- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062189521
作品紹介・あらすじ
もう大人と呼べる年齢なのに「自分らしいスタイル」が定まらない
――そんな悩み解消のヒントになる一冊。
もしも自分を「クローゼット」にたとえ、「好きなもの」を整理し、100個に絞ったら? ファッション、音楽、本、アートなど、国内外のあらゆるシーンに精通する著者が悩みつつ厳選した100項目は、単に所有したくなるのではなく、何かしたくなる、どこかに行きたくなる、そんな「アクション」に繋がるものばかり。この本を開けば、ワクワクするような世界に出会えるはず。そして同じように「自分整理」することで、「自分らしいスタイル」を再発見できるはず。
情報が氾濫している現代、「自分」整理術は、自分を見失わない為の心強い味方になってくれます。
感想・レビュー・書評
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山崎まどかさんの新刊。山崎さんのお好きなものを100の項目で紹介されるとの新刊案内で即決。
とはいえ、楽しみにしていたわりにはさらさらと読んでしまった。自己啓発本っぽいタイトルだからというわけでもないし、この本で紹介される、山崎さんのお気に入りは、映画も音楽も本もお洋服もアクセサリーもどれもとても粋で素敵だ。なのになぜか、「あーはいはい」という感じでページをめくっていった感じがある。
その原因を思うに、この本がやっぱり、自己啓発本の空気をまとっているからかなあとも思う(企画の意図は違うのかもしれないけど)。値段はさておいて、「年月やマテリアルがちょっとしたラグジュアリー感をもたらしてくれるもの」に触れた経験値の少ない、山崎さんよりも年下の、ガールマインドを持つ女性たちには、素敵なお姉さん・山崎さんが教えてくれる世界はとても華やかで筋が通っていてまぶしいと思う。でもなんだか、読んでいて「それほどのもんかなあ…」ともやっと思ったりする面も否めなかった。
ただ単に、知っているものが結構載っていたり、その中でも私と山崎さんの趣味が合わないものが結構あったりして(私はアメリカンスタイルも好きだが、屈折したフレンチスタイルも好きだったりするし)、ちょっと異議を申し立ててみたかっただけかもしれない。あるいは、自分がそれほど、持っているものに対してストーリーを求めていないからかもしれない。だから、山崎さんが愛着を持って語るものたちのストーリーと、そういうものをお選びになった山崎さん自身にいくばくかの嫉妬をしているのかもしれない…と読み終わって少し思った。でもとりあえず、「どうかな」と思っていたブルックス・ブラザーズのネイビーブレザーはやっぱりかなりいいそうなので、見に行ってきます(笑)! -
とってもオシャンティーでセンスの良い著者が自分の好きなオシャンティーな服やらコスメやら映画やらジャズやら100個をセンスのよい文章とともに紹介するオシャンティーな一冊。
全編をとおしてガンガンに漂うオシャンティー臭に若干むせかえりつつもそれでもすごいなあとおもってしまう。こんなにひとつひとつのモノに美とこだわりをもって生活するなんてすごい。うらやましい。キーッ!って思う。でもこれよんで嫉妬する人ってきっと自分にも100つのオシャンティーグッズ列挙できる人だと思う。誰かが嫉妬も生きるエネルギーですって言っていたけど、その言葉を思い出しました。嫉妬も悪くないよな、と実感しました。
ちなみにどうやら私は著者より15歳ほど年下のようであり、著者のことはあまり知らなくてオリーブがなんだかもよく存じ上げません。なのになぜこの本を手に取ったかというとやはりあるタイプの生意気な娘たちを惹き付ける何かをもっているだからだと思います。もし私が浮かれ学生だったときにこれをよんでたら影響されて目標のお姉さん♡になってたかもしれません。 -
案外著者さんの好みの話で終始終わった
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0041 2018/07/24読了
「術」とあるけど、結局サブタイトルにたる好きなものを100に絞ってみる、ということだけ。
自分の好きなもの100個って何だろうな。
山崎さんの好きなもの100個がわかる本。
結局他の指南本と似てる…?
