- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062167369
作品紹介・あらすじ
「金なし、女なし」で迎えた四十歳の年末。だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。そこに「奥さんを保護しました……」という警察からの電話。借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという……。15年ぶり書き下ろし、愛と悲しみのどんでん返しに向かって突き進む超高速弾丸エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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#読了。元警官の甲賀に一本の電話が。それは、会ったこともなく偽装結婚をした中国人妻が、記憶喪失となって病院に保護されているというものだった。坂田シリーズに近いのだろうか?女性関連でついついどつぼにはまってしまう様は悪くはないが、それならそれで中国マフィアの話しのくだりをもう少し簡潔にしてもいいのではないかと。楽に楽しめる一冊。
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なんか、話がとっ散らかってる
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面白くなくはなかったが、過去の作品で使ったアイディアをあっちからこっちから集めてきて適当につなげてぱぱっと作品にした感じで、ちょっと雑な作品という気がする。記憶喪失という設定を、ストーリーを進めるために、ちょっと無理目に辻褄合わせているように感じる箇所が中盤あたりから、ちょいちょいあるように思った。ということで全体的に評価はちょっと低め。
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中国人相手の偽装結婚をした元刑事がトラブルに巻き込まれるストーリー。バタバタした話で、深みはあまりないけど、気楽に読めた。
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借金返済のため中国人女性と偽装結婚した元刑事、会ったこともない妻が警察に保護され、引き取りにいったことから事件に巻き込まれていく。
スピード感があってスラスラと読めるエンタテイメント小説。
ラストがあっけなかった。
(図書館) -
女性問題で、しくじり、刑事を辞め、中国の偽装結婚まで落ちぶれた中年男 甲賀悟郎。
会ったことも、顔を見たこともなく、結婚したことになっている中国人 李青珠は一部の記憶を無くしている所を保護され、警察から、引き取りの電話が、かかって来る。
さてさて、龍の置物が、鍵をにぎり、中国上海の黒幕や達の悪い暴力団迄が、悟郎の回りに渦巻き、物語が、展開して行く。
一番の黒幕は、上海の黒幕 王先勇を没し、息子 新豹が、新しいボスになるためで、悟郎は命を狙われる。
誰が、本当の悪なのかが、判断出来なかったのが、次々を、青珠が、記憶を取り戻すたびに、物語は、点と線を結ぶようにつながって来る。
最後に、床に倒れ銃の標的になっている悟郎が、乗り込んで来た刑事の伊賀に、青珠を女房と発したことで、青珠は、喜ぶところで、完結している。
犯人を見つけるのに蛇の置物が、ポイントなのかと、思ったけど、後半こんな目にあう主人公悟郎の人の良さが、犯罪に巻き込まれる事がやぶへびなのかと、、、
しかし、青珠の前で、女房と言う言葉を発した事が、この本の題名の「やぶへび」につながる様な感じである。
面白く読めた一冊である。 -
男気がある元警官ゴロー。
でも強くて頼れると思いきや守られるとは。
かっこよすぎない面も魅力なんだなぁ。こんなパターンもありです。 -
読みやすいけど、何か浅いな。
2015.1.28 -
「カネなし、女なし、定職なし」。
そんな暗い中年男の元刑事甲賀悟郎に
ある時警察から電話がかかってくる。
「けがをした奥さんを保護しました。
病院にいますのでお迎えに来て下さい」と。
中国人の友人に頼まれて、
中国人の女性と偽装結婚をしていた甲賀は、内心ヒヤッとする。
顔を見るのも初めての外国人の奥さん・・・
やっかいなことに、怪我のシヨックからか、
「奥さん」は過去の記憶を失っているというから、
甲賀は途方にくれてしまう。
急いで間にはいった中国人の友人に連絡をとり、
迎えに来てもらったが、
彼女は紹介をした女性とは別人とわかる。
なぜ偽装結婚に替え玉がつかわれたのか?
甲賀の「妻」となった女性は誰なのか?
外国人との偽装結婚という手段の裏に
きな臭い中国系マフィアとのからみのある事件が彷彿する。
安易に偽装結婚をしたばっかりに、
事件にひきこまれていく元刑事の男性の様子が
スリルたっぷりに面白く描かれていた。
最悪の災いが転じて吉となる様子、
大きなどんでん返しが待っていたラストに、
大きな大きな拍手をおくりたい。
スピーディーに描かれ、一気に読める作品だった。 -
元警官の男が偽装結婚の手伝いをしたら、その相手がワケありで面倒なことに巻き込まれてしまう話。金が無いやらギャンブルやら偽装結婚やら、ダメ男の話かと思ったらそうでもなかった。最後の先が気になるけども。
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う~ん正直、最近読んだ「獣眼」の話とそっくりでがっかりしました。元警官の甲賀と偽装結婚で甲賀の妻となって記憶を失った青珠、設定からいって結構期待していたんですが、ハードボイルド要素が少なく、後半登場する上海黒社会の新ボスである青珠の兄、すごいイケメンの設定にされているのに活躍が少なかったのが残念だった。あと甲賀の人柄がどうも好きになれませんでした。大沢ファンにとってはあまり納得のいかない作品だったかもしれません。ですが、読みやすいのと闘う女性がでてる話が好きな方は、読んで面白いかと思います。
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大藪作品としてはまあまあな感じでした。記憶喪失となった女性が警察に収容され連絡を受けた夫だが、実はその女性は主人公が契約した偽造結婚の相手だった。その女性を保護したところから面倒に巻き込まれていくという話だが、展開も早くその中国人女性が実は武術の達人だったりして軽く楽しめた。
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「金なし、女なし」で迎えた四十歳の年末。
だが元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもない。
運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。
そこに「奥さんを保護しました……」という警察からの電話。
借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという……。 -
特にどんでん返しもなく、なぜそこで、その人が来るの?って言うのが何回かあった。まー一気に読み終わったけど。
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気軽に読める。当初主人公がダメダメな感じだったので、崩壊していくストーリーなのかと思いきや、意外にしっかり者でハッピーな結末といういい意味での裏切り。
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大陸系アングラ描写好きだなあ。
一気読み。