相談しがいのある人になる 1時間で相手を勇気づける方法 (こころライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062594912

作品紹介・あらすじ

相談力がたちまちアップ! どんな場面でも必ず役立つ! プロのテクニック教えます。●まず30分、徹底的に聞き続ける●3分で劇的に変わる!3つのテクニック●「裏メッセージ」に取られたときの対処法●あなたの「支援者癖」に気づくこと

感想・レビュー・書評

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  • 他者から相談を受けるということは信頼されている証拠と思っているが、相談をうまく成功させれなければ逆に信頼はなくなってしまう。
    今までの自分の相談は短時間で明快に答えを押し付けていたことに気づいた。
    相談者の悩みを自分にあてはめ、ほとんどのことが共感できず、大したことはないと思っていたからだ。
    実際本当に大したことの無い相談もあったが、これではせっかく自分を選んで相談してくれた人に失礼だったと思う。
    相談者の悩みを自分の感性に当てはめるのではなく、相手の感情を理解し、相手の思考に立つことが重要だと知った。
    また相談にはかける言葉のタイミングが非常に重要であることを知り、納得できる内容も非常に多かった。
    本書で学んだ内容を今後の人生に活かし、誰からも頼りにされる存在を目指そうと思う。

  • 読むまでは、ナメテました。

    『コミュニオン』とか、『こころの対話25のルール』と同じ本だろうと。

    違いました。

    実践的です。

    すばらしくいい本だと思います。

    相談場面こそ、現代ではとても難しくなった深い人間関係や信頼関係を築くチャンスだと考え、

    プロでも失敗するのだから、がんばってスキルを身につけましょうというスタンス。

    これが、またいいです。

    そして、話も具体的。

    相談場面を3段階に分けて、それぞれに使う言葉も具体的に書かれてます。

    しかも、難しくありません。

    これだけ心がければ、確実に会話は変わると思える内容です。

    こういうコミュニケーションスキルを磨いていきたいもんです。



    以下、メモ。

    ________________________________________

    問題解決志向のアプローチには限界がある。

    いわゆる、質問に答えるだけの『5分間相談』は「悩みの深い相談者」には、十分な効果を上げることができません。

    相談を持ちかける人の、3つの層
    ?普通の悩み
    ?悩みモード
    ?うつ状態

    誰かから改まって「相談」を持ちかけられたら、一見そうは見えなくても、悩みはかなり深いと思って対応したほうがよい

    人にはピンチになったら自分の苦しさを表現したいという欲求が組み込まれている。

    自分のピンチが仲間に伝わった。その瞬間に大きな安心を感じることができる。

    「自分がピンチだとわかってくれている人がいる」そう感じるだけで、再び闘う力がわいてくる。

    コミュニケーションでは、自分の思った通りに相手が受け取ってくれない場合がある。それを『裏メッセージに取られる』という。

    1時間相談法は、とくに女性の悩みを支援するときに効果的。

    悩みの深い相談者にうまく対応するには、1時間相談法で臨む。
    1時間相談法では、「がんばれ」系メッセージを与える前に、まず「守ってやるよ」系メッセージを与える。

    まず、溺れている人には「浮き輪を投げる」

    「1時間相談法」3つのステップ
    ?「相談者の味方になる」段階
    ?「自信を取り戻させる」段階
    ?「解決のヒントを与える」段階

    5分間相談法との違いは、「相談者の頭を働かせる」ということ。


          ステップ1「相談者の味方になる」

    メッセージ0 「それはたいへんだ」
     初めに行うのは、相談内容に対して「大変な問題だ」と言ってあげること

    メッセージ1 「苦しかったね」
     人に相談しなければならないほど落ち込んだとき、ポジティブ・シンキングの考え方は、もっとも重要な「苦しかったね」メッセージを否定してしまう。

