天使のナイフ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130554

感想・レビュー・書評

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  • 4年前に妻を殺した3人の少年が次々と殺され、疑惑の人となった桧山貴志。少年犯罪の矛盾と問題点と贖罪を浮き彫りにした作品で、加害者と被害者両方の観点から描かれ、ストーリーもよく練られている。が、いかんせん詰め込み過ぎな感あり。ちょっと歩けば全員少年犯罪関係者、と言うのはいかがなものか。とは思いつつ、次々と明らかになる真実も意外性があって最後まで一気に読めた。ただ、とにかく登場人物の過去や隠れた経歴などがもつれにもつれているので、じっくり読む時間がある時にお勧め。

  • 描写が少し拙い印象だけど、最後の謎解きの畳み掛ける感じは良かった。
    性善説を信じたい方だけど、こう揃いも揃ってちゃんと更正できるもんでもないと思う。
    それぞれの家庭環境についての具体的なエピソードがあれば良かったかも。

  • 少年犯罪の話。・・・登場人物のほとんどが罪を犯している。内容にはあまり関係ないところの設定に疑問を感じつつ読みました。

  • はじめは、
    なんかねぇ~、意気込みだけでこのまま進むの?
    って感じだったけど。

    読み進めるにつれ、ドキドキするとこも
    けっこうあったし、犯人この人だよって
    思わせる布石もあったと思うし
    (外れちゃったけど)

    面白かった。話しの進め具合は。
    テーマ自体は課題のある少年犯罪だし、
    掘り下げるといろいろと語れるけど
    ここで語っても仕方がないので…。

    でもさ、犯人はちょっと唐突な気がした。
    しない!?

  • サクッと読める

  • 中盤からから登場人物がみんなあやしい。不安が増幅して、途中でやめられない。終盤は、いっきに、これでもか、って感じの謎解きでやられました。ただ、最後に、心底悪いやつが出てきて、何となくしめた形だけど、その必要はあったのか。そして、悪いやつをこらしめるのが世間ってところが虚しい。

  • これもまた重いテーマを扱った作品だが、次々とつながる登場人物とエピソードがよく練られています

    真の更正とはなにか、贖罪とは
    「13階段」に触発されたとあって、同じような読後感を得ます

  • 913.6ヤク 2015.7.3

  • 更生とは何か、そして贖罪とは何かを問う作品。
    更に加害者が被害者より守られることや少年法の問題も盛り込んだミステリー。
    ドラマを見たあとだったからか真相に対しての衝撃が薄くなってしまったのが残念。
    もう少し記憶が薄れてから読むべきだったかも(¯―¯٥)

  • 内容 4年前、13歳の少年たちに妻を惨殺された桧山貴志のもとに、犯人のうちのひとり・沢村が殺されたとの知らせが入る…。少年犯罪と少年法を身近に感じ、贖罪の意味を問う傑
    作。第51回江戸川乱歩賞受賞作。


    話がちょっとつながりすぎかな、
    一番悪いやつは、弁護士か、

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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