- Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062161664
感想・レビュー・書評
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ひゃー!めっちゃ面白かった。
昼寝をはさんでノンストップで読み通してしまった。けっこう厚い本だったので、図書館から借りてくるときに返却期限が気になったんだけど、一日で一気読みしてしまった。そんな気もないのに続きが気になって読むのをやめられずに一気読み。これって高見さんの「バトルロワイヤル」以来だと思う。
あまりに荒唐無稽な物語に、もしかしたら拒否反応もあるのかもしれない。でも僕は、むしろ中学生の頃に夢見ながら読んだジュブナイルSFに近い感覚を思い出した。井上さんの書く物語をSFに分類するのはどうかと思うけど、考えてみればSF以外のものを書いていないのかもしれないなぁと思ったり。
設定は本当に荒唐無稽。もうめちゃくちゃ。いくらなんでもそれはあり得ないでしょ!なのです。でもその面白さもまためちゃくちゃあり得ないくらいのものです。どうなるのどうなるの?え!まさかそんなことが!の連続。様々なエッセンスや様々な主張を取り入れながら、井上さんは本当に優しい目を貫きながら物語を紡いでいきます。いつも奇想天外で新しい発想で物語を届けてくれる井上さんこそ、真のエンターテイナーであり、娯楽作家だと思うのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すべての物語には結末が欲しいと思ってしまう私としては、あまり好きじゃない終わり方でした。でも、この方の本ってすごく読みやすくてぐんぐん読んでしまうんですよね。読むたびに凄いなと思います。
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6
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ラストが賛否両論のようですが、私は好きです。
未来を知っているのは主人公だけ。
これが千里眼を持つ者の悲劇じゃないのかなと思います。
これからどうするのか想像をかきたてられます。 -
「魔法使い」と言えばそう呼べなくも無いけど・・・
こういう終わり方か・・・とちょっと残念。 -
この終わり方は賛否両論ありそう。
書名は魔法使いだが、ファンタジー色はまったくなし。
超能力を扱った話だが、それをウイルスと絡めてうまく現実に近いところで表現し、いろいろ考えさせられる題材を組み込んでよくまとまっていた。