- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062560078
感想・レビュー・書評
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立ち止まって死について考えてみる。そんな機会は日常では中々ないから、こういう本を手に取って、魂について考えてみる。心理学でその人の事がよく分かるという。そうだろう。人間は、思っている以上に単純な反応で構成されている。しかし、この本は、何をしたいのかが、よく伝わらない。
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ざっくりとしてわかりやすく、河合さんがご自身のしている心理療法のベースとなるユングの考えや経験、ご自身の所見などを語っていきます。谷川さんはあくまでわき役として、質問を投げかけていきます。
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これも「ユング心理学」と並行して読み進めました。谷川俊太郎との対談の中でユング心理学と解きほぐしている。
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ユング心理学の権威である河合隼雄氏と、詩人の谷川俊太郎の対話という形式で進められる本。
ユングの心理学について学ぶことができます。
自分自身の深いところや、死生観についても共感を受けました。
谷川俊太郎さんの詩の解釈もとても見事です。 -
自分の心を生きたものにする工夫というのをしょっちゅうしています。
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河合隼雄はあっさり何でも認めるのが上手い気がする。「でも納得いかなくて」とか、「僕はそういう数学の才能がなかったから、そういう人間が向くのは教育者なんですね」とか。いいなぁ。
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高校の時に買って、10年以上も読まずにおいておいた本。
分析家のことを「拝み屋さんにある意味で似ている」と河合氏は言っているけど、本当にそうだと思った。
私は拝み屋さんでもないし拝み屋さんのお世話になったこともないけど、自身の意識無意識と患者のそれとの有機的な繋がりを認めつつ、それをまるごと意味のあるものとしてとらえるところが、きっと共通しているんじゃないかと。
谷川俊太郎の詩の解釈も面白かった。 -
教科書的なものを読むよりこの本を読んだ方がわかりやすいと思う
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箱庭療法や現代社会の家族のあり方、谷川さんの詩の解釈など、物凄く面白かった。自分の心や人との向き合い方、カウンセラーとしてもあり方など、私にとっては本当の人ってこうなんだと感じることが多かった。今まで馬鹿みたいに高いお金で見てもらっていたカウンセラーの人の、浅さや軽さ、適当さは、やはり自分には合わないなと痛感したが、こんな本物のカウンセラーには会えないだろうと思う。また、谷川さんとの会話によって、さらに心理学について理解することができ、お互いの心の深さにとても感動した。自我と自己についてもよく理解できた。
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詩人の谷川俊太郎さんと心理学者河合隼雄の対談形式での対話をまとめたもので、1979年が初版だそうです。
副題がユング心理学講義とあります。まずは、河合さんのユング心理学研究所での生活や、なぜに心理学を研究するようになったか・・という話から入っておられます。
その一因が、『死』をとらえる感覚らしいですね。死んだらあの世にいくのだろうが、天国とか地獄なんてようわからん。祈りで救済されるとはおもってないるそんな合理精神が強い少年だったらしい。その点でも、ユングという人物も合理精神で宗教をとらえていた人だったところから、自分と似ており、最終的には彼の研究をすることになったという。