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- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062172967
感想・レビュー・書評
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「蜩の声」(古井由吉)を読んだ。『除夜』『時雨のように』の 匂い立つエロティシズムに鳥肌がたち、『尋ね人』の寂寞感に打たれる。とにかく古井氏の紡ぎ出す濃密な言葉の連なりに圧倒され、時々息を詰めて読んでいる自分に気付く。喧騒の中での一瞬の静寂感をつきつめるその感性が胸を打つ。
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老いるというのは、やはりすごいことだな。
ポストモダンうんぬんではなく、古井由吉の小説は、デビュー作からずっと老いている。
作品に、いよいよ著者自身の老いが追いついた。という印象。 -
こんな文章が書けたらな、と思う。