となりの姉妹

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135429

感想・レビュー・書評

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  • 小さいころから知っているとなりの姉妹。
    近所の小母さんが亡くなり、彼女がとなりの姉妹に残していった写真の相手を姉妹と佐保が一緒に探す。

    逸子の当たる占い。
    潔癖で神経質だった若き兄と、ある日を境に吹っ切れたように真逆の性格となった兄と妻と子供。

    小母さんが、かつてとなりの姉妹が引っ越してくる前に
    古屋に入って鏡を埋めていたこと。
    小母さんが探していたへびの置物。

    図書館で借りて
    読み始めて一度返却して、また借りて読み終えたから
    ずいぶんと読むのに時間がかかり、そしてしりとりとは、なんぞやとなって読み返したりとかして

    不思議な雰囲気を漂わせているお話。

  • 難しい。

    文体だけでなく、夢の内容が出てきたり、とっつきにくい。
    しりとりも見つかってないだけでもっとあるかもとか、人間関係も分かりにくくて。

    連載中に追っていけた人はすごい。

    紙に薄く印刷がしてあって、女性の横顔とアルファベットでmayumi 。透かしっぽい。

  • 10年前に図書館で借りて読んだんだけど、最近自分で買ったので再読しました。装丁がいいよね。文庫とどっち買うか迷ったけどやっぱり単行本にした。
    これを読んでいる途中でお産が始まったので、入院の荷物の中に入れてたんだけどもやっぱり読めんかったな。軽いし読めると思ったんやけど、漫画のが読めた。
    それで子育てが始まってしまったので読み終わるのにすごく時間がかかってしまったけど、自分の時間も割ととれてるので残り一気に読みました。

    前に読んだのが10年前やけんか、もう全然内容覚えてなかった。逸子さんがちょっと不思議な人やなあっていうことくらいしか覚えてなくて、普通に面白く読んだよ。
    しりとりとか鏡なんかの謎とか蛇とか、何かこの頃って、非日常感が日常に近い感じの和風な作風やった印象がある。

  • 逸子さんと兄さんの思わせぶりな関係が気になります。
    こういうグレーな感じって、一生グレーのままなのかなあ。どうも勘ぐってしまう。

  • お兄さんの仕事、結局何だったのか気になった。

  • 装丁が良い。本文の紙も素敵。

  • 高校生の頃、長野まゆみさんが大好きで、ファンクラブ的なものにも入っていたんです。でも、だんだん男色小説ばかり書くようになられて、離れました。久しぶりに普通の小説だったようで、とても楽しみに読んだんですが…期待しすぎたようです。
    だいぶ飛ばし読みしてしまいました。

  • 装丁にやられました。紙までも素敵!
    そしてまたしても蛇。

    謎解きにドキドキしながら読んでいたのに、単なる偶然だったかもで終わってしまい、しばし硬直。

    後半、会話の中におばあちゃんがいっぱい登場して頭がこんがらがり、えっと、これはどのばーちゃんだっけ??と、整理しながら読むのが大変でした

    甥っ子がおじいちゃんの真似をして、卵を頭で割るのが面白かったです。ぷぷっ。

  • まず祖父江慎さんの装幀の美しさに見惚れる。コズフィッシュは美しい本を所有したいという欲を満たして尚、いつもおまけをくれる。隣の姉妹に風来坊な兄。急逝した菊屋の小母さんの奇妙なしきたりを解き明かしながら兄を見定めようとする妹。相変わらず交わる熱を感じさせない人たちだ。

  • 惹きこまれたら楽しいのに、最後まで染まりきらなかった。
    奔放な兄、謎めいた姉妹、などなど一癖ある登場人物。
    藪の中の鏡、蛇、しりとり。出てくるモチーフにも惹かれる。
    なのに、私の中ではいまひとつ、な作品。
    長野作品の好き、嫌いの境界線はすごく曖昧。
    この先、好きに転じる可能性もあるかもしらん。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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