月曜日の朝へ

  • 講談社
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本棚登録 : 178
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166379

感想・レビュー・書評

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  • 2021/05/05
    なんだか思ったよりも表面的な感じだった。

  • 日常で感じる微細な感覚が上手に描かれているのはさすがの朝比奈さん。『クロスロード』は既婚、未婚と2人の女性が交錯して進むが、ちょっととっちらかった印象。どちらか一人じっくりでよかったかな。『月曜日の朝へ』は母親との情緒的な繋がりを感じられず育った主人公が、自立してもなお、周囲の人たちにも自分の弱みをみせられずに、何でも一人抱え込む苦しいさまが、とても細やかに描かれている。装幀の絵が好みではなく、残念。

  • 彼氏ナシのOL・実里と子持ちの専業主婦・木綿子、対照的な人生を歩む同級生の一瞬のすれ違いを描く「クロスロード」併録。
    (アマゾンより引用)

    2編収録。
    表題作のほうが好きだったな(*´∀`*)
    けど、その付き合ってる彼氏の性格は嫌いだ…(´д`)

  • 表紙の女性がとても美しかった。
    クロスロード…働く女と育児をする女を対比させながら、女の幸せとはなんなのかという問いを投げかけている。
    月曜日の朝へ…評価はこの作品。主人公の考え方や感じ方に共感できた。しっかり自律した女性と半分学生の市川とのやり取りが面白かった。お母さんを心配する気持ちや彼氏と上手くいかない様子などよく描けている。

  • 表題作と「クロスロード」の中篇がふたつ。30手前の女の心情がよく書かれている。気がついたら日常が過ぎ去っていく。どこにもいけないまま。

  • 水泳が得意でインハイに出場するも、オリンピックを目指すほどでもなく今はしがないOLをやっている美里と、幼い頃から美貌を持っていたが自分は空っぽであると考えている一児の母の木綿子。
    まるで接点のないふたりの1日が、交互に描かれ、交錯し、また離れていく「クロスロード」と、癌になった母親を毎週末見舞うひとにも自分にも厳しく張り詰めている瑞貴の日々を描く表題作が収録されている。
    口には出せないけれど認められたいと願って足掻いている、もう若くはない女の姿がリアルだ。

  • 2つの短編小説。
    『クロスロード』は元水泳選手のOLと大学を卒業してすぐに主婦になった2人の同級生のお話。主婦の、自分の子供の成長が他の子と比べて気になると言うのは少なからず共感する所もあった。違う道を歩んでいる同級生が街で偶然再会しお互いがお互いの『今』にちょっぴり羨ましく思う。誰もが何かしら不満や不安を抱えて生きている姿がリアルだった。
    『月曜日の朝へ』は仕事と恋の悩み、母親の病気をも抱えて生きている27歳OLのお話。家族を失うかもしれないと言う思いは読んでいて苦しくなった。重い気持ちのままのラストではなかったのが救いだった。

  • 2011/10/03 あんまり印象に残らなかったなー。うーむ。

  • 若い女性の考え方が,おじさんにもある面で理解できるようなストーリです.

  • 外から見える私と本当の私。
    自分ひとりで抱える悩みやコンプレックスって、外からでは伝わらないんだけど、伝わらないからこそそれを助長させてしまう結果になったり。
    本音と建前というか、外と内のバランスが取れることって皆無かも知れないけれど、自覚することも大切で、そんなきっかけをくれる本かな。

著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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