- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062151306
感想・レビュー・書評
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どうしようもないことだけど、終盤でまさかの展開が来ると
登場人物の整理がつかない
サトシくんはいい男だ
誰にも言わない。あそこの記憶は、一生、俺の中に取っておいて、俺が墓場に持って行く。あんなことは、もう起こっちゃいけないんだ。あのときだって、あっちゃいけないことだったんだ。だから、絶対に誰にも言わない -
ミステリとしても良作だが、本多がこういうネタを仕掛けてきたことにも驚いた。
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とっても良かった。
話の始まりからグイグイと引き込まれた。
そして、最後の哀しいオチを想像して読み進めてのエンディング!
久々におおおぅっっと唸ってしまった。
最近読んだなかで最高の一冊でした。 -
無気力状態の希死念慮もちの方には、こういった方法の方が気力がわくんじゃないかと、考えたことがある。
なかなかおもしろかった。 -
完全に騙されました。
「いい天気ですね」のような大したことじゃない一言が生きていくのに必要なんだなって思った。 -
ゴールが見えているから頑張れる
進んでいる実感があるからそこまで持ちこたえられる
区切りを意識するから今日も乗り切れる
弱っていると、それでも人生があてもなく続くだろうということは途方もなく不安でツライ
でも、決めた途端に自分のいない時間を思って未来が眩しくなるのもツライ
「楽しみね
五年後。十年後。もっと先も。何だかすごく楽しみ」
これから1年好きに生きると今決めたなら何に時間とお金を使おう
未来に後悔が残る程自分の為に、誰かの為に、動けるだろうか -
小説ならではのどんでん返し。気持ちよく騙されました
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何となく寂しくなって
何となく希望が持てるけど
切なくなる話。
工藤の持つ弱さと強さが好き。 -
つ。。つまんね〜。。
どうしちゃったの!本多さん!?
最近ありがちな(「イニシエーション・ラブ」とか「葉桜の季節に〜」とか)「最後に読者をだまくらかす」ようなトリックはともかくとして、本多さんの持ち味だった
あの不思議な登場人物の透明感みたいなのが一切感じられなくなってしまってるんだけど! -
「死ぬこと」「死ねること」
軽い命。重い命。
妻と子を残虐に殺された男と、聴覚障害へ陥った天才バイオリニストの自殺。そして、普通のOLの自殺。
なんの関係もない3人の死には共通点があった。アルカロイド(植物毒)
何故、服毒自殺だったのか。何故、自殺原因の1年後の自殺なのか。入手経路は?
不可解な事件を追う記者と、1年後に命を絶つと誓った一人の女性の物語が交互に展開されてゆくミステリー。
微妙な両者のズレが、最後に解き明かしたものは。
名前の謎。 -
ミスリード(私の勝手な憶測?)で、騙されました。おもしろかった。
この人の書く女の人って、男前よね。 -
とにかく泣いたね。うん
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主人公が『死』に憧れる気持ちがよく分かる。
誰にでも起こり得ることだから。
『死』を選んだ人達、『生』を選んだ主人公…『生』の意味を見つけた主人公を私は羨ましい。 -
週刊誌の記者が3人の自殺者に興味を持つ。
誰かが、アステロイド系の毒をわたした。
36歳のOLは毒を渡されたが、自殺をやめた。
自分を頼る子供達と一緒に暮らすことにした。
36歳のOLと毒を渡した高野悦子、20歳の原点の著者、自殺は
別人だった。
高野は大学教授が渡した種を一年かけて育てて、葉を細かく砕いて
耳が聞こえなくなる音楽家と妻と娘を殺され、犯人が死刑になった男に
わたした。
3人に自殺者で一人が毒を渡したことに気づく。
渡した女の遺書。本物の遺書は親が隠していた
母親が書道の先生だったので筆跡が同じ。
子供達を守るおばちゃん。
駅で呼びかけて、家を売ろうとするドラ息子を排除
掲示板に息子を追い込んだのは、少年の書き込み
すべて仕組んだ
すべてを知った記者の横をおばちゃんと子供が通るが、毒を渡されて
いたことには気が付かなかった。
めでたし、めでたし -
一番大切な情報が抜け落ちてる点で、オチが読めると言えば読める。
それがどうまとまって話が決着するのかな?と思っていたら
最後にもうひとつ予想が返されて面白かった、とも言えるし結局そうなるのね、とも。
この人の作品は、なんかどっかいっちゃたって事がなくて
正しい場所に着地する感じが好きなんだけど、
丸く収まらなくてもいいんじゃないかなー、と今回は思った。 -
自殺を巡る人々の話。孤独の表現が凄いので冒頭から鬱にさせられるけど、それを乗り越えて生き甲斐を見付けるおばちゃんの姿が良かった。あと伏線が多く張られている印象が無くミステリである事実を忘れていたので、最後にはやられました。判る人は最初で判っちゃうんだろうな。特に違和感も感じず綺麗に読み飛ばした一文が…
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初めて読んだ作家さん。人とのつながりを もう一度考えたお話でした。表紙の写真のような公園で桜を眺める人の数だけ その目に映る世界はあってそのひとつひとつが大切なものであるはずなのに
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図書館よりレンタル。2010.04.03読了。
冒頭から懐かしい文章が飛び込んできた。高校生の頃読んだ「二十歳の原点」である。この著者は「高野悦子」、名前が同じだという主人公と週刊誌記者の原田、二人の視点をからめたチャプター。頭の中はずっとモヤモヤ霧が立ち込めっぱなしだったけど、最後の最後、霧はようやくはれて清々しい気分になった。(死を待ち続けるお話なのに・・・)どんでん返し、やられましたぁ(*_*;
現世を生きるのには、未練が不可欠。 -
読み終わった後、鳥肌が立った。こうした名作との突然の出会い。これぞ本読みの醍醐味。
自殺したい人(主観的視点)と自殺を取材する人(客観的視点)の二つの視点から「自殺」を見つめる。テーマは「死ぬということ」、ではなく、「生きるということ」。叙述トリックを使った衝撃の結末はもはやオマケでしかない。
でも最高に嬉しいオマケ。
久しぶりに文句なしの五つ星作品でした。