天使のナイフ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130554

感想・レビュー・書評

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  • 2018/10/28

    妻を刺殺した13歳の少年たちは罰せられない...

    少年犯罪被害者、遺族はこんなにも虐げられているのかとただただ辛くなる。
    自分の子どもが被害者となっても加害者となっても前を向く最善な方法なんてないんだろうな。

    たくさんの事件が交差しすぎて出来過ぎ感はあったけど、どれもこれも実際ありそうな事件でした。

  • 犯罪被害者と少年法というテーマについて考えさせられる小説。ミステリー小説としても非常に優れたものであり、張りめぐらされた伏線の末、最後に明らかにされる「真相」には、目を見開かされた。

  • 面白くなってくるにつれ、強くなる既視感。。。

    にゃんと!
    WOWOWのドラマで見てたにゃ。。。

  • 乱歩賞の選考委員の講評の通りの感想だった。粗い面も目立つが、良く練られたプロットと贖罪に対する熱い思いがぶつけられていて大変な力作だと感じました。

  • 桧山の行動には全く感情移入出来なかったが、後半に真実が明らかになっていく怒濤の展開は興味深かった。3重の事件構造はよく考えられていると思う。

  • 復讐の連鎖で、不幸が広がっていく。法律で人の気持ちは癒されない。
    伏線が効いていて、後半に怒涛の種明かし。ミステリーとしても良くできてると思いました。

  • 物語としてすっごく面白かった。
    反面、子を持つ親として
    ものすごく不快に、また不安に思った作品だった。僕は息子をちゃんと育てられるか…育てられるのか…
    子は親の背を見て育つとよく言われる。
    せめて、子供にとって恥じる事のない生き方をしょうと強く思った。

  • 重い一冊。
    少年法と被害者やその家族に対する支援というのがこの作家の長年のテーマなんだろうな…原点はこの最初の作品にしっかりあった。
    私だっら許せるかな。許せないな、きっと。どうしたら許せるんだろう。
    考えさせられる。

  • 複雑に絡み合う人間関係。次々と湧き上がる謎。読者の意表をつくラスト。とても面白かったです。

  • 満足充足感で、読後の心は満たされる。伏線という脇役が揃い踏み、見事な演出と活躍で舞台を盛り上げる。ミステリーとして秀逸だけではなく、犯罪事件に真っ向から向き合い罪と贖罪そして少年法の意味を我々に問いかける。明日は我身、今日の加害者は明日の被害者と、悲しいかな、犯罪が身近を闊歩する時代の呟く言葉に耳を傾ける時、置かれた状況立場で正鵠を射ても、裁きに正解はありうるのだろうか?十年以上前に書かれた内容が現代でも違和感無く感じる程、世は殺伐としているのは単に思い過ごしか。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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