直難しかった~。知らない言葉がいっぱい出てくるのでもなかなか文章が頭に入ってこない。ただの無差別殺人が実は緻密に企てられたテロだったというのが分かるラストはさすがにスゴイ。

  • ハードボイルドってこういう事なんだって、推理小説ってこういう事も言うんだなって、すげぇと思った。

  • 江戸川乱歩賞(1995/41回)・直木賞(1995下/115回)

  • 吾兵衛のホットドッグが食べたい。

  • 藤原伊織の頂点。
    アラは色々あるんだけど、スピード感や芯の通り具合がそれを感じさせない。

  • 学生時代共闘した仲間が爆発事故に巻き込まれた。以前に爆発事故をおこした島村に疑いがかかり真犯人を捜すはめにっ

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著者プロフィール

1948年大阪府生まれ。東京大学仏文科卒。85年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、同作品で翌年直木賞を受賞。洗練されたハードボイルドの書き手として多くの読者を惹きつけた。2007年5月17日逝去。

「2023年 『ダナエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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