    メッセージ2 「よくがんばっているね」

       メッセージの与え方
     まず、30分、徹底的に聞く。
      自分の意見を言わない。自分の経験談、自分の価値観、具体的な解決策やアイデアの提示を30分間控える。
      質問や要約は多様する。もし、話し始めようとするタイミングが重なった場合、必ず譲る。
     なぜ、相談者はそう感じるのか、そう考えるのか、その過程かを相談者から教えてもらうというつもりで聞き続ける。

      30分聞き続けるためのテクニック
     ?相手の話に合わせて小さくうなづく。時折大きく飲み込むようにうなづく。
     ?発言するときは、必ず、相手がこれまで何を言ったのか、そのことを繰り返してから、発言する。
       要約なしで質問を続けていくと、どうしても非難の調子のこもった尋問調のリズムになってしまう。1つ1つの質問の前に要約を入れることによって、このリズムに陥らないようにすることができる。
     ?要約・質問で発言するとき、自分の声をよく聞く。



          ステップ2 「自信を取り戻させる」

    メッセージ3 「無理もないよ」
     第一の無力感は、「私はこれができないという、ある問題限定の「できない」感
     第二の無力感は、「私は、弱い」という実感。

    メッセージ4 「善戦しているよ」

     
          ステップ3 「解決のヒントを与える」

    メッセージ5 「こうすればいいよ」
     相手は、意見や情報は欲しいが、規制は受けたくない。

    テクニック1 テーブル広げ
     相手が話した内容を、1つ1つコンパクトにまとめながら要約し、それまでの話を一気に振り返る。


    相談とは、相手の心が軽くなる可能性のある作業を積み重ねていくこと


    テクニック2 「アドバイス & どう?」
     アドバイスの初めに「自分だったら」と枕詞をつけ、内容を10秒以内で話し、最後に「どう?」をつける。


    味方と認められるまでは、耳を貸してもらえない。自信が回復しないと、アドバイスは受け入れてもらえない。


    テクニック3 シミュレーションを一緒に行う


    問題解決が難しい場合、問題解決からいったん離れて、相談者がどんなに苦労しているのか、どんなにがんばっているのかに焦点を当てなおす作業=「一緒に困る作業」を入れる。


    強いうつ状態の人には、とくに「苦しかったね」メッセージを十分に与える。


    「こうすればいいよ」メッセージ、つまり、アドバイスやシミュレーションは必ずしも必要ない。

  • さすが下園さんといった内容。
    相談者の側に立ち、「相談者が話しやすく心が軽くなるためにどう聞くか」に終始している。「こんな風に話を聞いてもらえたらなぁ」「過去に親切に話を聞いてもらっているのにどうにも心を開けなかったのは、段階を踏んでもらえてなかったから当然の反応だったのだなぁ」など実体験に照らし合わせて思うところが盛りだくさん。


    支援者が優しさがあるからこそ陥ってしまう罠がある。せっかくの支援が裏目に出てしまうことがある。その支援者の気持ちにも寄り添いつつ、誰も傷つかない相談の乗り方が具体的に書いてある。具体的だから間違えない。

    相談者にこんな態度を取られたら傷つくよね、でも相談者がこういう態度になったとにはこんな理由があるんだよ、だからこの手順で進めよう、こうなったら一歩戻ってこうふるまおう。そんな感じ。

    ――――覚書――――
    ・誰かに敢えて相談しようと思うときには、すでに相当の自助努力をしたあと
    ・押し付けない、そもそも論にもっていかない、巻き込まれない
    ・「守ってやるよ」系メッセージを恐れない。それを最初に与えたからといって相談者のやる気、気力はなくならない。

    【1時間法の三段階】
    ▶第一段階 相談者の味方になる
    30分間、徹底的に聴く
    自分の意見を言わない

    ▶第二段階 自信を取り戻させる。
    「無理もないよ」「善戦しているよ」
    言い訳を感じたら「味方になる(第一段階)」の作業に戻る

    ▶第三段階 解決のヒントを与える
    「相談者が考える」支援をする。解決策を与えるのではない。

    雰囲気づくりと相手の頭が働くリズムやテンポづくり(うなずきの魔法)

