白洲次郎 占領を背負った男

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062129671

感想・レビュー・書評

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  •  状況を見極め未来を予見する鋭いカン、不屈の実行力、人情に厚い心をもち、かつ容姿端麗な白洲次郎の生涯を描いたこの本は読んでいて気持ちが良い。
     この真摯なうるさ方の生き方は、多くの日本人が忘れかけている武士道の精神に何かを訴えてかけている。

  • かっこよすぎる!行った仕事、私心のなさ。ドラマではもったいない!是非、映画に!

  • 戦後のGHQとの憲法や独立を巡る交渉などで大きな役割を果たした白洲次郎。戦後のアメリカとの交渉で一歩も引かずに、日本人としてのプリンシプルに基づいて堂々と渡り合った人。その人となりにスポットを当てて人間的な魅力を紹介する一冊。
    武士道と英国の騎士道のよいところをミックスしたような正義感の強さ、正々堂々としたその姿、そしてそれが実行力を伴うことがすごい。さらにおしゃれでカッコいい。いささか脚色されすぎな感がないこともないが、歴史上の人物にロールモデルを求める気持ちは多くの人に共通なものだし、この手の物語は必要とされている。
    ただ、個人的に彼のような人は好きか、と問われれば、これだけ高圧的で頑固で実力もある人だと、上司に持ったら自分にスペースが与えられなさそうだし、部下に持ったら使いこなせなそうだし、友人だったら、、付き合ってもらえなさそう?いずれにしても、やはり付き合うのは少々厳しいかな。

  • 最近政治家や公僕の倫理や道徳について深く考え悩む出来事があり、答えを求めて読んでみた。
    目の前の霧が晴れるような答えは見つからなかったが、それはこの本に非があるわけではない。読んでいて爽快感はある。

    答え探しの暗中模索は続く。

  • こういう人がいたんだ!
    こういう本があったんだ!
    読書をしていてよかった。こういう本に出会えて、白洲次郎という人を知ることができたことで、不勉強な自分と、ラッキーな自分を感じられる。
    大勢に迎合することなく、どんなときでも自分の頭で考え、発言・実行していくことのすばらしさを実感させられる。こういう人間になりたいし、そういう人間でありたい。わが子にもこういう人間になってほしい。

  • 長谷部誠の本棚

  • 日本式システムが戦後という時代に生まれ、今現在までほとんど変わらず残っており、大戦後60余年たった今も日本は戦後という時代が続いているのだと実感できる。そして白洲次郎という人物についてはこの本の上下巻を読んだだけで理解できないということを実感した。白洲次郎関連の書籍は他にもいろいろあり目を通したが、この本が一番読ませる文章である。

  • 米軍占領下の情報統制がなされた日本でどのように憲法改正や政治のシステムの再構築がなされたのかよく理解できたような気がする。
    恥ずかしながら高校の時に現在の憲法は吉田茂首相の発案だと習ったような気がするのだけれど、日本史の授業で私の教わったことは結構間違っていたことに最近驚くばかりです。
    白洲次郎・正子夫妻のようにかっこいい夫婦になりたいものです。

  • 時代の節目には、知られざる偉人がいるものだ。幕末にか志士が、戦後には白須次郎が。

  • 長谷部選手の本に名前を見つけたので読んでみた。日本人ながら、この時代のことは無知といっていいほど何も知らない。他の政治家は今と変わらずだけど、そんなこの時代にこんな人がいたんだ。前田慶次などと同じく、どこまでが本当にかわからないところもあるけど今の日本に繋がる多大な影響を与えたのは間違いない。かっこいいわ。

  • 白洲次郎という人を描いた時代小説というべきでしょうか。
    いや、おもしろかったです。


    文章はそれほどでもないんですが、
    戦中から戦後にかけてを舞台にしたこういう小説は、
    ほとんど読んだことがなかったのでかなり楽しめました。

    この時代を題材にしていながら主義主張が強くないのは読みやすいですし、時代背景の勉強にもなりました。
    もうちょっとこういう本を読んでもいいのかな、と思います。

  • 現代の日本の政治家にこんなに骨のアル政治家は一人もいない。
    日本もダメになったもんだ。

  • 長谷部選手の書評から興味をもった。

    自分のプリンシプルを獲得したいと思った。

  • 日本の敗戦から、サンフランシスコ講和条約までで、吉田茂などの大臣を怒鳴り散らして外国との交渉を進めた男の話。日本の独立と権益を死守するには、これだけの能力、気概がなくてはいけないと思ってしまった。

  • 格好いい。GHQに臆することなく日本を守り、戦後の体制づくりに尽力した。いまの日本を見たらどう思うだろう。。

  • 白洲次郎の活躍した戦時から戦後の憲法改正そしてその後の歴史を綴った著書。

    白洲次郎。。。かっこいいなやっぱ。プリンシプルのある生き方で人生を送っているのがよくわかる。時代は違うが、そんな生き方がしたいと思った。

    歴史と白洲次郎に興味がある人にはオススメ。

  • 強気な手腕も魅力的でしたが、肩書きや利権に興味を持たない引き際の良さがすごくかっこよかったです。

  • 生き様がかっこいい。白洲次郎関連の他の本も読みたくなったなー

  • 白州次郎かっこいいです。GHQと日本人の誇りをもって対等にやりあった人物。日本国憲法の制定と日本の独立に際し、アメリカとの交渉にあたった人物。

    •「プリンシプル」をもつことが大事
      ー目の前でおこっていることに惑わされずに、物事を大局的に認識しできるか
      ー人は楽なほうへ進みがちですが、勇気をもって信念を貫けるか
    •吉田茂/マッカーサーについても読みたいとおもった
    •日本国憲法って何なんだろうって感じ、なんか虚しくも感じる
    •政治の世襲制というか、エリートというかそういう世界を感じるとともに、生まれながらに引き継がれる能力というものがあるような気がした

  • この時代に世界と対等に渡り合っていた白洲さんはすごい。そしてプリンシプルがあった、今学ぶことがかなりある。

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著者プロフィール

昭和35年12月24日愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末でみずほ証券退職。本格的に作家活動に入る。
著書に『白洲次郎 占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)、『福沢諭吉 国を支えて国を頼らず』『吉田茂 ポピュリズムに背を向けて』『佐治敬三と開高健 最強のふたり』(以上、講談社)、『陰徳を積む―銀行王・安田善次郎伝』(新潮社)、『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(PHP研究所)、『西郷隆盛 命もいらず名もいらず』(WAC)、『胆斗の人 太田垣士郎―黒四(クロヨン)で龍になった男』(文藝春秋)、『乃公出でずんば 渋沢栄一伝』(KADOKAWA)、『本多静六―若者よ、人生に投資せよ』(実業之日本社)などがある。

「2022年 『稲盛和夫伝 利他の心を永久に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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