小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5181
感想 : 772
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  • Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162227

感想・レビュー・書評

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  • なんでやろ?
    最後まで読み切れなかった。
    宮部さんはお気に入りなのに。
    全体はつながっているのだけど、一つの事件というか謎解きで短編になっている感じ。
    だいたい中学生や高校生が主人公というのが苦手。

    残念ですが、ぱたんです。

  • 分厚い一冊だった‥でも視点が面白かったから諦めずに読めた。英一みたいなお兄ちゃんがいたらいいな〜。テンコも面白いヤツ!
    高校生編って感じだから、続編で大学生編とかあればいいのに。

  • とても良い本でした。
    心があたたまる、素敵な本でした。

    世の中にはたくさんの不思議があって、それは悲しいこと、辛いこと、嬉しいこと、楽しいこと、全部に繋がっていて、だから、一回りして「普通のこと」
    どこにでもあり得る、普通の日常。
    そして、誰もが抱えている想いのカタチなのだろう。

    やっぱりやっぱり思うけど、真っ直ぐに生きたいなぁ。

  • 700ページにも及ぶ大作!

    寝転んで読むには手が疲れてしまいます。笑

    これだけのページ数だったので、
    どんだけ読みごたえのある作品かと期待したけど、

    「面白かったぁ!」とか「よかったー!」という感想は
    正直なかったかな。

    宮部さんの作品は、
    吸い込まれるように入り込んじゃうものが多かったのだけど、

    この作品はそこまでじゃなかった。

    かといって、面白くなかったわけではなく、

    優しい気持ちにさせられたり、
    勇気をもらったり、

    登場人物もみんなキャラがはっきりしてて
    さすが宮部さんでした。

  • 本当に久しぶりの宮部さん。
    前から気になってた作品なのですが、なぜか買う気にはなれなくて、図書館で借りて読みました。
    心霊写真っぽい不思議な写真をめぐる謎を解き明かすミステリという前知識でしたが、それに加え幼い娘を亡くした家族の葛藤や、悲惨な過去を抱える垣内さんの旅立ち、主人公(高校生)やその友人たちの恋愛物語など、幾つかの要素が上手く混じり合い、さらに登場人物たちの造形が見事で、途中からは一気読みでした。それにしても長い。かたち的には連作中編4作でしょうが、一つ一つが長編と言ってもよいほどのボリュームがあります。
    ちょっと気になったのが会話。洒落ているんですけね、ちょっとやりすぎですかね。

  • 中古店舗付住宅「小暮写真館」に引っ越して来た花菱家。夫妻、高校生の英一(花ちゃん)、小学生の光(ピカ)の4人家族。実はもうひとり風子という女の子がいたが、6年前4歳の時にインフルエンザ脳症で亡くなった。英一の交友関係を中心に、英一と垣本順子の成長を伏線に物語は進んでいく。

  • のろのろと読んでしまったけれど、後半になって一気読み。ある登場人物の印象がかなり変わっていって、最初は嫌いだったのに好きになってしまった。面白かったです。

  • 713ページの大作。本が厚すぎて読みにくく、文庫にしたら良かった。第三話目までは淡々と読めた。
    風ちゃん出てこないんかーと思ってたら第四話。
    結構泣いてしまった。
    英一もテンコちゃんもピカもお父さんお母さん学校のみんな、全員のキャラクターが良くてとても良かった。

  • 読み終えて、本を閉じ、思わずふーっとため息をついてしまう程の濃密さ。
    さすが宮部みゆき!と、心の底から満足した。
    風子ちゃんの死にまつわるあれこれは、すごく沁みたなー。
    特に、ピカちゃんが小さな胸に抱えていた自責の念を抱えきれなくなって涙をこぼした時、そして英一もずっと自分のせいだと思い続けていて、その思いからずっと独りで逃げ続けていたことが分かった時、涙をこらえ切れなかった。
    誰も悪くないのに、皆が自分のせいだと責めている。苦しいなぁ。
    英一の法事の席での行動で起きた雪崩で皆が癒されていくといいな。

  • 心霊写真というと怖くて、身の毛がよだつ話かと思ったが、写真館を営む家族の繋がりを感じる物語。家族との関係で何かを抱えて生きているのを表に出さずに友人らと接しているが、心の中で深い傷を負っていたり、もやっとした物が残るのもあるだろう。家族との問題を解決すべく立ち上がった英一、辛くても表に出さないで笑顔を絶やさないこげぱん、気のおけない関係のテンコが良い存在感を発揮している。学校生活の描写や心情などから青春らしさも感じる。最後はギクシャクと悶々した終わり方でなく、丸く収まり、良い方向へ向かっていったのが良い。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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