    テーブル広げ。

    よりよい発想への刺激を与える。10秒以内の「私だったらアドバイス」+「どう?」
    「私だったら」アドバイスは否定されてよい。否定された方がよい。それが刺激。

    これを繰り返す。


    「自分で選んだ」ということに現代人はこだわる。
    相談者は意見や情報は欲しいが規制は受けたくない。自分の案の確認作業を求めている。
    「ここは危ない」と感じる部分は必ず指摘する。

  • 相談に乗る方法について具体的に書かれている本。
    初めは、相手の話をとことん聴き、味方であるということを態度で示す。
    相談の受け方について、きちんと考えたことがある人は一体どれくらいいるのだろう。

    教養の一つとして、学び、身につける価値のある内容だと思った。

  • いろんな場面、立場の相談に役に立つ
    具体的で実践的な方法だと思います。
    手元に置いて何度も読み返して
    身にしみこませています。

    相談者が求める2つの欲求
    ・表現欲求(自分の苦しさを表現したい)
    ・共感確認欲求(つらい状況をわかってほしい)
    人に話をすることで2つの欲求が満たされる

  • カウンセリングを勉強している中で、「相談しやすい」とは言われるものの、もう一歩、「相談しがいがある」というところまでいっていない気がしている。そんな時、偶然、図書館でこの本を見つけて借りてみた。

    中身は、たしかにカウンセリングの理論に則った短時間の相談になっており、うまく書かれているなーと思う。
    簡単でわかりやすいため、家族のため、部下のため、友達のために読んでみると人間関係がスムーズにいくような気がする。
    私自身は、短時間で相談をされるというより、少しでも時間をかけて傾聴をし、自己理解を深めた上で自分で解決策を見つけてもらう。ことを目指す勉強をしているため、時間を区切っての書き方に違うなーという思いを感じたので、評価を普通にさせていただいた。

  • これは素晴らしい本!カウンセリングの勉強をしている人にとっては最高に参考になると思う。カウンセリングの勉強をしていないという人にとっても日常の上司と部下の間、夫婦間、友達との間で活かせることが盛り沢山。これは買いの本ですね!

  • 「いつも相手の話を遮っちゃう」「どうやって相談に乗っていいのかまったくわからない」「自分の意見を言わず、ただ共感すればいいって具体的にどういうこと?」という方にお勧め。当然ですが、よく相談される人は読まなくていい本です笑

  • 著者は陸上自衛隊で自衛官のカウンセリングを担当する心理カウンセラー。
    相談を受ける際のテクニックについて、抽象的な技術論ではなく、かなり具体的な方法をおりまぜて書かれている。

    相手に何かしらのアドバイスを与えるよりも、まず聞くことが重要で、場合によっては「聞く」ことだけで解決につながることもあるとのこと。

    日常的なシーンですぐに応用できそうな実践例も多数紹介されており読みやすい。良書。

  • 相談の受け方の説明が実に実践的でわかりやすいです

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著者プロフィール

【下園 壮太】(シモゾノ ソウタ)

メンタルレスキュー協会理事長、元陸上自衛隊心理教官。陸自初の心理幹部として多数のカウンセリングを経験。その後、自衛隊の衛生科隊員(医師、看護師、救急救命士等)やレンジャー隊員等に、メンタルヘルス、カウンセリング、コンバットストレス(惨事ストレス)対策を教育。本邦初の試みである「自殺・事故のアフターケアチーム」のメンバーとして、約300件以上の自殺や事故にかかわる。平成27年8月退職。現在はNPOメンタルレスキュー協会でクライシスカウンセリングを広めつつ、産業カウンセラー協会、県や市、企業、大学院などで、メンタルヘルス、カウンセリング、感情のケアプログラム(ストレスコントロール)などについての講演・講義・トレーニングを提供。著書50冊以上。

公式HP: http://www.yayoinokokoro.net/

「2023年 『ワーママが無理ゲーすぎてメンタルがやばいのでカウンセラーの先生に聞いてみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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