指南本と思って読んだ人には何だかなって感じだが、エッセイとしては面白い。
獅子文六と片岡義男を読んでみようと思う。 -
おしゃれな本でした。近ごろおしゃれとは無縁の生活をおくっているのですごくまぶしかったです 笑
お洋服とかわたしには全然手の届かないものなんですが、やっぱり本や映画関係にはぐっと引きこまれるものが。
わたしの好きなモノって100もあるかしら。この夏休みの自由研究にしちゃおうかな。 -
100個の好きから自分をみてみよう!というコンセプト好き。
だけどこれは、自慢話を100話読まされた感じ。
例えば何らかのトラディショナルなもので気に入ったものや、たまたま実家にあった高価なものに触れた瞬間もこんな風に描写したら私だけの特別な儀式になるかのような。
挙げられている"好き"が古典映画へのあこがれ過ぎた。
しかし全部読むうち、著者は映画がとても好きで、それがベースになったカルチャーがあり、またメンズブランドやコンセプトが好きなんだろうなと感じたから、100挙げる価値は自己分析的にある。
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通販で買ったのに特にレビューも読まなかった自分もダメなんですが、自己啓発本だと思って購入したらどうやらそういうわけではなさそうでした。
てっきり自分を棚卸ししてみよう、というような自己啓発本かと思いきや、著者の方が自身の好きなモノ100個について語っていく感じの本。
特に好みに統一感があるというわけでもなく、本当に、「個人的な思い入れのあるもの~ほかの誰かが手にとるのをおすすめしているもの」まで、とにかくいろいろ並んでいる感じ。ホントに好きなモノを並べた、て気がする。「自分を整理するのに、挙げる情報はこれくらい雑多でもいいんだよ」という基準みたいなものを示したのかもしれないと思って読んでもみましたが、なんだかハイセンスなものばかりで、ただの主婦読者にはあまり現実味が持てず。…これは私の問題か(笑)
著者の方のファンとかなら面白いのかもしれないけど、タイトルで買ってしまって間違ったなと思ってしまいました。 -
"人の「素敵」はそれぞれです。"と言っているわりに、自分のことを"趣味のいい人"と言う傲慢さ。この人らしさが出てますね。私は趣味悪いと思います。
本を処分する時は絶対に捨てないと決めていますが、譲る価値があまりにもないので捨てます。 -
自分以外の人が好きなものをあげて何故それが好きなのか素敵だと思うのかその理由を述べていることを知って人生が豊かに楽しくなりそうだと感じるきっかけになった本。
他にももっといろんな人の素敵、好きを知りたい。
英文の本かっこいい。
本物を普段使いするのかっこいい。
だけどアクセは安いものでも遊び心のあるもの選ぶのも本当に好きなもの使いやすいもの選ぶのもいい。
読まないうち...
読まないうちから、きっと、どうせ(!)並べてかっこいいおしゃれで気のきいた、ちょっとしたストーリーの語れるようなものばっかりなんだろうなあと。かっこいいでしょ?って観点で選んだわけではないんだろうとしても、結果そうなっていて、そこがさすが山崎さん、なのかもしれないけど。
あと、そう、自己啓発本っぽい感じが買いにくい……。あとついでにいうとあまりにガールガールいうのも……。まあ対象が若い女性向けだからなんだろうけど。年齢的に、もうわたしなんかの年代は山崎さんに相手にされてないって感じもして悲しい(笑)。
山崎まどかさん、わたしの場合、もしもわたしが帰国子女で英語ができて10歳若くてあれほどの才能があったらああなりたったかもというように思っているので、なんにつけ嫉妬なり複雑な感情が入るんで、スミマセン。
自分でもできたことかもしれないことを、軽やかに(裏ではすごい努力とデータの積み重ねがあるのは明らかですけど)見せられると、素晴らしさに拍手を送りたくなると同時に、「この手があったか!」と思って、ちょっとうらやましくなります。そういう気分もさくっと「整理」できればいいのかなあとも思いますが、私はそこが凡人だからなかなかできません。とりあえず、お互いに、明日もいい日にいたしましょう~。